ちまたで話題のユニクロが開発したエアリズムマスクをゲットしました。そこまでエアリー感はないですが、使えますよ。
これまでマスクといえば使い捨ての不織布マスクが主流でしたが、洗って繰り返し使えるマスクが多数登場し、人気を博しています。そんななか、言わずと知れたユニクロのエアリズムシリーズからも洗える布マスクが登場したので、ためしに使ってみることにしました。
近年では布・ポリウレタン製のものよりも不織布のほうがいいという説もあり、不織布マスクが再評価されているようにも思いますが、はたして、エアリズムマスクの実力はどうだったのでしょうか? レビューしていきたいと思います。
なお、当記事は旧エアリズムマスクのレビューであり、その後に出た改良版ではなく、改良版に関してはページ末尾の関連記事からごらんいただけますが、新旧でもメインの素材が変更となった以外はじつはほとんど変わっていないので、ご参考になるかと思います。
エアリズムマスクはどこが変わったのか、使用感はどのようなものなのか、ということをごらんいただければと思います。
ユニクロのエアリズムマスク
ユニクロのエアリズム(AIRism)は、「湿気を拡散、熱気を放出、汗を吸収して乾かす」という快適を生み出すテクノロジーを採用し、着ることで快適さをつくるというコンセプトのもとに生まれた衣服(主に肌着)のシリーズです。
しかし世界は、マスクの着用が日常になるという新たな局面を迎えたため、快適さをつくる技術を駆使し、「防御性能、洗濯可能、つけ心地」という3つの機能を兼ねそろえた「マスク」が開発されました。それがエアリズムマスクです。
エアリズムマスクは1セット3枚組で1089円(税込)。
サイズ展開はS(子ども用)M(小さめ)L(普通)と3サイズの展開があり(オンラインストアのみXLサイズもある)、色は白のみとなっています(のちに4色展開に)。
販売は店舗・オンラインストアで行われていて、改良版の記事でもご紹介していますが、「楽天リーベイツ」を経由したオンラインストア購入がお得です。
そしてエアリズムマスク最大の特徴ですが、これは3層の構造になっている高性能フィルターにあります。
外側はUVカット機能が付いたメッシュ素材で紫外線を90%カット。その中(真ん中)には細菌や花粉などの粒子を99%カットするフィルターがイン!
さらに内側には、シルクのようななめらかな肌触りのエアリズム素材が使用され、汗ばんでもサラサラが続くというわけです。
1枚当たり330円で洗って繰り返し使えるのであれば、コスパは抜群にいいと思われますが、問題なのは実際の使い心地はどうなのか? という話なので、ここからは私が実際に使用してみた感想をお話しします。
エアリズムマスクを使ってみた感想
それでは、エアリズムマスクを実際に使用してみた感想を、メリットとデメリットに分けてレビューしていきましょう。
実際に使用した期間は、ほかのマスクと同時に使用していたので毎日使っていたわけではありませんが、最低でも2~3か月くらいは使用したので、ひととおりのことはわかると思います。
メリット1. 安定したフィット感
エアリズムマスク(L)のサイズ感は、通常の使い捨てマスクと比べると横幅があるため、頬をすっぽりと覆い隠してくれるほどの大きさがあります。
つけ心地もしっかりとしたフィット感があるため、マスクの隙間からウイルスが侵入するのを防げている感がする(?)のもいいですね。
肌にふれるエアリズム素材はシルキーでやさしく、使い捨てマスクによくある、プラスチック素材が肌にふれて痛い、耳の後ろが痛い、といったこともありません。フィット感・サイズ感は全体的にいいと思いますよ。
メリット2. 洗濯は簡単で、型崩れしにくい
エアリズムマスクの洗い方は簡単で、このように洗濯ネットに入れて洗濯機に放り込んでしまえばOKです。
その後は洗濯ばさみで干したり、ハンガーに引っかけておけば、ふたたび清潔な状態で使用することが可能となります。
繰り返し洗濯することで、フィルター機能を示すBEFカット率は95%まで、花粉捕集率は93%まで軽減することがわかっているそうですが、その他の機能は軽減しないそう。
ただし、掛けひも部分は1~2か月くらいで伸びてきて、少しゆるくなると思うのですが(使用頻度にもよる)、少し伸びる程度でそれ以上は伸びることはなく、逆に少しゆるいほうがちょうどよく感じたりもします。
デメリット1. 若干の息苦しさを感じる(改良済み)
エアリズムマスクという名前なので、ものすごくエアリーなマスクなのだろうなと私は勝手に思っていたのですが、実際につけてみたところ、言うほどエアリーではありませんでした。
フィルターの機能を維持したまま繰り返し洗って使えるようにするには、それなりの耐久性が必要になるわけで、それゆえか、マスク自体が少し分厚く、フィット感ともあいまってやや息苦しさを感じます。
その息苦しさがどの程度なのかというと、ときどきマスクをずらして深呼吸したくなるくらいのものだったのですが、これは改良版で改善され、だいぶよくなったように思います。
また、さすがはエアリズム素材といったところでしょう。夏場の暑いなかでこれをつけて動いていても、マスクのなかが蒸れるような感じはあまりせず、改良版は素材がメッシュになっているので、よりエアリーになっています。
デメリット2. 柔軟剤の香りにさらされる(改善可)
個人的に気になったが柔軟剤の香りで、私はふだんから柔軟剤が入った洗剤を洗濯に使用しているのですが、エアリズムマスクはなぜかその香りを取り込んでしまい、洗うと柔軟剤の香りを放つマスクとなってしまいます。
そしてこれを着用しているあいだは、鼻が柔軟剤の香りにさらされることになるので、延々と柔軟剤の香りを嗅ぎ続けることになってしまうのです!
