【通報】Amazonで著作権侵害の申し立てが申請却下となった時にした対策

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Amazonで販売されていた、当ブログ記事の著作権を侵害した盗作を、ストアから削除してもらうことに成功しました。

以前、当ブログのコンテンツ記事が不届き者によって盗作され、AmazonのKindleストアで電子書籍として販売されていたという、きわめて悪質な事件が発覚したことをお話ししました。

その後、すぐに私は著作権侵害の申し立て(報告・通報)をしたのですが、なんとこれが、ふつうに申請却下。

Amazonからの回答は、「対応いたしかねます」とのものだったのです!

しかし、そんなことがゆるされるはずもなく、申請が却下されたあともしつこく報告していたところ、ようやく権利侵害の申し立てがみとめられ、盗作はストアから抹消。

ここまでこぎつけるのにけっこうな苦労があったので、今回は、おなじような被害者の方が泣き入りになってしまわないようにも、申し立てをみとめてもらうためにした対策方法と、そのときのやりとりをお話しします。

目次

著作権侵害の申請が却下されるまで

事件の詳細とその後にとった対応は、冒頭の関連記事にも書いてあるとおりですが、簡単にふりかえっておきましょう。

記事のリライト(書きなおし)作業中に検索順位をしらべていたところ、検索結果を経由して私は、AmazonのKindleストアで販売されていた、とてつもなくあやしい商品(タイトルが当ブログ記事に酷似した本)を発見。

試し読みをしてみると、当ブログ記事からのコンテンツ盗用が濃厚となり、これをはっきりさせるためにも、私は「Kindle Unlimited」に登録して全内容を確認。

すると、そこで判明したのは、一部の改変(たとえば「バーで勤務」を「雑貨店で勤務」など)はあったものの、内容は全力でフルコピペされた、完全な盗作であるということでした。

だれが見ても著作物の侵害がみとめられるであろうパクリっぷりには、怒りをとおり越してあきれるばかり。

そこで、「知的財産権の侵害を申告」のページから、盗作された記事(しかも4つもあった)と、盗作されたとする根拠、販売されている商品の番号などを入力して権利の侵害を申し立て、私はAmazonからの返答を待っていたのです。

初回の返答は「対応いたしかねます」

さて、ここまでが前回の話で、ここからが今回の本題。

専用のページから権利の侵害を報告後、申し立てが受理されたとのことで送られてきたメールには、通常1~2日ほどと記載されていたのですが、その後もまるで返事がくる気配はなく、申し立てから約2週間後、ようやくAmazonからの返答がありました。

が、その返事の内容は、以下のようなものだったのです。

平素は Amazon をご利用いただき、誠にありがとうございます。 このたびは侵害に関する報告をお送りいただき、ありがとうございました。この件につきましては、以下の理由で対応いたしかねますことをご了承ください。

著作権保護されている作品の説明が、侵害が報告されているコンテンツと一致していません。Amazon

「この件につきましては、対応いたしかねます」

さすがにそんなことはないだろうとふんではいたものの、可能性としてはゼロではないと思われた、もっともおそれていた事態……。

そう、まさかの、申請が却下されてしまったのです!

2回目:説明をよりわかりやすくして再申請

著作権保護されている作品の説明が、侵害が報告されているものと一致していない。

もはやこれの意味がわからず、メールでのやりとりではらちがあかないように思われたので、つぎに私は、Amazonのカスタマーサービスに電話で問い合わせてみる作戦に移行。

ところが、相手が外国人(中国人)ということもあってか、まるで話が通じず(チャットも電話も日本人はいない?)、この件は電話対応はしていないようにも思われたので、しかたなくもういちど「侵害を申告」のフォームから申請することに。

重要:不正確な内容や虚偽の申告を継続的に行うと、申告された場合でも対応しかねる場合があります。知的財産権の権利所有者‐Amazonセラーセントラル

とのことだったので、2回目はよりわかりやすく、内容(根拠)を以下のようにして申請をおこないました。

認証コード:〇〇〇〇|申し立て番号:〇〇〇〇

当方が運営しているWebサイト「genekibar.com(https://genekibar.com)」のコンテンツ記事の著作権侵害について、「著作権保護されている作品の説明が、侵害が報告されているコンテンツと一致していません」とご返答をいただきましたので、再度説明させていただきます。以下の作品が以下の商品によって著作権を侵害されています。

