【ルールブック】ブログなどの文章を書く際にまずは読んでおきたい一冊

文章を書く上でのルールは知っておいて損はない! 後から気付いて「やってしまった」とならないように、先手を打とう!

「ルールを知っていてあえて破るのと、ルールを知らずにただ破るのとでは、話はまるで変わってくる」

なんだか使い古されたような言い回しですが、それは恐らくブログの場合も一緒で、文章を書くというものである以上は一定の守らなければならないルールがあり、それを破るにしても、まずは先にルールは知っておくべきものだと思います。

それでは、一体どんなルールがあるのか? というときに役立つのが、『日本語表記ルールブック』です。文章を書く上でのルールが簡潔にまとめられていて、読んでみるといい勉強になったので、今回はこの本の内容をご紹介したいと思います。

日本語表記ルールブック第2版

冒頭から偉そうなことを言ってきましたが、実は最近、今更ながら文章の細かいルールが気になりだした私は、表記上のルールに凝っています。

これまでは知らぬ間に身に付いていたものであったり、自分の感覚を頼ったり、わからなければその都度調べたりして文章を書いていたのですが、過去の記事を見返すたびにモヤモヤがたまっていき、ある日を境に思い立ったのです。

これは、一から勉強し直さなければならないと。

そして私は、このモヤモヤを解消してくれるであろうルールブックを手にしたのです。その本というのがこれだ!

日本語表記ルールブック第2版

こちらは、日本エディタースクール編集の『日本語表記ルールブック』第2版。

同書は原稿を作成する際における表記の扱い方の基本事項が書かれた本で、主に一般的な刊行物の表記法についてまとめられています。また、できるだけそれ以外の表記法も取り上げたとのことで、縦書きと横書きの違いについても解説されています。

日本語表記ルールブックの表紙にあるWebブログの文字

表紙には「Webブログ」という気になる文字も登場。

構成は文体や漢字、平仮名から記号の使い方まで全12章+αとなっていて、サンプルもpdfファイルで公開されています。

各章の内容(一部を抜粋)

それでは、ここからは12ある章の中でも特に参考になった部分や、役に立つと感じた部分などを、章の内容や要点と併せていくつか取り上げていきます。

1. 原稿作成の表記と扱い

原稿を作成する際には「整理・統一」が重要であることが述べられています。

表記の整理を具体的に行うにはルールが必要となり、国が定めたもの、新聞社や出版社が定めた「ハウスルール」などを参考に、一定のルールを定めてから原稿を作成するのがよいとのこと。

2. 文体について

文章を作成するにあたっては、「です・ます」調と呼ばれる「敬体(丁寧体)」を用いるか、「だ・である」調と呼ばれる「常体(普通体)」を用いるかして整理し、原則として混用はせずに統一するという決まりがあります。

ただし、これには例外があり、「敬体と常体を混ぜる例」として以下の3つが挙げられています。

①敬体の文でも、文の途中は常体でよい
②全体は敬体であるが、箇条書きにする部分だけを常体にする
③全体は常体であるが、人間関係を意識する場合などで敬体にする日本語表記ルールブック第2版(p.7)

ちなみに、私はこれらの例に当てはまらない用法で、敬体の文章中に一部常体を混ぜることがあるのですが、この「敬体と常体混ぜるな危険問題」については一考の余地があるので、とりあえずは今までの方針どおりでいこうと思っています。

3. 漢字の用い方

一般的な刊行物の場合は漢字の使用範囲に制限はないようですが(公用文はある)、国によって定められた「常用漢字表」を参考に、できるだけ難しい漢字の使用は避けること。漢字と平仮名が交じる「漢字仮名交じり文」での表記の使い分けなどについて書かれています。

漢字と仮名の使い分けについては、

  1. 概念を表す部分は漢字を用いる
  2. 補足的に付く部分は平仮名を用いる

といった基本的なことが書かれ、具体的には2つ目(補足部分)に該当する形式名詞「うち(内)、こと(事)、ところ(所)」であったり、補助動詞「~してください(下さい)、~にすぎない(過ぎない)」などの一部が例示されています。

