禁欲を解き放つ!野郎ひとりで行く狂熱のベトナム旅行期(1日目・前編)

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2023年9月、ベトナム旅行に行ってきました。

ミナト

ベトナムは、かなり前からずっと行きたいと思っていたところでした

それで、ようやくその時がおとずれて……ほんとうに楽しかったですし、かなり勉強にもなりました。

この旅行記では、そんなベトナム旅行で見てきたもの・感じたことをお伝えします。

日程は7泊8日で、ホーチミン→ハノイです。

私が「どうしてベトナムに行きたいと思っていたのか」とあわせてどうぞ!

目次

序章:ベトナムにかける想い

ベトナムにかける想い

まずは、私がずっとベトナムに行きたかった理由からお話しさせてください。

ミナト

端的にいうと、これは「以前行きそびれてしまったから」です

この記事作成時点から考えると、もう10年近くはまえの話になるでしょうか。

当時私はバーで働いていたのですが、家族のあいだでこんな話が持ち上がりました。

みんなでベトナムでも行くか!

父が海外旅行にハマっていて、比較的安く行けるベトナムに家族で行こうという話があったのです。

イブスター店長

ところがここで、問題が起きたんだ!

その話がでたとき、私は、どうしてもバーの仕事を休めなかったんですよね。

私が休めば店も1週間ほど休みになってしまう、とか、そういう状況でした。ハッキリいって休むのはムリで、休ませてほしいと言い出すこともできませんでした。

その結果どうなったかというと、私だけ日本に置いてけぼりをくらいました。

家族はベトナムに遊びに行き、私は日本で仕事。

それがずっと尾を引いていて、いつかひとりでベトナムに行こうと考えていたわけです。

ミナト

それで、ベトナム旅行最大のチャンスは、バーの仕事をやめた2019年の後半に訪れました

けれども、そのときはお金がなくて、そのくせ生活費を稼ぐために韓国カジノに行くとかいうわけのわからないことをして……。

しかも惨敗。

その後はコロナ禍の追撃を受け、数年間は外出自粛+かなりの金欠で、旅行なんて言っていられる状況ではありませんでした。

でもって、そういった状況が変わったのが、コロナが事実上収束した2023年5月以降。

多少は使えるお金も準備できた、2023年の9月だったのです。

ミナト

コロナ禍の自粛生活や金欠で、禁欲生活は限界を迎えていました

「もう行くしかない……、ベトナムに行って、すべてを解き放つしかない……!」

ということで私は、長年の想いを胸に、ベトナム旅行を解禁することにしたのです!!

はじまりはいつもココ。成田空港へ

成田空港

オッケエェェェイ! 行こうぜ、ベトナム!

ミナト

興奮しすぎて一睡もできなかった……

まあどうせ飛行機のなかで寝られるので睡眠はいいでしょう。当日の朝、私は成田空港へ!

今回の旅の日程は、ホーチミン4泊+ハノイ3泊の「7泊8日」で、以下のミッションもあります。

  • 海外旅行中だけタバコを吸うのは可能なのか?

私は元喫煙者で、このときは1年以上禁煙していました。

ただ、海外旅行のときだけタバコを楽しむ(つまり帰国後はまた禁煙する)ことはできるかは、知りたいと思っていたんですよね。

イブスター店長

ふつうなら、1本でも吸ってしまえば、喫煙習慣はもどってしまうだろう

しかし「海外旅行中」という限定された期間・場所ならどうなのか?

それをしらべるためにも、タバコは成田空港から解禁することにしました。

成田空港の飛行機

屋上のスカイデッキから飛行機を観察。天気がよくて気持ちがいいです。

ミナト

それで久々に一服することにしたのですが……、

あんまりうまくなかったですね。

屋内の喫煙所は副流煙のニオイがひどくて、なにを吸っているのかよくわからなくなります。

う~ん、やっぱりタバコは吸わなくてもよかったんじゃないか……。

まあこの時点ではなんともいえません。旅を進めていきましょう。

成田空港の秋葉原

その後は来るたびに進化する「秋葉原」をチェック!

成田空港の秋葉原

秋葉原はTAX FREE。

成田空港の秋葉原

DJ&シロクマがアツい!!

ホーチミンの空港

そして6時間くらいでベトナム・ホーチミンに到着です!

ミナト

飛行機のなかでもほとんど寝られませんでした

で、ここからホテルに向かうわけですが……、なんと、ここでいきなり事件が起きてしまったのです。

ホーチミンの空港ではボッタくりタクシーに注意せよ

ホーチミンの空港

ホーチミンの空港(タンソンニャット国際空港)で写真を撮ったら、タクシーでホテルまで向かいます。

東南アジアでは「Grab」という配車アプリが有名で、このGrabを使ってタクシーをつかまえることにしました。

Grabの人(?)

