うつ病かもしれないと思ったら精神科、心療内科どっちに行くべきか

精神科、心療内科、神経科、メンタルヘルス科……。街中には色んな標榜がありますが、うつ病の場合はどれがいいのか見ていきましょう。

私は「うつ病かな?」と思ったらまずは病院に行くのではなく、根本的な問題を解決するための行動を先に起こした方がいいと思っていますが、うつ病になってしまうと何らかの行動を起こす気力が全て、もしくはほとんどなくなってしまうため、自分自身ではもうどうしようもできないという状況になってしまうこともあるかと思います。

そこで、自分ではどうにもならない状況に置かれている場合、うつ病は何科に行けばいいのか?と疑問に思いますよね。今回はうつ病の病院選びと、病院を受診する際に注意すべき事について見ていきます。

精神科と心療内科と神経科の違い

うつ病を診察してくれる病院を探し始めると「精神科」「心療内科」「神経科」という3つの診療科を目にすることが多いと思います。初めてうつ病で病院に行く場合は何科を受診すればいいのかよくわからなくなってしまいますよね。なので、まずはこれらの3つの診療科がどう違うのかを確認しておきましょう。

精神科

精神科は心の病気全般を診療対象としています。例えばうつ病や統合失調症、双極性障害、対人恐怖症やパニック障害などの不安障害、PTSD(心的外傷後ストレス障害)であったり、アルコール依存症やギャンブル依存症なども精神科の分野です。発達障害なども診ています。
つまり、精神科は心の病気、精神的な症状を扱う診療科ということです。

心療内科

心療内科は内科の一分野で、心理的な要因で身体に症状が現れる「心身症」と呼ばれるものを主な対象としています。例えば胃や十二指腸の潰瘍、心因性の嘔吐・下痢症、過敏性腸症候群、自律神経失調症などです。睡眠障害や不安障害、うつ病を診ている場合もあります。
精神科との区別が曖昧な所もありますが、基本的には心療内科は心の病気によって現れた身体の症状を扱う診療科です。

神経科

神経科はそのまま神経科であったり、精神神経科と表記されていることもありますが、基本的には精神科と同じで、脳を原因として生じる精神疾患であったり、ストレスなどの心理的な要因によって生じる不調を対象としています。

ちなみに「神経内科」は全く別の科で、精神的な問題からではなく、脳や脊髄、神経、筋肉などに病気があり、それによって身体に起こる症状を扱っています。

このように心の病気を診察している診療科にはそれぞれ違いがあるのですが、簡単にまとめると精神科は「心」、心療内科は「身体」、神経科は「精神科の別称」ということになります。

メンタルクリニックとは?

さて、病院を探し始めてみると今度は「メンタルクリニック」という病院の名前が沢山出てくると思います。病院のHPなどを見てみると診療科は「精神科・心療内科・神経科」の記載があったり、「メンタルヘルス科」というものがあったり、メンタルクリニックってなんだ?と思う方も多いと思います。
これに関しては私は外来患者が訪れやすくするための、ただの標榜だと認識しています。「○○精神科」とか「○○診療内科」よりも「○○メンタルクリニック」の方がなんとなく行きやすく感じますよね。

メンタルクリニックという名前の病院には大体精神科や心療内科の科があると思いますので、特にこの標榜は気にしなくていいと思います。私は親戚の付き添いでメンタルクリニックであったり、精神科であったり、精神科の病院を6~7軒は行きました。東京大学の付属病院も行きました。そこで分かったことは、一番大事なのは見せかけの標榜などではなく主治医となる医師だということです。

心の病気を扱う病院には上記のような標榜であったり、女性の方が訪れやすくするために植物が沢山置かれていたりと、色んな工夫がされています。しかし、とんでもない医師がいる精神科があることも事実です。
病院を選ぶ際にはこのような標榜に惑わされず、まずは大きな病院にいって医師を紹介してもらうか、自分で探す場合は口コミを見てから行った方がいいと思います。特にGoogle先生の口コミは信頼できるものが多いので、この病院に行ってみようかなと思ったらまずは口コミには目を通しておくことをお勧めします。

精神科の病院に行く際の注意点

以前私が親戚の付き添いでとあるメンタルクリニックに行った時のことです。親戚は初めて精神科を受診したのですが、睡眠薬や抗うつ薬などいきなり多くの向精神薬などを出され、薬に抵抗を感じて飲むことができませんでした。しかし検査の結果などを聞くためにもう一度その病院に行かなければならず、一人では行けないとのことで私も付き添いで行くことになったのです。

診察室に入ると先生からの第一声はこれ。

女医
女医

……どちら様ですか?

