先日MRI検査を受ける機会がありました。
そしてこれが……まあすごかった。
興奮冷めやらぬということで、本記事ではつぎのことをお話しします。
- MRIを受けることになったきっかけ
- MRI検査の体験談(準備から結果までの一部始終)
- なにがどうSFアニメの世界だったのか
さきにいっておくと、どうでもいい話もふくまれていますが、
MRI検査が怖いと思っているなら、全然怖くないですよ!
ということを、この「MRI体験記」からお伝えできればと思います。
検査に必要な情報は盛り込んであるので、この記事を読んでもらえれば、MRI検査はわりとバッチリだと思います。
では、よろしければ最後までおつきあいください!
MRI検査を受けることになったきっかけ
まずは私がMRI検査を受けることになった「きっかけ」からお話ししましょう。
これは、椅子に座っていると頭がフワフワするようなめまい+左半身のしびれを感じるようになったからです。
これは突然きました
愛用していたオフィスチェアに座ると、ある日をさかいに、座面が微妙に下がるように。
以降は、椅子に座るとなぜか毎回、その現象(めまい+しびれ)が起こるようになってしまったのです。
これにより、とくにめまいで頭がまったくまわらず、当ブログの運営は不能状態となっていました。
これは、まちがいなく当ブログ存続の危機、ひいては、わりとまじめに生命の危機です。
そんなわけで私は、痔になったときにお世話になった、(めまいもあつかっている)病院へむかったのです。
う~ん、なにか思いあたることありますか?
じつは、以前から気になっていたことがありまして……
それは、「若かりしころ」に起きた事件のことでした。
頭を強く打った転倒事故
私はまだ若かったころに、自転車で帰宅中に大雨に見舞われ、思いきり転んで頭を打つ「転倒事故」を起こしたことがあります。
……交番の真横で。
大丈夫ですか……?
てか、血でてますけど、救急車呼びます……!?
額から流れ出る血は、雨に流されてもべっとりと手につくほどの量です。
吹っ飛んでいった自転車は、交番横の「ガードレール上」という、わけのわからない場所に引っかかっているほどの大惨事でした。
自転車の転倒ごときで救急車に乗るのも……。
しかし私は、そのように思ってそのまま帰宅。
結局病院にも行かず、いままで生きてきてしまったのです。
あのときは、1週間以上「脳しんとう」みたいな感じで……
いや、それは1回検査しておいたほうがいいですよ
医師いわく、こういった外傷が原因で「脳に水がたまったりする」こともあるとのこと。
あとは個人的に、その事故のせいで「脳に血栓ができていないか」は、以前から気になっていました。
そんなわけで、大事を取るためにも、私はMRI検査で脳をしらべてもらうことになったのです。
MRI検査の体験談(準備・当日の流れ・費用など)
検査当日、私は紹介状(自己負担750円)を持って、MRI検査をしてくれる病院へ。
予約はさきほどの医師が取ってくれていたので、私がするのは病院で検査を受けてくるだけでした。
事前にもらったMRIの注意事項には、つぎのことが書かれていました。
- 食事は4時間前からしないこと
- 水は飲んでもOKで、検査時間は30分ほど
- 検査中はドラムのような音がします
ドラム……?
なぞな部分はありましたが、そのほかは、とくにこれといった(事前の)注意事項はなし。
20~30分前には受付をしてくれといわれていたので、時間どおりに病院へ。
そして私は、MRI機器がある放射線科へ向かったのです。
服を着替えて準備OK
放射線科に到着した私はロッカールームにとおされ、そこで着替えることになりました。
- メガネ
- 時計
- アクセサリー類
こういったものは全部はずし、肌着になって、胃カメラを飲む人がよく着ているパジャマみたいな服を着ます。
金属がMRIに反応してしまうらしく、それをふせぐためとのことでした。
Tシャツも無地のものが無難だそうだ
そして着替えがすんだところで検査室へ。
いよいよ、MRI検査のスタートです。
MRI検査の一部始終
でかい……!
