バーテンダーはバーの仕事だけでも生活していけるのか?
そんな知られざる懐事情について紹介します。
- バーでの仕事は稼げる?バーテンダーの給料事情
- バーの仕事をしたいときはどこで探せばいいか
バーの仕事(とくに個人店)は、求人情報などに載ることもあまりないので、
- バーテンダーの仕事は儲かるのか・稼げるのか?
- バーでの仕事だけでも生活していけるのか?
といった収入事情に関しては、気になることだと思います。
イブスター店長とくにこれからバーで働いてみたいと考えているなら、生活があるから、いくらもらえるのか心配な部分もあるよな
そこで、7年ほど現場で(雇われ店長として)働いてきた私が、
- バーテンダーのリアルな年収や月収例といった給料事情
これを、くわしく紹介していきます。
アルバイトや正社員、時給制や月給制など、雇用契約によるちがいについても言及していきます。
また最後に、どこでバーの仕事を探せばいいかも書いてあるので、こちらもチェックしておいてください。


ミナト
元バーテンダー。現在は兼業ブロガーとして活動中。夢は海外放浪の旅にでること、自分のお店をつくること。ブログを通してひとりでも多くの方のお役に立ちたいと思っています。当ブログのコンセプトは「24時間営業の人生の休憩所」。>> プロフィール詳細はこちら
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バーテンダーの給料でもロールスロイス(高級車)は買えそうか?
バーテンダーの給料は店の種類にもよる


バーテンダーの仕事は、働くお店のタイプによって給料が変わってきます。
大きく分けると、職場は以下の2つに分けられます。
- ホテルのバー
- 街のバー
まずは、それぞれの給与面での特徴を簡単にまとめていきます。
ホテルバー、街のバー、の順番で見ていきましょう。
ホテルバーの場合
- アルバイトでも基本的に22時以降は深夜手当が発生する
- 交通費の支給などの福利厚生がしっかりしている
- 社員として働く場合はそのホテルの給与水準に応じた給料となる
ホテルバーは運営元がホテルなので、労働条件はきっちりとしているといった印象です。



給与面のイメージとしては、バー(飲食店)も運営している会社で働くような感じです
基本的に払ってくれるものはきちんと払ってくれます。
雇用形態は正社員、アルバイトもあります。
正社員として働く場合も、アルバイトとして働く場合も、街のバーよりも給料は高めの設定です。
ホテルバーは一般的に高級店になり、お客さんの使う単価も高い+ホテルの売上もあるので、給料面は期待できます。
ただし、ホテルバーで働くということは、ホテルの看板を背負うということでもあります。
なので、業務は基本的にカッチリとする必要があります。



「個性が出しにくい、自由が利きにくい」といった話もよく聞くな
あそこのバーの○○さん、という感じではなくて、あのホテルのバーテンダーの方、な印象です。
それもあっての好待遇はあると思います。
私はホテルバーでの勤務経験はありませんが、経験者の友人、知り合いがたくさんいます。
そういった友人・知人に話を聞くと、給与面や待遇に関しては、だいたいこのようになっているようです。
街のバー(特に個人店)の場合
- 基本的に深夜手当は時給に含まれている(実質出ない)
- 有給、残業手当などの福利厚生には期待しないほうがいい
- 雇用形態はアルバイトのみで、社員登用はない場合もある
- 休憩時間はないことも多い
街のバーというと、一般的には個人店が多いです。
個人経営のバーで働くさいの給料について紹介します。



まず、個人経営のバーのすべてがそうだということはけっしてないのですが……、
労働の条件はきっちりとはしていないというか、それがわりとあたりまえといった印象です。
ホテルバーのような待遇は期待しないほうがいいと思います。
雇用形態は、会社として運営しているバーなら正社員登用もあります。
が、一般的に街のバーは、経営者が個人事業主として運営していることのほうが多いと感じます。
そのような場合、正社員登用がおこなわれていなければ、何年間いたとしても雇用形態はアルバイトのまま(非正規雇用)になります。
アルバイトであれば、給料は通常、時給での計算になります。



ただし、バーは基本的に深夜帯に営業するものだ
なので、時給は深夜手当がふくまれた額となっていることも全然ふつうの話です。
ひとりで営業する場合は休憩を取る時間がありません。
お客さんがいないあいだが休憩時間のようになります。
また閉店時間の関係で自転車・バイク通勤になっても、交通費は支給されないケースもよくあります。



