元々は2020年東京オリンピックが終わってから仕事を辞めるつもりだった

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2020年開催(予定)の東京オリンピックでは何かが起こる。だからこそ、当初は東京五輪までは仕事を続けようと思っていた。

2019年の6月末をもって私は7年半勤めていた店を辞め、店舗雇われのバーテンダーではなくなったのですが、実を言うと元々は2020年に開催が決定していた東京オリンピックまでは仕事を続け、それが終わってから店を辞めようと思っていました。

しかし2020年、蓋を開けてみれば新型コロナウイルスの蔓延により、日本のみならず世界中が大混乱に陥ることとなってしまったのです。

誰もが予測できなかった未来。まさか、こんな事態になろうとは。

目次

2020年東京オリンピックは一つの節目

「……トーキョウ」

2020年夏季オリンピックの開催地が東京に決定したのが、2020年現在から遡ること実に6年以上前、2013年の9月のことでした。

開催までは約7年間の準備期間があることになり、当初は国立競技場絡みの問題などから中止を望む声も上がるなど、東京在住の私も特に感じることは何もなかったのですが、

  • 目に見えての外国人観光客の増加
  • それに伴うホテルの建設ラッシュ
  • 開催が近付くにつれて徐々に高まる気運

などから、やはりオリンピックが開催されれば、何だかんだで誰もがその一大イベントに目を釘付けにされ、心を動かされ、東京、特に都心は連日お祭り騒ぎになるだろうと思われたのです。

都が見込んだオリンピック開催による経済効果は2013~2020年までの間だけでも約21兆円。2013年には約1,000万人だった訪日外国人も2018年にはその3倍の3,000万人を超え、事実、バーにもアジア、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアなど、世界各国から観光客が訪れていました。

そこで、私は思ったのです。オリンピック開催前の2020年、そして開催期間中はとても楽しい期間になるだろうなと。

旅行好きバーテンダーは観光客をもてなす

私は海外旅行が好きで、いつかは旅に出たいと思っているのですが、初めての海外旅行中に現地のバーテンダーに良くしてもらった経験があり、そのお返しというか、ただ単純に異文化の交流が好きなだけということもあるのですが、外国人観光客には特にできる限りのことをしてあげたいと常日頃思っていました。

そこで、日本に来る外国人旅行者はなぜかノープランの方が結構多いのですが、私がここは行った方が良いとか、目的にあった観光地などを教えてあげたりすると、滞在期間中は毎日のようにお店に来てくれたり、連絡先を教えてほしいと言われたり、場合によっては帰国後にお土産を送ってくれる方もいたのです。

そして私は思う。2020年になればオリンピック開催前ということもあってさらに外国人観光客は増え、勝手に仲間が増えていくかもしれないなと。

バーを通して外国人の知り合いができれば、私が旅に出ることができるようになった時、または単発で旅行に行く時、現地で彼らと会うことができるかもしれない。さらにはあまり興味がなかったような国でも、知り合いがいるのなら一度は行ってみようかなとも思えたため、これは私にとってはかなり大きいことと思われました。

また、オリンピック開催期間中となれば、全世界から応援に駆け付けたサポーターと日本人が入り乱れ、バーのボルテージは、少なくとも私が勤務していた期間の中では最高潮に達するだろうと思われたのです。

オリンピック終了と共に店を去るつもりだった

実を言うと雇われていた店は数年前から辞めたいけれど辞められない(主に人手不足で)状態が続いていたのですが、上記のような理由から2020年の東京オリンピック前・開催期間中はとにかくアツい期間になることは間違いないと思われ、さらに閉幕によって7年かけて積み上げてきた熱が一度引くことも確かだろうと思われたので、東京オリンピックの閉幕が一つの節目、退職するタイミングとしては最適だろうと思われました。

が、冒頭の通り、私はその前に仕事をやめます。

退職理由については実は他にもあったのですが、大体は以前お話しした通りで、一言で言えば自分の今後の人生のため。

しかし、やはりレギュラーでの仕事をやめると、当初の予定通りオリンピックまでは続けるべきだったかなとも思えてきたのですが、そんな折、起きてしまったのが新型コロナウイルスのパンデミック(感染拡大)だったのです。

新型コロナウイルスの経済影響

中国武漢に始まった新型コロナウイルス(COVID-19)は日本を含む全世界で感染が拡大していき、WHOは世界的な感染の大流行を意味する「パンデミック」を表明。

旅行・航空会社や、ホテル・旅館の大量キャンセルといった打撃を皮切りに、金融市場は急激な株安・円高。製造業では部品が調達できなくなるなどの問題が起き始め、小売業では生活必需品の買い占め、転売騒動。スポーツ界では無観客試合となり、レジャー施設などは臨時休業。

そして、その影響は当然ながら飲食業界にも及び、基本的にはその日の最後の締めとなるバーも打撃を受けているのです。

誰が、こんな事態を予測できただろうか。

各業界が東京オリンピックのために準備を進め、本当に開催できるのか、間に合うのかと危ぶまれた時期もありましたが、何とか形になっていき、ついに残すところあと1年を切った、まさにそのタイミングでの超打撃。

私は既に店をやめてしまっているので、あるとすれば臨時で店を手伝いに行く程度だと思いますが、恐らく私と同じように飲食業界に従事する方の中には、全世界から押しかけたサポーターたちによる夢の狂宴を楽しみにしていた方も沢山いたはず。

果たして東京オリンピックは無事に開催されるのだろうか。1日でも早い混乱の収束を祈るばかりです。

そして、多数の亡くなっている方が出ていることから全くもって良かったとは思えませんが、私の場合、仕事を続けていても恐らく目的は何も果たせなかっただろうことから、結局は東京オリンピック前に仕事を辞める運命だったのだと。そう思わざるを得なかったのです。

今回のまとめ

・2020年東京オリンピックは一つの節目
・同じように五輪後退職を考えていた人は実は結構いた模様
・コロナウイルスによって冷や水を浴びせられた日本

現在が3月で東京オリンピックの開催予定が8月なので、残された猶予はあと半年。東京五輪はコロナウイルスによって冷や水を浴びせられることとなってしまいましたが、開催の可能性があるとすれば、開催月の8月までに訪れる梅雨でしょうか。

インフルエンザなどのウイルスは高温多湿に弱いと言われているので、冷たい五月雨によってコロナウイルスが弱体化する可能性はあるのかもしれません。

ただ、年中気温が高いアジア圏でも感染は拡大しているので高温は関係なさそうですし、世界的に収束しなければ人を招き入れることはできないので、やはりそう一筋縄ではいかないというのが難しいところです。

日本はコロナウイルスに対して冷や水を浴びせ返すことができるのか。一つだけ言えることがあるとすれば、もうなるようになるしかないということだろう。

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