Amazonのアフィリエイト「Amazonアソシエイト」の審査に挑んだところ、落ちました。いや、墜ちました……。
当記事は本来、Amazonのアフィリエイトプログラムである「Amazonアソシエイト」の審査に通過したのち、どうすれば審査に通るのか、どういった流れで審査が始まって終わるのか、そういったことを書くつもりのものでした。
しかし、残念ながら結果は審査落ち。当ブログは、Amazonアソシエイトの審査で不合格となり、無念の申請却下で終了となってしまいました。
なにが、どこが、どのように悪かったのでしょう。その原因や理由は、いったいなんだったのでしょうか。また、プログラムの審査に落ちてしまうと、発生した収益や設置したリンクはどのような扱いになり、そして、当ブログに再チャレンジの可能性は残されていたのでしょうか?
今回は、そういったことをお話ししたいと思います。
Amazonアソシエイトの利用を検討した理由
当ブログは総記事数も300件近くまで増え、さらなる高みを目指してまい進中なのですが、そもそもの話、なぜいまさらになってAmazonアソシエイトを利用したいと考えたのか、まずはこれについてお話しします。
当ブログでは、なにかネットで購入できるような商品をご紹介したいと思ったときは、かん吉さんという方が開発された「カエレバ」というツールを利用させていただき、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングのリンクをまとめて表示できるようにしています。
たとえば、PC版ではこのように、
スマホ版ではこのように表示されるようになっています。
そこで、こういったリンクをつくるためには、カエレバは無料で提供されているのでいいとして、リンク先のAmazon、楽天市場、Yahoo! とは、個別に提携を結ぶ必要があるわけです。
そして、そのなかでも、最も審査がむずかしいといわれているのが、なにを隠そう、今回の本題でもあるAmazonなのです。
Amazonの審査は、以前から通りにくいとされていて、正直いうといま思えば、それは実際に自分で確かめなければならないことだったと痛感しているのですが、2020年の2~3月ごろに審査基準が変更され、実際に通過までの手順がむずかしくなったこともあって、これまで私は審査を申し込んだことがありませんでした。
では、これまで私はどのようにしてAmazonの利用ができていたのかというと、「もしもアフィリエイト」という、ASPと呼ばれる会社をとおしてAmazonと提携を行っていたのです。
この、もしもアフィリエイトは、本家Amazonアソシエイトで審査が通らなくても通る可能性があると以前からいわれていて、それを知った当時の私は、Amazonと提携したいと思ったとき、真っ先に「もしも」から提携を申請しました。
申請が却下されることが恐ろしかったからです。
当時はまだ当ブログも弱小であり、いや、現在もたいしたことはないのですけれど、とにかく、提携申請を却下されるということが多々あり、私はそのたびに、心を痛めてきました。
自分が手塩にかけて育ててきたブログが、価値がないと否定されたような気分になってしまうからです。
だからこそ私は、「却下」のお祈りメールのようなものをもう見たくなくなってしまい、まずは本家から攻めておけばよかったものの、可能性が高いと思われたASPからAmazonを申請。
そこで無事に提携となったので、それからはずっとAmazonは、「もしも」を利用していたのです。
カエレバの仕様変更と、Amazon VS 楽天市場
2019年の初頭、Amazonのデータ情報を取得する「PA-API」というものの規約が大幅に変更になり、それによって、私が利用させてもらっていたカエレバというツールでは、それまでメインとしていたAmazonは中止し、メインを楽天市場に変更とすることが決まりました。
これにより、もともとは「Amazon → 楽天市場」という順番だったのが、現在のように「楽天市場 → Amazon」という順番に変更になり、Amazonが販売する商品ページに直でリンクがなされなくなりました。
ただ、これに関しては、当初はとくに問題を感じることはなかったのです。
というのも、私はスマホや電気、光回線など、わりと楽天ユーザーであり、そのうえ当時はほとんど商品が購入されることもなかったので、べつに順番が変わろうが、楽天メインになろうが、影響を感じるほど“やれていなかった”から。