ここまでの話を聞くと、街のバーはなんだか待遇がわるそう……と感じるかもしれない
ただ、街のバーは、経営者やバーテンダーの個性が強く反映される場所です。
ホテルバーとは反対に、自由が利きやすいといったメリットがあります。
経営者の、そして自分たちの店として運営していく「やりがいや楽しさはある」と思います。
また営業時間なども、基本的には経営者の自由で、ホテルバーよりも長く営業していることは多いです。
営業時間が長いバーなら、ホテルバーでアルバイトまたは正社員として働くよりも、かせげる場合もあります。
バーテンダーの時給の相場


では、基本的なこと(働ける場所)がわかったところで、バーテンダーの時給について見ていきましょう。
バーテンダーの仕事の時給は、アルバイトとして働く場合、1200~1400円程度が相場だと思います。
時給1400~1500円以上は高いほうかなと。
またそれ以上となると、ふつうのバーで働くバーテンダーの仕事ではない可能性も出てきます。
なので、やたらと給料がいいバーの求人があったときは、きちんと内容を確認するようにしましょう。



だれでも最初は未経験で、初めのころはなにもわからないものです
ただ、未経験でもさすがに最低賃金は保障されるはずです。
それすら守られていないところは、スルーしたほうが安全なのではないかという気もします。
前述したように、個人経営のお店は給与面がしっかりしていないことは多いです。
(※昔は「タダでもいいから働かせてほしい」といった話もありました)
給料は手渡し(税金関係がしっかりしていないことも?)など、スタート時給は、最低賃金未満ということも実際はあるかもしれません。
研修という扱いにされる可能性もなきにしもあらずです。そういった話(最低賃金以下)になったときは、ほかのお店を探したほうがいいかもです。
ちなみに私の場合は、スタート時はたしか900円で(これは当時の最低賃金以上)、7年以上働いて最終的に1200円でした。



当時だと、時給だけを見れば、わるくはない額ではありました
しかし実際には無給の時間も毎日けっこうあった(※)ので、かなり安いほうだったように思います。
2026年1月追記
※ちなみに無給の時間ですが、つぎのようなときが無給でした(あくまで私のいたお店の場合)。
- オープン前の開店作業
- お客さんが帰ったあとの閉店作業
ふつうに考えたらちょっとありえない話でしたが、私の場合はそういうことになっていました。
以前のスタッフがムダに時間を引き延ばしたりしていて、その前例のせいで、無給の時間ができてしまった……みたいな話です。



ふつうにおかしな話だが、まあバーは、そういう理不尽なこともある職種ではあるぞ
しかしこれはあくまで特殊な例です。
ふつうのお店で時給制なら、働いている時間の給料は払ってくれると思います。
バーテンダーの月収例|アルバイトでも稼げる場合も


ここまでを見ると、街のバーはいいかげんで待遇がわるい、と思われてしまいそうです。



実際問題として、そういったお店もすくなくはないので、これはあながち否定することもできないのですが……
しかし、お店によっては、雇用形態がアルバイトでも、じゅうぶんにかせぐことができる仕事です。
バーの仕事だけで生活していけることもふつうにあります。
ここでは、そんなバーテンダーの月収の一例を紹介したいと思います。
月収35万円以上:友人バーテンダーAの場合


【友人バーテンダーA】
時給:1500円(深夜手当込み)
労働時間:open20時~close8時まで、1日12時間
勤務日数:週5日、月20日勤務
月収:36万円
友人Aは、繁華街の立地で1日12時間ぶっ通しという環境で働いていました。
しかしそのお店は、「従業員に稼がせてあげたい」という経営者の意向で、時給はかなり高く設定されていたそう。
実際にかなり稼いでいました。
月収が35万円以上あれば、バーの仕事だけでも余裕で生活していけます。
というか、一般的な仕事をするよりも、儲かっていたのではないかと思います。
このように、アルバイトでも、場所によってはバーテンダーの仕事はかなり稼げます。
時給が高くて勤務時間も長いお店は稼ぎやすいです。
月収20万円以上:友人バーテンダーBの場合