お兄さん、タクシー、Grabですか?

と、Grabの社員証のようなものを首から下げた男性が近づいてきました。

社員証は緑のロゴが入ったもので、片手にはトランシーバーを持っています。

Grabの人(?)

Grabならこっちで手配するので、アプリは使わなくて大丈夫ですよ!

この男性がいうには、Grabでのタクシー手配を代わりにやってくれるとのこと。

スマホを見せると配車中だったタクシーをキャンセルし、トランシーバーで目の前にタクシーを呼んでくれました。

ちなみに空港からホテルまでは、Grabアプリでは日本円で800円ほど。

そこで私は聞いたわけです。

ミナト

いま日本円の小銭しかないんですけど、支払いはこれでいいんですか?

Grabの人(?)

OKOK! さあ乗ってください!

日本円で800円くらいで、小銭でちょうどそれくらいはあったので、「そうなのか」と私はタクシーへ。

キャリーバッグを積んでもらって乗り込むと、タクシーはホテルにむかって動きだしました。

いや、日本円とかやってねえから(てかベトナムは小銭とかねえから)

さて、ホテルにむかってタクシーは走りだしたわけですが、

「ホントに日本円で大丈夫なのか?」

と私は思ったので、タクシーの運転手にも聞いてみます。

ミナト

すみません、日本円で800円くらいしかないんですけど、大丈夫なんですか?

タクシー

OK! 大丈夫ですよ~

と、言ったかと思ったら、タクシーは急停止。

なぜかドライバーは降りていき、べつのドライバーが乗り込んできました。

ミナト

え? どういうこと??

なぜドライバーが交代したのか。意味がわからなかったのですが、再度例の「日本円で800円しかない」を聞いてみます。

タクシー

え? ベトナム通貨持ってない? ダメだよそれじゃ!

タクシー

というか、ベトナムは全部紙幣で、小銭とかやってないよ!

いやいや、話がまったくちがうことになってきています。

日本円でいいとか、小銭でもOKとか、こんどはダメだとか、え、どういうこと??

わけがわからないでいると、怒ったタクシー運転手は来た道を引き返し、私は空港の出口あたりで降ろされたのです。

ガソリン代のムダだろ、これ

ミナト

…………

いちどタクシーに乗れたのに、空港までもどって降ろされてしまいました。

かなりナゾなので、再度Grabアプリで配車からやり直そうとしていると、こんどはべつのGrab社員らしき人が話しかけてきます。

Grabの人(?)

タクシー? OK! 日本円しかない? 大丈夫!

そしてまたアプリを勝手にいじられ配車キャンセル。

トランシーバーで呼び寄せたタクシーに乗せられ、私は運転手にホテルの場所を告げ……

「ちょっと待てよ、運転手いま、警察みたいな人にチップ(賄賂?)渡してなかったか?」

なんだか怪しいやりとりを目撃し、日本円で800円のくだりです。

※ホーチミンでは「空港使用料」というものがあって、それを渡していたのかもしれませんが、ちょっとこのへんはナゾです。

タクシー

日本円NO! てか財布の中身見せてもらってもいい!?

さらには財布の中を強引に見ようとしてきます。

ここで私は、これはヤバいやつだなと気づきました。

財布の中身をスられるか、最悪、キャリーバッグを乗せたままトンズラこかれるかもしれない……。

私は財布を見せるのを断固拒否。

タクシー

これじゃあホテルまで行けないよ!

するとドライバーは怒りだし、また空港までもどって……降ろされる!

この「タクシーに乗る→金がない→途中まで行ったのにもどされる」を、私は2回やりました。

そして言いたかったのは、まじでこれ、ガソリン代のムダだろ! ということだったのです。

ミナト

Grabやばいな。とりあえずふつうのタクシーに乗ろう……

ところがどっこい、この場にまともなタクシーなんて、じつはほとんどいなかったのです!(?)

メーターを違法改造したタクシーにボラれる

ホーチミンの空港

(ふたたび空港前へ/画像は使い回し)

Grabはダメだと判断した私は、タクシー乗り場に停車しているタクシーに乗り込むことにしました。

思えば、最初からこうしておけばよかったのかもしれません。

女性の案内員に誘導され、ようやくまともそうな(メーターの)タクシーに乗ることができました。

ミナト

いま日本円しかなくて、カード払いできますか?

TAXIドライバー

カードOK!

こうして、ようやくホテルにむかって進みはじめたのですが、まあドライバーがよくしゃべる。

  • ベトナムの女の子は好きですか?
  • ベトナムの女の子紹介しましょうか?
  • 日本の女の子は好きですか? 私は好きですハッハッハ

女の子の話しかしていませんでしたが、とりあえずカード払いはできるらしいのでよしとしましょう。

……といいたいところだったのですが、どうもおかしい。

「カチカチカチカチ……」

メーターが異常な速度で上がっていて、これはあきらかに正規の料金ではないと思われたのです。

ミナト

え、ちょっと待ってください。このメーターの「30」って30万ドンですか?