ところが、ブログのアクセス数アップなどの成長につれ、徐々に商品が購入されることが増えていくと、ある問題が顕著になってきました。
楽天市場とAmazonのコンバージョン率(CVR)です。
このCVRというものは、簡単にいえば成果の発生率、商品の購入率のようなもので、一般的に楽天アフィリエイトのほうがAmazonよりも単価が高くなり、その代わりにCVRは低くなる傾向があるようです。
しかし私の場合は、紹介している商品との相性もあるのでしょう。楽天とAmazonでは、単価どうこう以上にCVRに大きな開きが出ることもあり、クリック数が少ないAmazonのほうがやれているということが起きだしました。
そうなってくると、クリック率“だけ”は高い楽天市場を、「特等席」に置いておくわけにはいかなくなってきます。
PC版でもスマホ版でも、横書きの文章は上から下にスクロールして、左から右に読んでいきます。つまり、商品のリンクは先頭が最初に目に入るのが当然であり、必然的に先頭をクリックしやすくなります。
しかしその特等席にはヒット率の低い選手がいて、ヒット率の高い選手は、ともすればいちばん押しにくいと感じることもある真ん中にいる。これでは監督の私は試合に勝つことができません。
そこで、楽天市場とAmazonのリンクの位置を元どおりに戻すため、私は別のツールの利用を検討し始め、そこで必要となった本家Amazonアソシエイト、この審査に合格しなければならないと思い立ったのです。
審査中の問題点と途中経過
今回は具体的な手順は割愛することにし、要点だけをお話ししたいと思います。
まず、Amazonアソシエイトに申し込むと、アソシエイトIDという、Amazonのリンクをつくるために必要なIDが「仮発行」され、それをもとにリンクを作成。180日以内に3件の成果を発生させたのち、本審査が行われるという手順になっています。
そこで私の場合、70~80件以上の記事にすでに商品のリンクが張られていました。
これをすべて張り替えるのはなかなかの重労働であり、しかも審査に通ったあとは別のツールを利用したいという考えがあってこその今回の話、つまり、その後もまた張り替え作業が控えていたので、収益性の高い一部の記事(3記事)のみIDを利用してリンクを張り替え、3件の成果発生を待つことにしました。
ところが、ここで1つの問題が発生します。ヘルプにはリアルタイムに近いタイミングでレポートが更新されるとの記載があったものの、確認のために自分でクリックした数字が、半日以上経過しても反映されなかったのです。
ここで私は、気になって仕方がなかったので、問い合わせをすることにしました。
質問の内容は、「レポートはいつ更新されるのか? リンクの作成に外部ツールを利用していると、正常にデータが集計されないことがあるのか?」という旨のもので、これに対する回答は以下のようなものでした。
サイトを拝見したところ、外部のリンクツールで作成したと思しきリンクについて、お客様を識別するためのIDが含まれておらず、かつ、Amazonとは別の広告サービスのリンクが使用されていることを確認いたしました。
外部のリンクツールで作成したリンクを使用すること自体は規約違
反とはなりませんが、Amazonといたしましては、原則として、「アソシエイト・セントラル」で作成したリンクのご利用をお願いしております。 上記の点をご把握の上、サイトに掲載しているリンクをIDが含まれたリンクに差し替え頂きますようお願いいたします。Amazonカスタマーサービス
どのような方法で確認してくれたのかはわかりませんが、仮発行されたIDが含まれたリンクは発見されることがなかったようです。
そのため私は、張り替えた記事のURLを添付して返信したところ、レポートは単にリアルタイムではないときもあるので、しばらく待ってみてほしいとの回答をいただくことができ、翌日にレポートの反映問題は解決。
私はふたたび、成果の発生を待つことにしたのです。
審査後の結果発表と不合格の理由
リンクを設置してから1週間ほどで3件の成果は発生。その翌日にAmazonからメールが届きます。そのタイトルは、
「申請が却下されました」
……やってしまった
可能性はゼロではないとは思ってはいました。ただ、いまなら本家でもいけると思っていただけに、その衝撃ははかり知れないものがありました。
なぜ? なぜだめだった……?