【友人バーテンダーB】
時給:1400円(深夜手当込み)
労働時間:open20時~close5時まで、1日9時間
勤務日数:週4日、月16日勤務
月収:20万1600円
友人Bは、高級住宅街エリアのバーで勤務していました。
ちょうど人手不足だったことから好条件で働くことができていたそうです。
月収20万円超えでも、なんとか生活していける金額です。
ただ、友人Bにはべつに本業があって、
- ほかにも仕事をしているなかで、副業としてバーの仕事もしている
といった感じでした。
なので実際はもっと稼いでいましたね。
このように、バーテンダーの仕事は、副業でも20万円以上稼げるケースもあります。
月収10万円前後:元雇われ店長の場合


【ミナト】
時給:1200円(深夜手当込み)
労働時間:open20時~close2時まで(ただし日による)
勤務日数:週3~4日程度
月収:10万~11万円くらい
そして私の場合、わりと閑静な住宅街のエリアで働いていましたが、
- 店に勤務していた後半は、収入よりも休みがほしかった
という理由から、途中からはそんなに多くは入っていませんでした。
週5日ほど入っていた時期もありました。
しかし1日の勤務時間が短かったこともあり、バーの収入だけで生活していくのは残念ながら不可能でしたね。
バーでの仕事を始めたときから、ほかでも働くことで、なんとか生計を立てていたような状態です。
いちおう「雇われ店長」として、仕事はひとりでしていました。
しかし月収については「お察し」といったところです。
だいたい10万円前後に毎月落ち着いていたように思います。
7年間働いてこれだったので、私の場合は正直、バーの仕事では全然稼げなかったですね。



私の場合は、やっぱり勤務時間が短かったのが、稼げなかった原因に感じます
あと、お客さんがいなければ「早めに閉めて帰っていい」という営業スタイルだったのもありました。
バーの仕事で安定した稼ぎがほしければ、「朝何時まで」と、しっかり決まっているところにしたほうがいいと思います。
お客さんがいないと早めに閉めるお店もよくあるので、稼ぎたいなら、事前に「早じまい」はあるかは確認しておいたほうがいいでしょう。
バーの給料を月給制にしてもらえる場合と注意点


バーテンダーの仕事は、アルバイトなら時給制です。
しかしこれを「月給いくら」と、アルバイトでも月給制にしてもらえる場合もあるので、補足しておきますね。
街のバーで、雇われのバーテンダーが、
- ひとりでお店をまかせられている
- その人に店を辞められてしまうと困る
といった場合、比較的まれなほうですが、給料を時給制から「月給制」にしてもらえることがあります。
この場合、基本的には時給で働くよりも多い金額が提示されます。
ただ、街のバーは、経営者の方針で営業時間が伸びることもあります。



よくある「お客さんが帰るまでは付き合う」ってパターンだな
なので、場合によっては、時給で働いていたほうがよかったということも起こりえます。
残業が多いと、「ふつうに時給で働いていたほうが稼げた」という話にもなるわけです。
月給制になったとしても雇用形態はアルバイト(非正規雇用)のまま、ということも当然あります。
「いい条件だと思ったのに、ふたを開けてみれば、前よりもわるくなってしまった……」
ということもあるので、月給制の話になったときは、しっかりと考えてから決めたほうがいいでしょう。



逆に、給料に納得がいかない場合、経営者にこちらから交渉を持ちかけることも一応可能です
そうすることで、時給で働くよりもいい条件の月収制にしてもらえることもあります。
バーテンダーは稼げる?年収と相場について


では最後に、「バーテンダーは稼げるのか?」の話をしていきますね。



「年収や相場」について見ていくぞ
これまで見てきたとおり、バーテンダーの年収は、
- お店の種類、雇用形態、時給制や月給制
といった制度によっても異なります。
アルバイト(非正規雇用)であれば、年収200万円以下もざらにあります。



私もバーテンダーとしての年収は200万円以下でした
また正社員として働く場合は、基本的には通常の飲食店と大差はありません。
なので、300万~400万円が相場とみられていますが、正社員でも、もちろん300万円を下回ることだってあります。
私からすると、バーテンダーの仕事で年収が300万円中盤~後半であれば、けっこういいほうなのではないかと思います。
よって、この仕事は、正社員でも年収は300万円前後から、非正規であれば年収は200万円前後から、と思っていたほうがいいかもしれません。
最低時給は年々上がるなど、労働条件は日々改善されていますが、基本的にはバーテンダーの仕事は「儲かるほうではない」と思っていたほうがいい気がします。
個人的には、バーの仕事は、お金よりもやりがいや手に職をつける(スキルを磨く)仕事です。そこまで稼げなくてもいいからバーで働きたい、という人がする仕事といった印象です。
とはいえ、バーで高収入も不可能ではありません。
高級店勤務や、ホテルバーの偉いポジションにつければ、年収400万~500万円も可能です。
また年収1000万円も夢ではありません。