ギャンブル(パチンコ・パチスロ)依存症を克服するまでの体験談【借金生活】(https://genekibar.com/gamble-addiction-experience-01/)→ASIN ‏ : ‎ 〇〇
【負け額】パチンコ・パチスロに依存した最後の年間トータル収支&1日の平均額(https://genekibar.com/result-gambling-balance/)→ASIN ‏ : ‎ 〇〇
パチンコ脳(ギャンブルで変化した脳)は回復する?依存症の原因と仕組みを解説(https://genekibar.com/symptoms-causes-of-gambling/)→ASIN ‏ : ‎ 〇〇
【一本化】おまとめローンは「最後の砦」で借金問題に終止符を打て!(https://genekibar.com/resolve-with-consolidated-loan/)→ASIN ‏ : ‎ 〇〇

記事の更新によって内容が変わっているものもありますが(更新前のものは提出可能)、いずれもコンテンツをコピーし、一部の文言を変えているだけで、あきらかな権利侵害と思われます。再度調査をお願いいたしたく存じます。

手違いがあるなら報告を再送信せよ

初回の申請は、さすがにそこまでいわなくてもだいじょうぶだろうと思い、どの記事がどの商品によって盗作されているかまでは記載しなかったのですが、もしかするとそれが原因なのかもしれないと思い、2回目の申請は、「パクられ・パクリ」の対応も記載。

それから待つことさらに約2週間(通常1~2日とはなんなのか?)、この再申請への回答を受け取ることができたのですが、Amazonからの返答は、以下のようなものとなっていました。

平素は Amazon をご利用いただき、誠にありがとうございます。 ご報告いただいた権利侵害の内容と追加情報について審査しましたが、提供された情報を確認できませんでした。手違いがあったと思われる場合は、報告を再送信してください。再送信の際は、必要な追加情報とあわせて認証コードも記載してください。

情報を確認できない? 手違い……?

いや、これは、いったいどうすればいいというのでしょうか……!?

3回目:個別に送信する作戦に変更して再申請

こうなってくると、さきほどの注意書きにもあったように、そろそろ対応してもらえなくなってくる可能性も出てくるわけですが(そもそもまともに対応してもらえていないようにも思えますが)、さすがにそれはこちらとしても困ります。

そこで、もういちど「知的財産権の権利所有者」のページを確認していると、以下の情報をふくめる必要があります、という箇条書きを、テンプレとして使ったほうがいいようにも思えてきました。

  • 侵害していると思われる知的財産権を特定する情報(商標番号、特許番号、著作権に関する詳細情報、著作物のリンクなど)
  • 侵害の内容(商品、物理的な商品パッケージ、商品詳細ページの画像、商品詳細ページに記載されている文章のいずれにおいて権利を侵害しているのか)
  • 侵害を申し立てる商品の一覧(Amazon標準識別番号(ASIN)または指定した商品の商品詳細ページのURL)
  • Amazonでの審査に役立つ補足情報(申告する商品を試買した注文番号など)
  • 出品者の連絡先情報(名前、住所、電話番号、Eメールアドレス、関係する当事者に共有可能な補助の連絡先情報)

ただ、これらの情報をすべてふくめると、内容の文字数上限(1000文字まで)をオーバーしてしまうことから、3回目では、これをテンプレとして使用するため、これまで4つの商品をまとめて申告していたのを1つずつ申告する方法に変更し、以下の内容で申し立てをすることにしました。

著作権のある商品であることを示すサイトへのリンク

まず、「著作権のある商品であることを示すサイトへのリンク」には、ブログのトップページのURLではなく、盗作された記事ページのURLを入力。

「権利侵害の根拠となる詳細」には、以下のように記述しました。

認証コード:〇〇〇〇|申し立て番号:〇〇〇〇

当方が運営しているWebサイト「genekibar.com(https://genekibar.com)」にある以下のコンテンツ記事の内容物(文章・テキスト)が、以下の商品によって無断で使用され、著作権を侵害されています。

・侵害されているコンテンツ
ギャンブル(パチンコ・パチスロ)依存症を克服するまでの体験談【借金生活】

・コンテンツのURL
https://genekibar.com/gamble-addiction-experience-01/

・侵害の内容
Webページのコンテンツの文章(テキスト)がすべてコピーされ、全体的に細かい改変(たとえば10年間を5年間、1000万円を500万円など)はされていますが、内容自体はすべてそのまま無断で使用され、商品として販売されています。著作権の侵害は明らかだと考えられるので、権利の侵害を申告いたします。商品パッケージや画像は関係なく、商品内の文章・テキストによって権利が侵害されています。