親戚が一度電話で薬が飲めないことを伝えていたため、明らかに不機嫌な様子。一応同席は受付で伝えてあります。

そして親戚が薬を怖くて飲めなかったことを先生に伝えると……

女医
女医

……は!? あれだけ時間をかけて薬のことを説明したのにどうして私の言うことが聞けないの!?薬を飲まなければ病気は治らないの!病気を治したくないんだったら薬は飲まなくて結構です!でも治したいのであれば私の言うことを聞いて薬を飲みなさい!

…………!?

女医
女医

そこのあなた、私の言ってること何か間違ってますか!?

これは実際にあった会話です。どこの病院かというのは伏せますが、精神科にはこの手の高圧的な医師であったり、全く話を聞いていないといった、いい加減な医師がいることも事実です。この病院の口コミは物凄い低評価。そりゃそうですよ。

それではここからは上記のような事例も踏まえて、精神科の病院に行く際の注意点を見ていきます!

まずはカウンセリングのみがいいかもしれない

まず、精神科というのは基本的には薬物療法で精神疾患を治していくという診療科で、医師による診察(例えば家族構成だとか、これまであったこと、現在の状態など)は初回であれば30~50分くらいゆっくりと聞いてくれたりもしますが(病院による)、それはカウンセリングではなく、最適な治療薬を選ぶことを前提とした診察です。

私はうつ病を克服する方法として「まずは投薬治療」という考え方はどうかと思っているので、病院に行くのであれば、まずはカウンセリングだけも行っている病院に行ってみて、心理カウンセラーと話をしてみたほうがいいかもしれません。話を聞いてもらえるだけでも気が楽になることもありますし、自力で何とかなんとかなりそうなのであればそれに越したことはないと思います。

向精神薬に抵抗がある場合は漢方薬での治療にしてくれる精神科もありますが、精神科は基本的に投薬を前提とした診療科です。薬は飲みたくないけど相談・診察だけしてほしいという場合は心理カウンセラーがいて、カウンセリングだけも行っている病院を探した方がいいでしょう。

家族や配偶者、恋人についてきてもらう

投薬による治療でなければ難しいという場合、初めて精神科や心療内科に行く際、または病院を変える際は、家族であったり配偶者であったり、第三者の力を借りたほうがいいと思います。

そもそもうつ病になっている時って集中力であったり、決断力が物凄い鈍っているというか、抵抗する力がなくなっていると思うんです。そこで、そのような状態で精神科を受診した際に、医師から「じゃあこの薬、じゃあ次はこの薬」のように言われても「はい、はい」とされるがままになってしまったりもします。

そこで第三者がその場にいるとどうなるか。あからさまに精神科医の対応が変わることが結構あるんですよね。普段は何も抵抗されないことをいい事にとか、そういうことではなくて、いい加減な医師かそうでない医師か、この時にわかったりもします。
きちんとした医師は家族や配偶者など、一緒に来てくれた人にも熱心に説明してくれたり、解決策を一緒に探してくれたりもします。しかしいい加減な医師の場合は何かやましいことでもあるかのように目を合わせない、突っ込んだ質問をするとはっきりとした答えを返してくれないなど、対応が全く異なったりもします。

さらに、うつ病の状態ではおかしいなとか、医師に質問したいことがあったりしても言葉が出てこないというか、質問する気力すらないというか、本当は聞きたいことがあるのに聞けなかったりもします。そういう時も家族などの第三者がいれば代わりに医師に聞いてくれたり、意見を代弁してくれたりもしますよね。

ただしこれには大きな問題があって、家族、特に両親の場合、精神的な病気を理解してもらえないということがあると思います。
「あんたそれ甘えてるだけでしょ?」とか「心が弱い」だとか、何もわかってない癖に言いたい放題言って……と逆に関係が悪化してしまうこともあるかもしれません。でも、精神疾患を克服する上において、家族の協力って物凄い大事なんですよ。

信頼できる医師は家族にもしっかりと説明してくれます。家族に病気のことを理解してもらうためにも、信頼できる医師かどうか見極めるためにも、そして自分自身のためにも、病院に行くのであれば私は家族などの力を借りたほうがいいと思いますよ。

今回のまとめ

うつ病は精神科がいいのか、心療内科がいいのか。

これに関しては一言で結論付けるのは難しいですが、主に「心」の状態の悪化がメインなのであれば精神科、主に「身体」の状態の悪化がメインなのであれば心療内科、という基準で選んでも間違いはないと思います。

しかし、「うつ病かもしれない」から投薬治療が始まり、仕事ができなくなって退職し、それからもずっと社会復帰ができなくなってしまい、「薬漬け」のような状態になってしまうことも珍しい話ではありません。

私は安易な精神科の受診や投薬治療といった選択には気を付けるべきだと思っています。それは親戚がまさに「薬漬け」のような状態になってしまっていたからです。
薬を飲み始めるのは簡単です。しかし、やめるのはとても難しいことです。だからこそ皆さんには冷静な判断力を失っている中で、ふらっと精神科に行くということはしてほしくないと思っています。慎重な判断を。

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