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【限界状態】バーテンダーの生活リズムと1日のスケジュールを紹介します

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バーテンダーは朝から晩まで忙しい。そんな限界を突破した1日の生活を、とくとごらんに入れましょう。

道行く人びとが帰路に着く時間から働き始め、街が寝静まるころもまだ働き、場合によっては人が活動を始める朝まで働いている「バーテンダー」は、いつ眠り、いつ起き、そして昼間の時間はなにをしているのか?

そんな疑問に答えるため、現在は休業中ですが、バーテンダーとして働いていた当時の私の、1日の生活リズムをご紹介したいと思います。

なお、先にいってしまうと、私の場合は朝からも別で働いていたので、完全な限界状態となっていました。いま思えば、よくこんな生活を長年続けていたと思いますし、体を壊さなかったのが不思議でなりません……。

目次

バーテンダーの1日の生活リズム

当時、私がお店で働いていたときは、店にいないときはなにをしているのか、ほかの店でも働いているのか、昼間はなにをしているのか、といった質問はよくされてきました。

しかし、こういった質問に関しては、ごく一部の場合を除いては、適当にかわすことにしていました。

私の生活はすでに限界を突破していたので、それを話してしまうと、せっかくお店に来てくれたお客さんに変な心配をかけさせてしまったり、変に気を遣わせてしまい、お客さんがくつろげなくなってしまったりする可能性があったからです。

ただ、私は現在、もう雇われのバーテンダーではなく、仕事も休業していることから、べつに隠し立てする必要もなくなったので、今回はこの質問に正直にお答えしたいと思います。

気になる某バーテンダーの、当時の1日の生活スケジュールはこちらです。

バーテンダーの1日の生活スケジュール

朝~夕方(7:00~16:00)

私はバーテンダーの仕事を続けるため、勤務していた店の存続のため、日中も別で働いていました。バーの仕事だけでは食っていくことができなかったからです。

そのため、朝は7時に起床。飼っているウサギの世話をしたのち、8時前には家を出ます。朝食は食べる時間もなく、そんな時間があるのであれば寝ていたかったので、1日2食+夜食という生活を送っていました。

日中の仕事は8時~16時の8時間でしたが、休憩時間が1.5時間と長かったので、そこで30~45分ほどの仮眠をとっていました。これがあったからこそなんとかやれていたようにも思います。

そして16時になると日中の仕事は終わり、すぐにバーの仕事の準備が始まります。

夕方~バー準備(16:00~19:00)

昼の仕事が終わって帰宅したあとは、まずは40~50分ほどの仮眠をとります。ここで寝ておかないと体がもたなかったからです。

バーの仕事がなければ仮眠をとる必要もなかったので、これもバーで働くための準備時間と考えると、16時過ぎから仕事の準備は始まっていたということができたかもしれません。

起床後は軽めの夕食、入浴、身支度、そしてウサギの世話をすませ、19時には家を出ます。

バー出勤~閉店(19:00~翌2:00)

自宅からバーまでの距離はそれなりにありましたが、通勤は自転車でした。

閉店時間の関係で自宅に帰れなくなってしまうことや、電車などの交通機関は、待ち時間を考えると、自転車をこいでいたほうが早いと思われたからです。ただ、雨の日なども自転車だったので、通勤もらくではありませんでした。

店に到着後は開店作業をおこない、いよいよバーは20時にオープンします。

営業時間はいちおう20時~翌3時でしたが、4時まで続くことや、場合によっては5時を超えることもありました。もっとも、お客さんがいないなどの理由から早じまいすることもあり、その場合の最短は2時だったので、スケジュール表はひとまず2時ということにしておきました。

2時で帰ることができれば、私としては運がいい、というか、2時で帰れる日がなければ、下手すると過労で倒れていたかもしれません。

そして閉店後は、閉め作業と同時に、翌日にできるだけ早く開店するための準備もおこない、それが終わったら私は自転車をこいで、帰宅するのです。

帰宅~就寝(翌2:00~4:30)

当然ながら、店が終わる時間によって帰る時間も変わりますが、早ければ深夜の3時には帰宅することができていました。

帰宅後は、ウサギをふたたび小屋から解放し、入浴や、軽い夜食を食べるなど、束の間の休息です。この時間からブログの更新作業をおこなうこともありました。

そして、早ければ深夜、いや早朝の4時半、ふつうであれば5時半、遅ければ6時台に就寝し、ようやく長い1日が終わります。といっても、これも仮眠でしかないので、1~2時間後には起きてまた朝から仕事に行くわけですが……。