TAXIドライバー

……そうです

ちなみに「10万ベトナムドン=約600円(当時のレート)」なので、30万ドンは1800円です。

まだちょっとしか進んでいないのに、メーターには、相場からはかけ離れた数字が表示されていました。

ミナト

いやいや、ちょっと高すぎないですか? それともう1回聞きますけど、カード払いできるんですよね?

TAXIドライバー

ちょっと渋滞とかしてると値段も上がるんですよねえ……あとカード払いはできません

おいおい……聞いていた話とちがくないか!?

カード払いができなければ支払いはどうするのか。

  • とりあえず一番近い両替え所で降ろしてもらう

ということになりましたが、両替所に向かっているかもあやしく、そのあいだもメーターは爆速で上がりつづけています。

40万ドン……45万ドン……50万ドン……。

ミナト

いや、もういいです。ここで降ります。止めてください

もはや料金がいくらになるかわかりません。私は緊急回避でこのタクシーからは降りることにします。

TAXIドライバー

わあったよ。そこで止めるからさ

55万ドン……60万ドン……!

しかしノロノロ進んで、このタクシードライバーは止まろうとしない!

ミナト

もういいから止めてくれって! てか降りますね!!

ここで私は、まだ車は動いていたものの、ドアを開けて外に出ました。

そうでもしないとドライバーが止まってくれなかったからです。

そのまま走り去られて荷物を奪われるのは困るので、ドアは開けたまま、トランクからキャリーバッグを回収。

こうして私は、なんとかメーター違法改造タクシーから脱出することができたのです。

ミナト

一応メーターぶんはお金払いますよ。でも日本円しかないので、これでいいですか

さすがにぼったくられたとはいえ、(そうしてもよかったのかもしれませんが)お金を踏み倒すわけにもいきません。

私は「60万ドン=3000円」だから(※)と言い、千円札を3枚ドライバーに渡しました。

※600円くらい足りませんでしたが、それくらいはもういいでしょう。こっちはボラれているわけですから。

TAXIドライバー

…………

ベトナムドンは数字の桁が多いので、1000円札×3ではすくないと感じたのかもしれません。

ドライバーはこちらを睨んで舌打ちをかましてきます。

しかしこっちからすれば、ホテルまでまだ半分の距離(本来は400円)に3000円も払っているわけで、舌打ちをされるいわれはありません。

さらばクソぼったくりドライバー。

こんなヤツにでも愛想よくしてしまうから、日本人はカモられるんだよなあ、と思いながら私はその場を離れたのです。

Grabふつうに使えるじゃねーか

はてさて、どうやってホテルまで行こうか。

さすがに歩きではムリがあったので、私は再度Grabを使ってみることにしました。

すると、こんどはあっさりタクシーがつかまり、ふつうにホテルまで向かってくれることに。

ミナト

さっきこんなことがあったんですよ

私はGrabタクシードライバーに、さきほどあったことを話します。

タクシードライバーはゆっくりうなずき、なにが起きていたかを教えてくれました。

まず、ベトナムの空港では、近年ぼったくり被害が多発しているそうです。

Grab会員証を首から下げたスタッフは「偽Grab」で、当然、トランシーバーで呼ばれるタクシーもその仲間。

ドライバーが途中で交代するのは、話(聞いた・聞いていない)をあやふやにする目的があるそうでした。

Grabタクシー運転手

財布の中身を見るふりをしてお金をスることもあります

警察も把握はしているそうですが、本格的な取り締まりはしていないようでした。

というか、賄賂を受け取っている警察もいるようですし、あれはもう野放しになっているのでしょう。

いちおう通報する窓口もあるそうですが、外国人の旅行者には利用しにくいので、私も勉強代ということにしておきました。

ちなみにベトナムの警察は、賄賂でけっこう融通をきかせてくれるらしいです。これはもう慣習化しているのだとか(2023年時点の話です)。

そしてホテルに到着

ベトナムのホテル

そんなこんなで、ようやくホテルに到着です。

ホーチミンの拠点にしたのはここ、「ドクヴォンホテル」

1泊3000円くらい(朝食付き)で、観光地からも近く、評判もよかったのでこのホテルにしました。

にしても、なんだかいきなり疲れました。

前日からまったく寝ていないのもありましたが、一発目からトラブル発生とは。

イブスター店長

人の悪意にさらされると疲れるものですなあ

まあ、旅ははじまったばかりです。

ここから楽しくなっていくのではないでしょうか?

そんなわけで、まずは両替をしようということで、私は金融街へとむかったのです。

(次回へつづく)

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