【品薄から飽和状態へ】マスク1枚の価格はついに誤差の範囲内へ突入!

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薬局、ドラッグストア、スーパーマーケット。そのどこに行っても売っていなかったマスクは一転、ついに飽和状態へ……。

2020年、全世界で猛威を振るう新型コロナウイルス(COVID‐19)によって発生した「マスク狂騒曲」。

需要の多さに対して供給が全く追いつかず、世界的な需給のひっ迫もあって原料は高騰。さらには混乱に乗じて一儲けを企む転売屋によってマスクの買い占め・価格の釣り上げが行われるなど、どこに行っても売っていないマスクは一時、法外とも言える金額で取引されていました。

しかし、そんな訳の分からない騒動にもついに終息の兆しが。マスク1枚の値段はとうとう20円を下回り、もはや誤差と言ってもいい範囲内に突入したのです!

目次

マスク狂騒曲2020

日本では緊急事態宣言による外出自粛や経済活動の停止、世界各国では外出の禁止などの強制力を持ったロックダウン(都市封鎖)が敷かれるなど、重篤な肺炎を引き起こす恐れがある「新型コロナウイルス感染症」は世界中で猛威を振るっていました。

その感染経路は、感染者のくしゃみや咳、唾から感染する「飛沫感染」、感染者が触れた物から感染する「接触感染」が最もな経路だと考えられ、飛沫感染を防ぐためにはマスクが必要となったのです。

しかし、いち早く金のにおいを嗅ぎ付けた転売屋によってマスクは買い占めが行われてしまい、2020年2月中にはどこに行っても販売されていない状況に。かつてあったオイルショック時に見られたものと同じ、第二のトイレットペーパー買い占め騒動を引き起こす原因にもなりました。

街のマスクは買い占められ、残された希望は入荷分しかありません。人々は薬局に朝から並ぶようになり始めるも、開店と同時に数少ないマスクが完売すると、手に入れられた者も手に入れられなかった者も、何かが破裂したように散っていく。

後に彼らの一部は深夜から並ぶ深夜組となり、薬局内のマスク売り場の前で並ぶ待機組へと派生するなど、マスク争奪戦はまさに混乱を極めていったのです。

黄金の奴隷

連日のように薬局にできる長蛇の列。いつ行っても販売されていないマスクや紙。

このあたりから人々は本当にマスクがなくなったことに気が付き始めます。そして、このタイミングこそが売り時と見た転売屋はフリーマーケットサイト、ネットオークションを駆使してマスクの転売を開始。

販売額は市場に出回っていないことをいいことに、仕入れ価格の5倍、10倍なんてものは当たり前。中には一口で20万円、確認できた最高額では30万円に届きそうなものまで飛ぶように売れていくなど、マスクの価格は高騰を極めました。

「こんなにボロい商売はない」

僅か1~2か月の間で2,000万円以上を転売で稼ぎ、黄金の奴隷となった中国人はこう言いました。

しかし、混沌と化したマスク転売が社会問題となるのに、大した時間がかかるはずもなかったのです。

マスク転売禁止令

マスクの品薄状態に拍車をかける転売行為。事態を重く見た政府は、既にトイレットペーパーなどの紙類4品目を指定項目に追加していた「国民生活安定緊急措置法」の一部改正に踏み切り、さらに指定項目にマスクを追加。

物価が著しく高騰し……生活関連物資等の供給が著しく不足し……その需給の均衡を回復することが相当の期間極めて困難であることにより、国民生活の安定……に重大な支障が生じ又は生ずるおそれがあると認められるときは、……政令で、当該生活関連物資等の……譲渡若しくは譲受の制限若しくは禁止に関し必要な事項を定めることができる。第二十六条 第1項

とした、第26条第1項に基づき、2020年3月15日付でマスクの転売行為を禁止。違反する者には一年以下の懲役若しくは百万円以下の罰金、またはその両方が科されることとなったのです。

これによってあからさまな転売行為は激減したものの、マスクではなく送料を法外な値段にする「送料詐欺」や、別の商品を販売する建前で実際はマスクを販売している「示唆販売」、ネットからリアルへ出向いて手押し台車を片手にマスクを売り歩く、その姿はどこか『子連れ狼』を彷彿とさせる「移動販売」などが横行し、マスク転売は闇市状態へ。

ところが、緊急事態宣言による外出自粛を守った人々の努力によって新規感染者が激減し始めると、次第にマスクの供給も安定し始め、マスクの価格は突然、そして急激に暴落を始めたのです。

価格崩壊が訪れる

転売行為が禁止された後も、原料の高騰などによってマスクの価格は1枚あたり50~80円ほどする状態が暫く続くも、2020年5月に入るとマスクの価格は突如大暴落。ついに1枚あたり20円を下回り、もはや誤差の範囲と言ってもいい値段にまで落ち着きを見せ始めたのです。

マスクの価格が下がった(安くなった)理由については、世界で最も多くのマスクを製造する中国の感染者数が比較的早い段階で落ち着いてきたことで、自国優先だったマスクを海外へ輸出できるようになったこと。

また、新規参入した多くの業者によってマスクが作られるも、余剰となった分が行き場を失ってしまったことが最も大きな要因と見られ、特に日本は元々中国からマスクを大量に輸入していたことから、いくらでも入手できる状態に戻ったと見られています。

現時点では感染拡大の第二波、第三波の可能性もあるので何とも言えないところではあるのですが、2~3か月の間続いたマスク狂騒曲は、ここで一先ず終止となったのです。

今回のまとめ

・マスクの価格崩壊が始まった
・通販でいくらでも買える状態に
・しかし薬局には売っていない

2020年5月現在、高騰を極めたマスクは普段とそこまで大きくは変わらない価格まで下がり、すぐに入手できる状態となっています。

ただ、中には新規参入した事業者によって作られた粗悪品が混ざっている可能性も否めないので、安心できるものを購入したい場合は多少割高になるものの、衛生環境や試験などの一定の基準を満たした商品のみに表示が認められた「全国マスク工業会」のマークが入ったマスクを購入するようにした方がいいかもしれません。

また、トイレットペーパー騒動が落ち着いた後も全く紙類が入荷されていなかったので私はここ最近薬局に行くのはやめてしまったのですが、恐らく未だに薬局ではマスクの品薄状態は続いていると思います。早く入手したい場合は通販がオススメだ。

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