英語タイトルのサムネイルはわかりにくく、メリットもとくになかったので、日本語表記メインに変えることにしました。
当ブログではこれまで、サムネイル(アイキャッチ)画像を作成するさいには、タイトルにあたる文字は(わけあって)すべて「英語のみ」にしてきたのですが、結局これはやめて日本語表記をメインにすることにしました。
英語表記のみにしておくデメリットが増えてきた、いや、それにとうとう気づいてしまったからです。
すこしさがしてみても、見かけることはほとんどないように、日本のブログでわざわざ英語タイトルの画像を作成している人が皆無にひとしいというのは、やはりそういうことなのでしょう。
とはいえ、最低でも2年以上はそんなことをしていたわけですから、それなりのデータを収集することもでき、サムネイル(アイキャッチ)画像を英語表記にするとどうなるかもいちおう確認。
そういった情報から、そもそもサムネイル画像を英語にするメリットはあるのか? ということも判明したように思われるので、今回は、なぜ当ブログでは画像に挿入する文字を英語にしていたのか、なぜ結局やめたのかという理由を、サムネイル画像を英語表記にするメリット・デメリットとあわせてお話しします。
ブログのサムネイル画像を英語タイトルにしていた理由
ブログのサムネイル(アイキャッチ)画像とは、記事の冒頭付近に表示され、設定された記事とセットでいろんなところにも出てくる画像のことですが、なぜ当ブログではわざわざ加工してまで英語のタイトル(らしきもの)を入れていたのかというと、その理由は以下の2つ。
- 画像だけではなんとなくさびしいから
- 画像との相性が英語のほうがよかったから
ほぼこれだけです。
当初はフリー素材から持ってきた画像をそのまま設定していたものの、途中からなんだかそれだけではさびしさを感じるようになり、そして、フリー素材は海外のサイト(ほぼpixabay)のもの、つまり海外の画像を使用していたことから、日本語よりも英語のほうが相性がいい。
そういった理由から(もちろん私が英語は好きなほうというのもありますが)、英語表記のみのサムネイル画像ができあがり、当ブログではこれまで英語タイトルのアイキャッチが設定されていました。
ようするに、デザイン性や、見ばえを重視した結果そうなっていた、ということだったのです。
じつをいうと、いちおう設定はしているけれど記事本文中には表示させない、なんてことをしていた時期もあったなど、もともと私はアイキャッチは不要派でした。ゆえに、サムネイル画像はそんな感じでいいかな、とこれまでは思っていたのです。
サムネイル(アイキャッチ)を英語表記にするデメリット
当ブログでは見ばえを重視し、あくまで装飾目的としてのアイキャッチ画像を設定していたわけですが、ブログ運営3~4年目のここに来て、いくつかのクリティカルなデメリットを感じてくるようになりました。
では、それはなんなのかというと、これがいちばん重要なことでもあるので、ここではデメリットと感じたものを、ひとつずつ、くわしくお話ししていきましょう。
1. 途中でわけがわからなくなるときがある
これまで私は、タイトルのすぐ下にあるサムネイル画像が、なにをあらわしているのかよくわからなくても、すでにタイトルで本文の内容がまとめられているのであれば、それはそれでいい(大きな問題はない)かなと思っていました。
ところが、試験的にタイトル下にアドセンス広告を入れてみたところ、まずここで1つめの問題が発生。
タイトル下に広告がはさまれ、一瞬意識がそちらに行くと、タイトルがなんだったのか飛んでしまうことがあり、そこによくわからない英語のみのサムネイル画像が出てくるとなれば、もうなんの話だったのか、わけがわからなくなってしまうことがある、と思われたのです!
