【美術館の聖地箱根】車椅子でも行ける箱根、仙石原周辺の観光スポット

美術館、ミュージアムが密集する仙石原。ホテルの帰りはせっかくなので寄り道していってはいかがでしょうか。

ホテルに泊まったあとはそのまま真っすぐ帰路につくのもいいですが、箱根の仙石原周辺にはアートや自然を楽しめる観光スポットが沢山あります。せっかく箱根まできたのでホテルで朝食を頂いたあと、ちょこっと寄ってみてはいかがでしょうか。

今回は車椅子を利用している祖母と箱根ハイランドホテルに宿泊したのですが、ホテルから出た後、数ある美術館の中でホテルから最も近くて行きやすい、ガラスの森美術館へ行ってきました。

箱根ハイランドホテルの宿泊記はこちら
【車椅子でも大丈夫】箱根でバリアフリー対応宿、箱根ハイランドホテル

仙石原はアートがいっぱい!箱根の美術館、ミュージアム

美術館が多いことでも知られている箱根ですが、今回宿泊した箱根ハイランドホテルは周辺の美術館、ミュージアムへのアクセスが抜群にいいです!ホテル前のバス停からバスに乗って、または徒歩で周辺の観光スポットへ繰り出すことができます。

ホテルから近くて行きやすく、車椅子でも利用ができる施設に「ポーラ美術館」、「箱根ラリック美術館」、「星の王子様ミュージアム」、「箱根ガラスの森美術館」などがあるのですが、今回は箱根ハイランドホテルからの行き方と併せてこの4つの施設をご紹介します。

箱根ハイランドホテル前のバス停

箱根ハイランドホテル前のバス停。

距離がある周辺の美術館、ミュージアムへ行くには箱根ハイランドホテル前から桃源台行きのバスに乗っていきます。

品の木・箱根ハイランドホテルのバス停時刻表

時刻表にも記載がありますが、「ポーラ美術館」へ行くには時刻の右上にPと表記されている時刻のバスに乗ります。

ポーラ美術館行きは途中まで桃源台行きと同じルートを運行し「箱根ラリック美術館」と「星の王子様ミュージアム」の最寄りのバス停にも止まりますが、途中で桃源台行きとは違う方向に向かっていき、ポーラ美術館で終点となります。

ポーラ美術館

ポーラ美術館は印象派など西洋絵画を中心に収蔵しており、特に印象派絵画のコレクションは日本最大級の数を誇る美術館です。館内はバリアフリー構造になっていて、車椅子・ベビーカー用入り口は正門入り口の右側にあり、駐車場のスロープを経由して入ることができます。

また2013年に完成した森の遊歩道「風の遊ぶ散歩道」では野鳥や小動物を愛でながら自然を楽しむことができます。(遊歩道には段差あり)

箱根ハイランドホテルからはバスで15~20分ほど。非常に人気のある美術館です。

開館時間9:00~17:00(最終入館16:30)
料金大人1800円/シニア(65歳以上)1600円/大学・高校生1300円/中学・小学生(土曜日無料)700円/障害者手帳をお持ちのご本人及び付添者(1名まで)1000円
休館日年中無休(展示替のための臨時休館あり)

箱根ラリック美術館

ジュエリーや装飾品、ガラス作品など様々な作品を手がけたフランス人ガラス工芸家ルネ・ラリックの創作活動の歴史と作品を鑑賞することができる美術館。1500点のコレクションの中から選び抜かれた230点が常設展示されています。

またラリックが室内に装飾を施したオリエント急行(ヨーロッパの長距離夜行列車)の車内で優雅なティータイムを楽しむことができます。(現地にて要予約)

箱根ハイランドホテルからはバスで約5分、3つめの停留所「仙石案内所前」で下車しすぐのところにあります。

開館時間9:00~17:00(最終入館16:30)
料金大人1500円/大学・高校生・シニア(65歳以上)1300円/中学・小学生800円/障害者手帳をお持ちのご本人及び付添者(1名まで)750円
休館日年中無休(展示替のための臨時休館あり)

星の王子さまミュージアム

「星の王子さま」の作者であるアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの生誕100年を祝して世界的記念事業の一環として作られた、世界で唯一の「星の王子さま」をテーマにしたミュージアム。サン=テグジュペリの生涯を辿りながら自然豊かな環境の中で、フランス風の街並みとヨーロピアン・ガーデンを楽しむことができます。