検査室に入った私の目に飛び込んできたもの、それは、とてつもなく大きな円筒状のマシンでした。
一部が青白く発光しているなど、まるでここだけが別世界。
ガシュン……ガシュン……
呼吸をしているかのような機械音も聞こえるなど、なにか「人型戦闘機のコックピット」を思わせるものがありました。
ええと、めまいがするということで……
は、はい……
じゃあ耳のあたりも重点的に見るので、20分ほどお時間ください
円筒状のマシンに入っていく「可動式の台」に私は横になります。
台の両サイドには線があり、そこからはみ出さないように(動いてはいけない)とのことでした。
また、足にクッションをはさむとらくになるといわれ(これは任意)、足枕をセットしてもらいます。
いや、クッションはやっぱりなしで大丈夫です
わかりました。あとは「コレ」をつけてください
MRI検査中はけっこう大きな音がするそうです。
それから耳を守るための、ヘッドホンをつけてもらいます。
つづけて、頭を固定する(小さな鏡つきの)ヘッドギアのようなものも。
それと「コレ」も持っていってください
「気分がわるくなったときはこいつを握れ」
とのことで、握ると緊急離脱できる脱出用のブザーも持たせてくれました。
では、いきますよ。中に入ったら目は開けないように
検査中は目をつむったままにしておく必要があるそう。
マシンに吸い込まれながら、中で「寝てしまわないかな」なんてことも考えていました。
そんな心配をする必要もなかったのは、このあとすぐにわかるのですが……。
SFロボアニメの世界に突入
ヘッドホンから流れるヒーリング系の音楽を聞きながら、私はマシンの中へ。
台の動きが止まり、体の大部分(または全部)が装置内におさまると、大きめの電子音が鳴りだします。
ピー! ピー!
まさか、これずっと鳴りつづけるのか?
…………
……止まった。
プワー! プワー!
と、思ったらまた鳴る。
この甲高い機械音を聞いていると、頭につぎの文字が浮かんできます。
「WARNIG! WARNING!」
目を開けられないので、むだに想像力がかきたてられるのです。
今からあなたには人類の敵と戦ってもらいます
なんてことが聞こえてきそうな、まるでアトラクションの導入部分でした。
ドッドッドッドッ……
しばらくすると、体にひびく重低音が。
ドゥン……ドッドッドッ……ドゥン
このリズム感……。
これが事前パンフレットに書かれていたドラム音なのでしょうか?
やけにユカイなグルーブ感には、コレを思い出さざるをえませんでした。
MRIけっこう面白いな……
しかし、そんなことを考えているときでした。
ドコドコドコドコ……!
MRIの音はマシンガンのような連続的なものに変わり、体には振動、そして上半身にはビリビリ感がくるようになったのです。
しかもこれが、けっこう長い!
うう……
まずい! 敵に攻撃されてるわ!
聞こえる、聞こえる……。
私はこのとき、ロボットのパイロットが敵から攻撃を受けて「グゥッ!」とかいっている気持ち、あれがわかったような気がしました。
べつに痛いわけではないのです。
でも、このビリビリ感がもっと増幅されれば、まさにアレ(パイロットのダメージ)になるのだろうなと。
ドコドコドコドコ……!
電磁パルス攻撃を受けつづけるなか、ヘッドホンから流れている音楽が、ふと大きくなったような気がしました。
これは、あれだ……
「G線上のアリア」。
大音量のクラシックと、身動きがとれない体への攻撃。
これはもう、クラシック音楽を背景にした、
いっさいの効果音が無音となって敵にひたすら攻撃されつづける「ラストシーン」
それにちがいありませんでした。
————!!
そう、あの「なにをいっているかわからなくなる」やつです。
そして私は、そんなことを考えながら決めたのです。
そうだ、これはブログに書くしかない。タイトルは「MRI体験記:あれはまるでSFロボットアニメの世界だった」にしよう、と……。
おわりましたよ
あっ、はい
MRI検査終了後
あっというまの20分で、マシンから出た私は、微妙にニヤついていました。
まさかMRIがこんなにおもしろいものだとは思っていなかったからです。
そして最後に、放射線技師から「例のこと」を聞かれました。
ちなみに、頭を打たれたっていうのは……?
かなり前のことなんですけど、このへんを……
うーん、でも血栓とかは大丈夫ですよ
大丈夫らしいのです。
くわしくは聞きませんでしたが、私の場合「かなりの時間が経過しているし……」ということだったのかもしれません。
そうなると、私はいったい、ここになにをしにきたのか?
まあ面白かったしいいか
というわけで、最後に会計へ。
……ピッ(8420円)
たかっ
MRI体験記は以上です。
今回のまとめ
- MRIは怖くないしむしろ面白い
- 1万円以内でできるのでいちどやっておくのもいいかも
- 外傷での血栓は大丈夫な場合もあれば、やはりできることもあるらしい
その後、最初に行った病院で診断結果(+画像入りのCD-R)をもらいましたが、やはり異常なしでした。
血栓うんぬんに関しては、そっちの病院では「できることもある」といわれたので、ケースバイケースなのかもしれません。
しかしいずれにせよ、なかなか体験できないことだったので、MRIはやっておいてよかったと思っています。
なによりも安心できたのが大きいですね
また、私は閉所恐怖症ではないですが、圧迫感のあるせまいところ(たとえば地下室など)は好きではありません。
それでもMRIは、まったく怖い感じはしませんでした。
そんなわけですから、「怖いから……」ということで避けてきたなら、ためしに行ってみるのをおすすめします。
じっさいにやってもらえれば、私のいっている「SFロボアニメ感」は、たぶんわかると思いますよ。
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