これは、ちょうどいい例があるので、どういうことなのか、じっさいに使用していたものを使って見てみることにしましょう。
問題が発生する例
たとえば、このサムネイル画像は、男性特有の股間が痛くなってきたときの対処法について書いた記事(【金玉が痛い】座りっぱなしで股間に痛みを感じてきたら取るべき5つの対処)に設定されたアイキャッチ。
黄金色の満月が「玉」を意味し、「玉」といえばタヌキなので、悲しそうな表情のポリゴンタヌキがその下に鎮座。しかし月明かりに照らされたポリゴンタヌキからは、どこか問題が解決する希望のようなものが見受けられ、その下の英語タイトル「Testicles hurt(睾丸が痛いといったような意味)」で記事の要約がされている、というものです。
さて、だれがそんなことを理解できるのでしょうか? そもそも「睾丸」なんていう単語を知っている人がどれだけいるのでしょうか!?(ちなみに私もこのときに知りました)
個人的には気に入っている画像ですが、もともと自分でも知らなかった単語が入っているなど、わかりにくい英語タイトル・内容のサムネイル画像を設定しておけば、広告がはさまれてもはさまれなくても、意識が画像のほうに行くことで、なんの話だったのかわからなくなってしまうことがあるのです。
ちなみに、タヌキの玉がでかいとするのは、江戸時代の金職人が金箔をつくるさいにした「あること」が関係しているらしい
…………?
小さな金の玉をタヌキの皮につつんで叩いたところ、その金の玉は、とても大きく広がったんだそうだ(諸説あり)
タヌキの皮で金の玉がでかくなった、タヌキの皮(玉入れ)はでかい、つまりタヌキの金玉はでかい、ということですね!?
2. 画像検索で圧倒的に不利になる(SEO効果がない)
記事が検索順位の上位に表示されるようになると、「画像検索」でも、その記事の画像が上位に表示されたりもするようになるのですが、どの画像が検索結果に表示されるのかというと、それがサムネイル画像だったりもします。
そこで、タイトルが英語のみの(さらによくわからない)画像が、検索結果に表示されているとなると、いったいどうなるのでしょうか? 答えは単純で、クリックされなくなるのです。
まわりとくらべてきわだっているとかではなく、完全に浮いているような状態。そもそも日本のブログなのかどうかもよくわからないと感じる人もいるかもしれません。これは、あやしい外国のサイトなのだろうか……? 場合によっては、そう思われてしまうこともあるでしょう。
1つめの問題に気づいてからきちんとしらべましたが、当ブログの場合、画像検索で上位に表示されているものであっても、クリック率は「激低」だったことが判明しました。
ぱっと見でわかりにくい英語タイトルのアイキャッチは、「SEO(検索順位にかかわるもの)」的にも、あまりよくないということなのかもしれません。
アイキャッチを英語のみにするメリット・効果はあるか?
ここまでは、サムネイル(アイキャッチ)画像を英語のみにすることの、とくに大きいと思われるデメリットを見てきました。
日本では、英語にたいして拒否反応に近いものをいだいてしまう人も、すくなからずいらっしゃるように思われ(これは割愛します)、そういったデメリットはまだほかにもあると思われることから、日本のブログでこれをするのはあまりよくないといえそうです。
しかし、そうはいっても、メリットはひとつもないということもないでしょう。そう、たったひとつだけ、画像のタイトルを英語表記にしておくメリットがあるように思われるのです!
それは、外国の人が見たときにわかりやすい。……これだけ。
文章は翻訳機能があるので、日本語からでもほかの言語に翻訳できますが、おそらく画像に入っている文字までは翻訳することはできません。そんなとき、世界共通の英語でタイトルが入っていれば、外国の人はなにが書いてあるのかがわかる、と。
外国からのアクセスなんてあるのか? とだれもが考えると思うのですが、当ブログの場合、そこまで長くはない一定期間をさかのぼってしらべてみると、それぞれのアクセス数は微々たるものとはいえ、100か国を超える外国からのアクセスがあったことが判明しました。
しかも読まれている記事は、なぜかよくわからないのですが、外国にはないパチンコ関連(ギャンブル依存症)の記事だとか、ふつうの記事。
外国にお住まいの日本人の方がアクセスしてくれているのか、それとも外国にお住まいの外国人がアクセスしてくれているのか、それはわかりませんが、とりあえずそういった外国の方にやさしくなる、というメリットはいちおうありそうです。
もっとも、これは通常の検索からの流入のようであり(英語で画像検索をしても日本の記事が出ることはまずなく、英語を入れたところでアクセス数のアップは見込めない)、ほんとうにごく一部のユーザーにたいする微妙なわかりやすさなので(英語タイトルもちょっとした単語が並んでいる程度で、わかりやすいとはいえない)、メリットといえるかどうかも、あやしいところではあるのですが……。
作り直したサムネイル画像を紹介!