柔軟剤の香りというのは、ふわっと香るからいいのであって、香り続けていればいいというものではありません。嗅ぎ続けたいのであればそれでもいいとは思いますが、エアリズムマスクを洗濯するときは、柔軟剤は使用しないほうがいいかもしれないですね。
捨てどき(交換どき)はいつで、何回まで洗濯できるのか?
現在使用している方も、これから使用する方も、おそらく気になるのは、エアリズムマスクの捨てどき(交換)はどのタイミングで行えばよく、何回まで洗濯して使用することができるのか? ということだと思います。
公式サイトによれば、
繰り返し洗濯をすることで、フィルター機能を示すBFEカット率は95%と花粉捕集率は93%まで軽減する事が分かっております。その他機能は軽減は致しませんが、半永久的に持続する機能ではございません。エアリズムマスク
とのことで、とくに使用期限のようなものや、洗濯の上限回数のような目安は記載されていません。
しかし個人的には、以下の2つのことが交換の目安になると感じました。
1. マスク内側のほつれ
当初はヒゲがあたる部分がほつれてきているものと思っていたのですが、洗濯を繰り返すうちに、この「ほつれ」は頬があたる部分などにも広がっていきました。
改良版ではこのほつれの広がり具合はまだ確認できていませんが、これも1~2か月ほどするとある程度広がっていくように思うので、ほつれが広がってきたら新しいものと交換することにしてもいいかもしれません。
2. 掛けひもの伸び具合とマスクの汚れ具合
先ほどのとおり、洗濯を繰り返していると、掛けひもが多少伸びてくると思います。ある程度伸びるとそれ以上は伸びないように思いますが、マスクを着用したときに「ゆるい」と感じたのであれば、それも替えどきと考えていいでしょう。
また、とくにカラーが白だとわかりやすいと思いますが、着用を繰り返していると、顔のあぶらなどによる黄ばみの汚れが発生すると思います。こういった汚れが気になってきたときも、替えどきと考えていいと思います。
公式サイトの注意事項によると、「家庭用の漂白剤は使用しないでください」とのことだったので、変色などが確認できたら、新しいものと交換してしまったほうがいいと思いますよ。
今回のまとめ
・しかし改良されたことによってエアリー感は増した
・暑い日でも蒸れる感じはあまりなく、快適なつけ心地
エアリズムマスクは繰り返し使えるのでコスパもよく、しかも1枚の値段が安いので、使い勝手は非常にいいと思います。改良前は、使用中に若干の息苦しさを感じましたが、それも改善しているので、より使いやすくなっているように感じます。
また、このエアリズムマスクは、ちょっとした買い物などの際にも大活躍します。
たとえば、10~15分程度で終わるコンビニなどへの買い物に使い捨てマスクを使用したとすると、そのまま捨てるのはもったいないなと感じますが、エアリズムマスクであれば、そのまま洗濯機の中に入れてしまえばいいだけ。
やはり、それが洗って繰り返し使えるマスクの強みでしょう。
2021年現在は、不織布マスクでも、50枚入りで1000円以下のものはふつうにあるので、ふだんは不織布の使い捨てマスクを使用し、ちょっとした外出時などのサブマスクとしてエアリズムマスクを使用する、という使い方もいいと思います。
とにかく安いので、気になる方は一度使ってみてください。
改良版のエアリズムマスクはこちら
→ ユニクロのエアリズムマスクがリニューアルしたので比較&レビューしたい
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