審査結果のメールには以下のような内容が記されていました。
Amazonアソシエイト・プログラムへの参加申請の審査が終了しましたが、誠に残念ながら、プログラム要件を満たしておりませんでした。そのため、一時的に承認されていたアカウントを閉鎖いたしました。
お客様がウェブサイト上で作成されたAmazon特別リンクのいずれにも、ストアに関連付けられたタグが使用されていないことが判明しました。そのため、トラフィックのソースを特定できませんでした。これはプログラムポリシーへの違反行為となります。Amazonカスタマーサービス
初回の質問時に気づくべきでしたが、おそらく本審査に進んだことで、前回同様に当ブログの確認作業が行われたものの、そこでIDを使用したリンクが発見されなかったことが、不合格となってしまった理由だと思われます。
もうこうなってしまっては、残念ながら手遅れです。
けれど、一部の記事にはIDを使用したリンクがあったからこそ成果が発生したと思われるので、気になった私は、「すべてのリンクをID付きのものに張り替えなかったことが問題だったのか、それとも外部ツールを利用していたことが問題だったのか」という旨の質問を送信。
しかしこれへの回答は、審査基準についての開示は行っていないため、質問や事例の提示があっても、今後はこうすべきといった案内はできない、というものでした。
かくして、私の本家Amazonアソシエイトへの挑戦は、敗北の苦味を思い出させる結果をもって終了となったのです。
申請却下後の収益や成果について
Amazonアソシエイトの申請却下後は、仮発行されたIDの利用が停止となり、管理画面にアクセスすることができなくなります。
なお、せっかくなのでカスタマーサービスに教えてもらった話では、審査期間中に発生した紹介料は、不合格となった月の末日から約60日後に支払われるそうです(口座振込は5000円以上、ポイント支払いは500円以上になった場合のみ)。
私の場合は口座振込を希望しましたが、口座登録画面での氏名は本来半角カタカナにしなければならなかったところ、全角カタカナとなっていたようで、しかし管理画面にはもうアクセスできない(口座情報を修正できない)ことから、ギフト券で支払われることになりました。
また、申請却下後も仮発行されたIDのリンクは生きていて、タイミング的に、ここから成果が発生することもあると思われますが、この場合、審査不合格・アカウント閉鎖となった時点でリンクは無効化されるため、仮に成果(購入)が発生したとしてもそれは無効となるそうです。
ようするに、申請却下後は、すぐにリンクを元に戻さなければならなくなるということです。
審査落ちとなったいま、これからどうするか
今回のAmazonアソシエイトへの挑戦と問い合わせによって、条件達成後の本審査のサイト確認は、リンクが張られている記事を手動で確認してもらい、そこからソースコード(IDが使用されているか)を確認することになるのではないか、と私は感じました。
そうであれば、審査ではどの記事が見られるかはわからないため、記事に張られている商品リンクは、審査中はすべて張り替えなければならないと考えるのが当然のことでしょう。
Amazonアソシエイトは、一度申請が却下されたらもう二度と申請できないというものではないため、再トライすることも可能です。
ただ、私の場合、すべての記事のリンクを張り替えても審査に通過する保証はなく、もし、またしても審査落ちした場合、すべてのリンクをふたたび戻さなくてはいけなくなります。そのリスクを考えると、いますぐに再審査に挑むというのは……。
勝負というものは、勝つか負けるかわからないからこそ、勝ったときの喜びはひとしおなものになる。
そう、私はときどき、そのようなことをいっています。しかしいまは、自信を失ってしまったのか、まさに意気消沈とでもいったところで、闘志がわいてくるような気配を感じることができません。
バックアップを取っておいて、ダメだったらまるごと戻してしまうか。それとも、手動ですべてを戻すか。あるいは、なにかほかにいい方法がないか模索するか……。
勝ったときに得られるものよりも、負けたときに失うもののほうが大きいと感じる現状では動きにくい。けれど、先に延ばせば延ばすほど労力やリスクも上がっていくことになるでしょう。
さて、いったいどうしたものか。
今回のまとめ
・審査結果がどうあれ、先に本家から申し込んだほうがいい
・もしもアフィリエイトで代用するのもあり
審査基準が変更される前であれば、180日以内に3件といった条件や、IDの仮発行といった話はなかったと記憶しているので、ある程度の基準が満たされていれば、合格することはそこまで困難なものではなかったのかもしれません。
しかし、現状は審査基準が変更となったことで、逆に運営歴が長いサイトのほうが、審査はむずかしくなっている部分もあるように感じます。
そのため、審査結果がどうなるかは置いておいても、アフィリエイトでAmazonを利用したいと思うのであれば、先に本家、次にもしもアフィリエイト、もしくは両方を同時に申請するというのを、できるだけ早いタイミングでしておいたほうがいいと私は思いました。
もしもアフィリエイトも本家も、紹介料の料率は変わりませんし、「もしも」は最低振込額が低く設定されているなど、本家以上のメリットもあり、実際に私もずっと利用しているASPです。
Amazonアソシエイトの審査に落ちたとしても、「もしも」が通れば、リンクを張り替えてそのまま運用していくこともできるので、しばらくはそれでサイトを成長させていき、本家にもう一度挑む、という方法を取ることもできるでしょう。
外部ツールによっては、本家のアカウントが必要になることもあるので、そういったときに柔軟な動きができるよう、複数の選択肢はつねに用意しておかなければならないと感じました。
目覚めろ! リベンジ計画始動だ!
→【リベンジ】Amazonアソシエイトの再申請にトライする計画を発表したい
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