私が以前働いていたバーのオーナーも、かつては1000万円プレイヤーでしたよ
お店を3店舗、4店舗と拡大していったことで、それくらいは稼いでいたそうでした。
高級店を開くなり、独立して事業を拡大するなりすれば、年収1000万円も到達可能な数字です。
1店舗だけでも、お客さんの単価さえ高ければ、到達できる数字でもあると思います。
バーのメニュー価格はお店の言い値です。ウイスキー1杯を1000円にしようが1万円にしようがお店の自由です。高級店はお店の付加価値で値段を上げられるので儲かります。



ただ、近年は若者の酒離れとかはよく聞く話だ
酒離れなどで、バー業界は苦境に立たされていたりもします。
お店の経営は時代背景的な難しさもあるので、バーテンダーの仕事は、そこまで儲かるものではない考えておいたほうがいいと思いますよ。
今回のまとめ
- バーテンダーの給料は店による
- 個人店での労働条件はそこまでよくないのが基本
- 基本的にはそこまで儲かる仕事ではないと思っていたほうがよさそう
バーテンダーの給料は働くお店によって変わってきます。
ホテルバーは運営がホテルなので、給料関係はしっかりしています。



しかしメインの選択肢は、お店の数も多い「街のバー」になると思います
街のバーは、もちろん稼げる場合もありますが、労働条件はそこまでよくはないのが基本だと思っていたほうがいい気がします。
バーでの仕事は、
労働条件はいいとして、働きながらスキルを身につけさせてもらって独立を目指す
というのが王道のルートのような部分があります。
そういった流れが受け継がれてもきているので、労働条件があまりよくならない……ということもあるかもしれません。



まあそれはそれとして、働きはじめてから労働条件でもめるのは避けたいところだよな
なので、労働条件が気になるときは、働く前にこまかく聞いておき、そして納得したうえで働くことにしましょう。
未経験の場合は聞きにくいと思いますが、あとからもめるのは、お互い(労働者・経営者)にとってもよくないからです。
追記:バーで働きたいとき仕事はどこで探せばいい?



あとは、バーの仕事はどこで探せばいいか、ですね
バーで働きたいときの職場探しも追記しておきます。
バーの仕事は求人にでることは少ないですが、でるときはでます。
じっさいに私も、当時はネットで求人を見て応募して、バーでの仕事を始めました。
バーは慢性的に人手不足な業界です。ただ、求人を載せるのはタダではないので、ネットで募集する個人店は少ないのが現状に感じます。
それから、お金がかかってしまいますが、じっさいにお店に飲みに行って、
バーで働きたいんですが、アルバイトの募集はされていませんか?
と、マスターに相談するのはありです。
おたがいに人柄がわかるので、人手不足だったら、前向きに採用を検討してもらえます。
お店のまえや店内にアルバイト募集の紙が貼られていることもあります。
お店に行って、そこで求人がわかることもあるので、気になるお店があったらまずは行ってみるのがいちばんです。
飲食店は、そのように「お客さんからスタッフになる」パターンはよくありますよ。



またバー同士で、横のつながりもあるんだ
「うちは募集してないけど、あそこの〇〇さんだったら募集してるみたいだよ」
と、お店のマスターやスタッフから情報を聞ける場合もあるので、お店に行ってみる作戦は有効です。
お金の事情的に厳しい場合は、電話をかけてアルバイトを募集しているかを聞く手段もあります。



ただ電話で「バイトを募集していませんか?」は、あまりおすすめではないです
正直、いきなり電話がかかってきて「働きたいです」といわれても……って話になってしまいます。
もっとも、この「いきなり電話」にも成功例はあります。そのようにしてバーで働きはじめた友人もいるので、お金を使いたくなかったら電話作戦も有効です。
バーテンダーの仕事を探したいときは、まずはネット、つぎにお店に行って見たり聞いたりすること。
個人的には、この2つの方法で探すのがおすすめです。
電話で聞く方法も使えることは使えますが、「どうしてもここで働きたい」があったら、お店まで行って話を聞いてくるのがイチバンだと思いますよ。



私も最初は、求人に載っていたバーまで行って話を聞いてきました。そうすれば本気度も伝わるってものです



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