日本のブログであれば、ターゲットは当然、同胞の日本人であるので、サムネイル画像は日本語に対応していたほうがよく、英語表記のみの画像は、デメリットが強すぎるように思われます。
よって、結局私は、このスタイルを変更することにし、記事のリライト(書き直し)作業が完了したものは、基本的にすべて画像をつくりなおしました。
せっかくなので、最後に、つくりなおしたサムネイル(アイキャッチ)画像をいくつかご紹介しておくことにしましょう。
1. 基本の踏襲パターン
まずは基本を踏襲したパターンから。
「Income and outgo」とは「収支」のことで、当ブログではこのように、画像のどこかに英語のタイトル(のようなもの)を入れるのを基本としていたのですが、これは今回のつくりなおしの作業で、以下のように進化。
個人的には英語のタイトル表記は気に入っていたので、それをのこしつつ日本語表記を加えたことによって、デザイン性は維持され、それでいてサムネイル画像を見ただけでも記事の内容がわかるようになりました。
これは、400%くらいはわかりやすくなったといえるのではないでしょうか!?
2. ワンポイント+帯風タイトルパターン
つづいて囲み+ワンポイントの英語タイトルパターン。
吹き出しなどの中に英語のタイトルを入れるという、当ブログでよく使用していたパターンですが、これもやはり、これだけではわかりにくい。
しかしこれも、日本語表記を加えることで、大幅な進化をとげることとなりました。
タイトルを日本語表記にすることで、英語部分は自由がきくようになり、遊び心を加えることができるように。
ギャンブルをする方には、もはや説明は不要でしょう。
閉店まぎわに打っていると、ハラワタが煮えくりかえるほどイライラすることもある、某ピエロの台の告知ランプをモチーフとした「“NO” GO CHANCE」。
画像と文字がかぶって見えにくい部分は、帯ふうにすることで、いくらでも日本語タイトルを表記することができるようになりました。個人的にお気に入りの1枚。
3. 日本語表記のみパターン
また、たまに文字はいっさい入れていないサムネイル画像もあり、こういったものの場合は無断で使用されることをふせぐためにも、右下に「ウォーターマーク」というものを入れていました。
ただ、それがあまりキレイじゃないと以前から思っていて、サムネイル画像の完成度としてはあまり納得できるものではなかったのですが、これも解決。
日本語表記のタイトルが入ることで画像が勝手に使用されるリスクも減り、ウォーターマークは不要となっただけでなく、記事のタイトルでは文字数の関係で入りきらなかった部分も入れることができるように。
無理に英語タイトルを入れる必要のないものは、このように日本語表記のみで対応することにしました。
そのほかのつくりなおしたサムネイル画像は、現時点ではリライト作業がおわっているこのへん(https://genekibar.com/page/23/)以前からだいたい変わっているので、気になる方は、よろしければごらんいただければと思います。
今回のまとめ
・メリットは外国人むけにわかりやすいというのもあるが限定的
・日本語表記を加えることで自由も効き、SEO効果もアップ!
今回のサムネイル(アイキャッチ)画像のつくりなおし作業には、3~4日ほどの時間がかかりましたが、かけた時間に見合う効果は出てくれるであろうと思っています。
英語表記を入れておけば、たしかに外国のユーザーにたいしてはやさしくなりますが、同胞の日本人むけに書いている記事がわかりにくくなってしまうのであれば、それはやはりユーザビリティ的にいいとはいえません。
サムネイル画像に時間をかけてわざわざつくるのであれば、しっかりとわかりやすいものにしたほうがいいということです。
ちなみに、当ブログでのサムネイル画像はすべて「Canva」というツールを使って作成しています。上位版の「Canva Pro」では、できることが格段に増えるので、オリジナルのサムネイル画像をつくりたい方にはこちらもおすすめ(しかも30日間無料!)。
以下の関連記事でツールの使い方も解説しているので、気になる方はぜひ使ってみてください。
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