・申し立てる商品
〇〇〇〇 Kindle版(ASIN ‏ : ‎ 〇〇〇〇)

・補足情報
Kindle Unlimitedに登録し、申し立てる商品を購入後、内容を確認いたしました。(注文番号 〇〇〇〇 )
文章・テキストの内容をすべて確認したうえで、著作権が侵害されていることを申告いたします。著者の「〇〇」という人物とは一切の関わりはなく、著作物の使用も許可しておりません。

(追加情報)
知的財産の所有者であるか、または承認された代理人であるか:所有者
会社名:
お名前 (姓と名):(本名)
お客様の役職:
電話番号:+819012345678(番号は例、090ではなく+8190にすること)
連絡可能な日時:〇〇時~〇〇時
権利者の会社住所:
権利者の連絡先名 (姓と名):(本名)
権利者の役職:
権利者の電話番号:+819012345678
権利者の住所:〇〇〇〇
権利者の URL:(ブログのトップページのURL)
法人納税番号:

CHECK

「追加情報」はこれまで省略していましたが、すべての申請で記載。「申し立て番号」は申し立てごとに変わるので、記載しなくてもよさそうです。また、同じ侵害内容であれば一度に50件まで申請できますが、侵害内容が異なるときは、それぞれ申請を分ける必要があるそうです。

補足情報に書いた、著者の「〇〇」という人物とは一切の関わりは……というくだりは、これでだめならもう法的措置しかないと考えていたことによる本気度のあらわれのようなもので、べつに記載する必要はなかったとは思いますが、いちおう書いておきました。

これを、盗作された記事ぶん(あと3回)くりかえし、3回目の申し立ては完了。ふたたびAmazonからの返答待ちとなったのです。

盗作のAmazonサイトでの販売中止が決定!

3回目の申し立てをしたあとで受け取った申請受理のメールが、これまでのメールアドレスとはちがい(ip-からはじまるものだった)、内容もテンプレではなく人が打っているような感じであって、かつ文章も日本語的なものだったことから、さすがに今回はいけたかと期待しながら待つこと1日。

この件についてのAmazonからの回答は、おおむね以下のとおりでした。

20xx年x月xx日付の貴殿の通告 (以下「貴通告」といいます) についてご連絡申し上げます。

ご指摘いただきました商品につきましては、貴通告に記載の内容および Amazon のポリシー等に基づき検討した結果、Amazonサイトでの販売を中止いたしましたので、ご報告申し上げます。Amazon

なぜ被害者がここまでがんばらなければならないのか、これまではだれが確認していて(とくに最初のほうで、返答がすべて英語になっているときもあった)、なぜ最後だけ対応が変わったのか、など、いろいろ思うところはありましたが、盗作された4作品はKindleストアからは削除されていたので、ひとまずはこれでよしとしましょう。

不届き者はやぶれ去り、私は悪に勝ったのです!

今回のまとめ

・Amazonでの著作権侵害はチャット・電話はたぶん対応していない
・どこかに不備があると「情報を確認できない」の定型文で返ってくる可能性大
・記事の盗作は個別に申請したほうがよさそう

Amazonへの著作権侵害の申し立ては、今回は省略しましたが、たとえば電話番号の先頭が「+81」になっていないなどの不備と思われることがあると(場合によってはないと思われても)、2番目の「情報を確認できませんでした」の定型文が返ってくることも多いように感じます。

電話・チャットの対応などからも、だれが内容を確認してくれているかはなぞなので、だれが見ても一発でわかるような内容にしておくのが、申請をとおしてもらうのにいちばん重要なことなのかもしれません。情報の正確性が上がるので、「Kindle Unlimited」を利用して確認した場合は、それも記載しておくといいでしょう。

おなじように申請が却下されてしまったという方は、このへんを意識するとうまくいくかもしれないので、泣き寝入りはせず、トライしてみてください。

また、販売者にたいするペナルティは、話によるとアカウント停止などの措置もあるそうですが、Amazonでは具体的な内容は開示されていません。

私も今後どうするかはまだ検討中ですが、損害賠償を請求する場合は、民事では損害を知ってから3年は有効だそうなので、法的措置に移行するのなら、早めにしておいたほうがよさそうです。私は疲れたので、いったん休憩することにしたいと思います。

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