限界状態でも朝から活動していた理由

私の場合、7年半バーテンダーとして働いていましたが、とりわけ後半の3~4年間はつねにこのような生活を送っていました。

よく生き延びることができたな、と思っています。

1日中仮眠しかとっていないような状態だったので、寝起きはものすごく眠いですし、2日目からすでにしんどいと感じます。3日連続すればもう限界状態で、4日目はあまりのしんどさでランナーズハイのような状態です。

もちろん、休みもあるわけですから、毎日この生活というわけではありません。しかし、基本の生活リズムはこれでした。身体を壊さないですんだのは、もしかすると奇跡だったのかもしれません。

ところで、私が日中も働いていたのは生活費のためと途中でお話ししましたが、じつは、これにはほかの理由もありました。

そしてこの話は、けっこう大事なことでもあるので、最後に、私が朝からも活動せざるをえなかった2つの理由についてお話ししたいと思います。

1. 生活を維持するため

途中でふれたとおり、バーテンダーという仕事は基本的にもうかりません。

懐事情についてはまた別の機会にお話ししますが、バー1本だけで生活するのは、もうかっていない個人経営の店でこきつかわれていた私には、残念ながら不可能でした。

生活を維持するだけでもお金はかかりますし、ただ生きているだけで、支払わなければならないお金は発生します。それをなんとかしたうえで、バーでの仕事を続けようとすると、私のように待遇がよくない雇われバーテンダーは、どうしても別で収入が必要になってくるわけです。

ただ、私の場合はべつにもうけるためにこの仕事をしていたわけではなく、最終的には自分がその生活スタイルを選んだというか、それを続けていたということは、自分が望んでやっていたことにもなると思うので、これはこれでしかたがなかったと思っています。

2. 精神状態を正常に保つため

私たち人間の体は日中に活動し、夜は休息をとることで健康状態を保てるようにできています。心身の状態に関わる脳内物質の分泌が、時間によって決まっていたりもするからです。

ところが、バーテンダーの仕事はその真逆をいくわけですから、そういった生活を続けていれば、なにかしらの異常が心身に現れ始める可能性があります。それに実際、この生活リズムによって身体を壊してしまう方は多く、それが原因で仕事をやめていくことも、じつはめずらしいことではないのです。

そして、私がこの限界状態の生活を選んだ理由の1つも、じつはそこにありました。

私はいっとき、昼の時間は働かずに夜だけ働いていた時期が、朝に寝て夕方に起きるという「夜型」の生活をしていた時期があったのですが、そのときはあきらかに、精神状態が悪化しやすくなっていると感じていました。

目が覚めると外が暗いという、それだけでも気分が落ち込んでしまうほどに。

そこで私は、仕事を続けるため、精神状態を正常な状態に保つため、無理やりにでも朝に起きて日の光を浴びることにしていました。そうすることによって、このわけのわからない生活リズムのなかでも、精神状態を比較的良好に保つことができると、それ以前の経験から知っていたからです。

また、それを実行するには、強い義務感や強制力が必要となってくるので、私はあえて自分をさらに追い込むような、いばらの道を選択せざるをえなかったのです。

ようするに私の場合は、どれだけ眠かったり疲れで体がしんどかったりしても、精神状態の悪化を防ぐためには朝早くに起きなければならず、絶対に起きようと思ったら仕事をするしかなかったので、朝早くから働くことにしていた、ということです。

今回のまとめ

・バーテンダーの生活はハードすぎる
・夜型になると精神を病みやすくなるような気がする
・精神状態を良好に保つために、朝は早く起きたほうがいい

私の場合、この生活とバーの仕事をここまで続けられたのは、店の営業時間が基本的にそこまで長くなかったからだと思います。

もし店の営業時間が午前3時固定であったり、4時、5時までと長ければ、おそらく途中でリタイアすることになっていたでしょう。仕事帰りに外が完全に明るいと、それだけでしんどい気持ちになるのは変わらなかったので、そういったことが少なかったことも大きかったのではないかと思っています。

ただ、この生活は初めこそものすごくつらかったのですが、一度慣れてしまえばあとはなんとかなっている部分もありました。これは生活にかぎった話ではなく、最初のつらいところを抜けてしまえば、たいていのことはなんとかなる、ということなのでしょうか。

このわけのわからない生活は、なにかのやり始めでつらいときは、「慣れ」が持つ偉大な力を信じろ、という教訓だったのかもしれません。

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