【限界を超えろ!】渇望と理性の間で揺らぐ、パラダイスシティでの決戦

その腕が掴むものは、新しい人生を歩みだす「神の未来」か、それとも再び借金地獄へと舞い戻る「悪魔の過去」か。韓国カジノ旅行、ここに完結。

韓国パラダイスシティカジノ

パラダイスシティカジノで始まったバカラでの最後の勝負は、皮肉にも自分の中に巣食う悪魔の囁きによって熱を取り戻し、いよいよ勝負は最後の1ゲームに突入!

勝ち分全額ベットか、それとも手持ちの全額か。私はこれまで大きな勝負を全てねじ伏せてきた圧倒的な運の流れに乗り、勝ち分全額ベットに踏み切ろうとしますが、その決断の土壇場で、長年体に染みついてきた「習性」が待ったをかけたのです。

「これは……やっぱり待てよ……

果たしてこの気付きが招く結果とは。運命を賭けた最後の1ゲームが、これまでの集大成となる最後の勝負が、遂に幕を開けようとしていました。

前回はこちら
人生を変える勝負になるか!?パラダイスシティで挑む最後のバカラ
最初から読みたい方はこちら
ルーレット必勝法は嘘か真か!?戦略で挑む激動の韓国カジノ旅行開幕!

韓国カジノ旅行(最終日・後編)

金に守られていたことで一度は放棄しかけた真剣勝負。しかし自分の中に棲む悪魔の声を聞いた私は、いよいよラストゲームという所で最後の勝負に挑むことを決意。問題はベットする金額の設定でした。

選択肢は手持ちの10万円と両替した日本円23万円の33万円一発ベットか、手持ちの10万円一発ベットの二つに一つ。私はこれまで大勝負を全て制してきた運の流れに乗り「一撃33万円」の選択肢を選ぶ腹を決めかけ、日本円に手をかけようとしますが、その土壇場で長年体に染みついてきた「習性」が待ったをかけたのです。

この習性とは、パチンコ依存症によって長年培われてきた「倹約」という気質でした。

倹約の気質が勝負に待ったをかける

長年に渡りギャンブル依存症に苦しめられていた私は、生活の全てがパチンコで埋め尽くされていると言ってもいいほどパチンコにお金をつぎ込み、そして常に負け続けてきたので、普段の生活はギリギリまで切り詰めざるを得ない状況を延々と繰り返してきました。
借金の返済時や、銀行からお金を下ろす際にかかる手数料なんて以てのほか、食品などを買う際も10円20円を切り詰めるという生活。

そしてその生活によって長年培われてきた倹約気質が、大事も大事、この運命を左右する勝負の土壇場で待ったをかけたのです。

ブタの貯金箱
倹約気質

落ち着け、その日本円に手を出したら3往復ビンタだぞ

そう、今私が賭けようとしている両替済みの日本円23万円は、カジノに来る前に手数料を払ってウォンから円に戻したお金。これを使うとなるとレートがあまり良くないカジノで再び日本円をウォンに両替する手数料がかかり、見事に勝利した場合はさらにウォンから円に両替する手数料がかかるというトリプルパンチを喰らってしまうのです!

パチンコで使う数万円、十数万円は何も感じない癖に、こういった細々とした無駄な出費は物凄く気になってしまう。そのことに気が付いた時、ベット額の選択は再び暗礁に乗り上げてしまったのです。

ブタの貯金箱
倹約気質

勝ったとしても手数料で結構な額が無駄に消えるんじゃないか?悪いことは言わない、やるなら手持ちの金でいけ!

ここでベット額の選択に手持ちの100万ウォン(約10万円)が急浮上。しかしそんなことは私の中に棲む悪魔が許すはずがありません。勝って人生を切り開きたい渇望と、体に染みついた倹約気質による理性との戦いが始まりました。

渇望と理性の戦い、そして決まるベット額

33万円一発ベットで借金を一撃完済か、それとも10万円一発ベットで堅実に勝負に出るか、私は決断を迫られていました。

悪魔
悪魔

勝てばいい、勝てば……!勝てば全てが解決!手数料如き、恐れることはない……

貯金箱のブタ
倹約気質

よく考えろ、手数料分が「無駄な勝負」になるんだぞ!無駄に手数料という血を流したいのか……!?

黄金のペガサス
ゴールドホース

そんな奴に惑わされるな!長年体に刻み込まれてきた習性という限界を超えろ……

なんと幸運のゴールドホースまでもが悪の軍勢に加担してしまう!
そして来たる、決断の時……

湊
ミナト

この勝負、正直負ける気はしない……けどだめだ、どうしても手数料が引っかかってしまって、勝ち分全額に手を出せない……

勝負とは直接関係がない、言わば外野である手数料によって己が限界を超えることができず、最終的に私が出した答えは堅実の10万円一発ベットでした。

遂にバカラでのラストゲームが始まる

私の選んだ選択肢は正しかったのか、その答えは2枚のカードが開かれた時に目にすることになります。

勝つことばかりに気が囚われていましたが、実際の勝率は50%。負ければこの日の収支は-15万円と、これまでの勝ち分の約40%を失ってしまうことになります。いずれにしても負ける訳にはいかない勝負であることには変わりはありません。

そして私は自分が出した答えである100万ウォン(約10万円)をPLAYERにベット。

ディーラー
ディーラー

ノーモアベット

テーブルには私一人しかいなかったため、PLAYERは私が絞り、BANKERはディーラーがオープンします。そしてPLAYER、BANKERとカードが配られ、遂に最終決戦がスタート!