6. 現代仮名遣いの注意点

一般的に仮名遣いの表記は、現代語の音韻に従った「現代仮名遣い」によるもので、基本的には発音どおりの仮名を使用することになっていますが、これには一部例外があるので、表記する際には注意が必要となっています。

代表的なもので言えば、「こんにちは」と「こんにちわ」といった「ワ」と発音するものであったり、「ユー」と発音する「言う」の表記など。

(正)そういうことは、先に言ってほしかった。
(誤)そうゆーことは、先に言ってほしかった。

また、同音の連呼によって生じた「ジ・ズ」や、2語の連合によって生じた「ジ・ズ」の表記法などについても書かれています。

(同音)ちぢむ、つづく
(連合)そこぢから(底+力)、みちづれ(道+連)

9. 数字の表記

数字の表記法は縦書きと横書きでルールが変わるため、両方の表記法が記されています。特にWebブログの場合は基本横書きになるので、いくつか参考になった部分を取り上げておきます。

  • 大きい数字で4桁ごとに万・億・兆を入れる表記では、コンマは使用しない
(例)いらっしゃい、特売のモヤシは2憶9800万5000円だよ!
  • 数の幅を表記する場合は二分ダーシ(–)を使う
(例)その書物の13–14ページには、兎と亀の戦争が100年にわたって続いた根拠が示されている(推定1650–1750年)。
  • 不確定数の表記は漢数字またはコンマを使う
(例)1,2日の間に二三百万円は平気で動く賭場に、その男は戦慄した。

ちなみに、不確定数を表記する際に二分ダーシ(–)や波形(~)を使用して「2–3人、15~6世紀」とするのは適切な使い方ではないそうです。

10. 単位の表し方

また、さまざまな単位を表す方法については、動物の数え方も登場!

鳥や兎は“羽”で数え、大型の動物は“頭”、魚は“尾”で数えることもある。種類の異なる動物を一括する場合は“匹”を用いる。日本語表記ルールブック第2版(p.52)

11. 記述記号の注意点 

そして「約物(やくもの)」とも呼ばれる記述記号については、それぞれの名前や用法などが簡単に記されているのですが、その中でも特に注目すべきは「感嘆符と疑問符」。

感嘆符(!)と疑問符(?)を使用した後はスペースを空けるという決まりがあり、ここでは以下のように書かれています。

疑問文や感嘆文で、文末に疑問符や感嘆符を付ける場合は、句点は付けない。この場合の?や!の後は、1字空けておく。語句に?や!を付ける場合は1字空けはしない。日本語表記ルールブック第2版(p.55)

しかし、ここで問題となるのが「語句に付ける場合は1字空けはしない」という部分で、例えば以下のような文章がこれに該当すると思うのですが、

(例)これが兎まるで神獣じゃないか……
(例)まずい亀甲シールドを展開されればこちらも手が出せなくなる!

こういった語句の後に付く場合、ルール上では空けない決まりとなっていますが、実際にはこういった場合でも1字空けされていることが多いです。

これに関してはなかなか深い話になってくるので、また別の機会にでも……

総評&今回のまとめ

・日本語表記ルールブックは必携の一冊
・その他の章でもお役立ち情報あり
・これだけ揃ってお値段はなんと……

日本語表記ルールブックはページ数が80ページと少ないですが、その少ないページ数の中に、文章を書く上でのルールが簡潔にまとめられています。簡単に読むことができるので、入門書としても最適だと思います。

また、取り上げた章以外にも多くの情報が詰まっていて、これだけ揃ってなんとお値段は500円+税と安い!

ブログについて詳しくは触れられてはいませんでしたが、それでも十分参考になるものだと思います。これは間違いなく「買い」の一冊と言うことができるでしょう。表記ルールが気になる方は、手元に置いておくことをお勧めします。

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