バカラでの横絞りでフォーサイド

まずは1枚目、一気に横から絞るとマークは4つで「フォーサイド」。
この時、私はほんの僅かですが違和感のようなものを感じたため、このカードはそのままめくらずに一度伏せ、もう1枚目を先に見てみることにします。

一旦1枚目は保留にし、2枚目も一気に横から絞ります。すると……

湊
ミナト

うっ……。やらかしたな、これ……

バカラでの2枚目もフォーサイド

なんと、2枚目も「フォーサイド」!
ここに来て悶絶必至の「フォーサイド」×「フォーサイド」が出てしまう……

フォーサイドが出た場合に出現するカードは「9」か「10」のみです。2枚ともフォーサイドだった場合の最終的な数字の合計と出現率は以下の通り。

数字の合計出現率
1枚目「9」+2枚目「9」=合計「8」25%
1枚目「9」+2枚目「10」=合計「9」25%
1枚目「10」+2枚目「9」=合計「9」25%
1枚目「10」+2枚目「10」=合計「0」25%

このように、75%でナチュラルが確定し、50%はナチュラル「9」となり、4分の3を引けばほぼ勝てるという狂熱!それに加え、1枚目が「9」であればナチュラル確となる灼熱の組み合わせなのです!!

こんなもの、これまでの大勝負を全て制してきた私に引けない訳がない……

まずは掴んでいる2枚目から先に絞ると2枚目は「10」!ここまでくると50%で「9」、50%で「0」のDEAD OR ALIVE!
しかし流れに乗り切っている私が掴む札に、DEADの4文字が記されているはずがない!

残された1枚目のカードを斜めから絞る!その結果は……

バカラで9と10でナチュラル9

…………「9」。ナチュラル「9」。

湊
ミナト

勝った…………

BANKERのカードが開かれる前から私は勝利を確信。まだ引き分けの可能性もありましたが、BANKERは「6」で終了。

よって、PLAYERウィン。

湊
ミナト

勝ち分全額いっとけばよかった……

悪魔
悪魔

言わんこっちゃない。まぁ、お疲れ

ミナト、試合に勝つも勝負に負ける!
そして勝負はここでタイムアップ。韓国カジノでの長い戦いは、遂に幕を下ろしました。

(これは後から知りましたが、韓国カジノには「ホールド」というシステムがあり、日本円をウォンに交換したレシートがあれば同じ金額までは同じレートで両替してもらうことができます。往復の手数料を払わなくても済むということです)

仁川空港へ。そして帰国

仁川空港の掃除ロボット

長きに渡る戦いにそれぞれ終止符を打った私たちは仁川空港へ。
空港内を歩いていると高性能ロボットがピコピコ言いながら空港を掃除していました。自分の限界を超えることができず、悔しさが残る私には、ロボットがこう言っているように聞こえたのです。

掃除ロボット
お掃除ロボ

また、韓国に戻っておいでよ

必ず戻ってこよう。そして次は悔いが残らない戦いをしよう。
そう私は胸に強く刻み、飛行機に搭乗、韓国ソウルを後にしました。

韓国カジノ旅行収支結果

父
【父】
-2万円。最終日まで±0を維持するも、私が最後に誘った大小のせいで収支はマイナスに。大小は危険。
弟
【弟】
±0円。3日目のブラックジャック作戦成功により、それまで-20万円だった収支は±0に。最終日も±0を維持。
湊
【ミナト】
+43万円。最後まで1日を通して負け越すことなく勝ち続け、収支は大幅にプラスに。大きく出た勝負を全て制することができたのが最大の勝因。正直な所、ここまで勝ち続けられたのは奇跡に近い。

そして帰国後……

日本に帰国した私は勝った分を借金の返済に充て、あともう少しで借金も完済だと意気込むも、お金に余裕が出来たこと、そしてカジノでの熱を引きずっていたことからパチンコへの衝動が加速し、前回のシンガポール同様、またしてもカジノで勝った43万円は全てパチンコで失うという惨劇に見舞われることに。

結局の所、私が最後の勝負で取った選択はどちらであれ、同じ結果になっていたと思います。借金を全て完済できていても、再び借金をしてパチンコ店に行っていただろうことは今だからこそ容易に想像がつきます。それは選択を誤ったからではなく、選択した後、言ってしまえば何もしていなかったからです。

人生において「選択」とはさも重要なもののように思われがちですが、実はそれほど重要なものではなく、重要なのは「選択」し、結果が出た後でそれをいかに昇華させるかであって、良い選択も悪い選択も、実はそんなことはどうだっていい話なのかもしれません。

そして私は帰国後、やはりギャンブルに触れるとその全てがパチンコの衝動を大きくしてしまう餌にしかならず、パチンコをやめるためには全てのギャンブルを絶たなければならないのだろうかと感じていました。しかし、この疑問は次の戦いの中で答えを見つけることとなります。

ミナトの戦いは続く。

(韓国カジノ旅行 完)

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