箱根ハイランドホテルからはバスで約5~10分、5つめの停留所「川向・星の王子さまミュージアム」で下車しすぐのところにあります。

また箱根ハイランドホテルのフロントでチケットを購入したり、美術館のチケット付きの宿泊プランを予約しておけば、ホテルの中庭から歩いて行くことができます。

箱根ハイランドホテルの庭園

ホテルの中庭を進んでいくと川をまたいで橋がかかっているのですが、そこが「星の王子さまミュージアム」の言わば裏口に繋がっています。

箱根ハイランドホテルと星の王子様ミュージアムを繋ぐ橋の入り口

入ってしまえば二度と戻ってこられないようなゲート……

夜間に見に行ったので何ともおどろおどろしい気配を醸しだしていますが、このゲートをくぐって橋を渡っていくと「星の王子さまミュージアム」へ行くことができます。

しかしフロントに伺ったところ、この橋を渡った先には階段があるそうで車椅子をご利用の方は中庭からのルートは難しいようです。バスを利用されたほうがいいでしょう。

開館時間9:00~18:00(最終入館17:00)
料金当日券:大人1600円/大学・高校生・シニア(65歳以上)1100円/中学・小学生700円
障害者手帳をお持ちのご本人:大人1200円/学生・シニア800円/中学・小学生500円/付添者(大人1名):1200円
休館日年中無休

箱根ガラスの森美術館

「水の都」という呼び名でも知られるイタリアの都市ヴェネチア。ガラスの森美術館はヴェネチアで作られたガラス作品などを展示、販売している日本初のヴェネチアン・グラス専門の美術館です。

箱根ハイランドホテルからは最も近く行きやすい美術館で、今回母と車椅子の祖母と実際に行ってきたのでご紹介します。

開館時間10:00~17:30(最終入館17:00)
料金大人1500円/シニア(65歳以上)1400円/大学・高校生1100円/中学・小学生600円/障害者手帳をお持ちのご本人及び付添者(1名まで)800円
休館日毎年、成人の日の翌日から11日間

箱根ガラスの森美術館へは徒歩で行こう!

まずガラスの森美術館の行き方ですが、箱根ハイランドホテルを出て右に曲がり、真っすぐ歩いていくと、

2分で到着します……!!

周辺の美術館もバスで数分とかなり近いのですが、それらのアクセスの良さを圧倒的に凌駕するこの近さ!それにバスに乗らなくても歩いて行けるというのは車椅子の方にとっても嬉しいですよね。

箱根ガラスの森美術館の入り口

歩いてすぐ、箱根ガラスの森美術館に到着。

車椅子の方用の入り口は奥の駐車場にありますので、入り口付近にいる従業員の方に案内してもらいましょう。

箱根ガラスの森美術館入り口前の階段

正面の入り口はこのように階段になっています。

入り口地下にはコインロッカーがあるので、大きな荷物はロッカーに入れてしまいましょう。大きすぎてコインロッカーに入らない荷物は受付で預かってもらえますよ。

箱根ガラスの森美術館正面テラスからの眺め

正面入り口のテラスからは庭園を一望することができます。

庭園には現代ガラス作品やクリスタル・ガラスのオブジェ、季節の花々が咲き誇り、庭園の池周辺にはガラスの森美術館を陰から支える実力者たち「マガモ」がいます。

画像の右下に写っていますが、マガモは池を泳いだり池周辺を散歩したりしています。6~8月になるとメスのマガモが巣を作り卵を抱くそうなので、この時期に行けばもしかするとマガモのヒナを見ることができるかもしれませんよ。

箱根ガラスの森美術館の庭園にある池

マガモが下に巣を作ったりもする「パラッツォ・ドゥカーレ・シャンデリア」。ヴェネチアにあるガラス美術館と箱根ガラスの森美術館が姉妹提携を結んだ記念として制作されたもので、マガモの巣作りやマガモの休憩所として利用されている。

箱根ガラスの森美術館のクリスタルガラスのススキ

前日に上った仙石原のすすき草原を思い出させる「クリスタル・ガラスのススキ」。直径1.4センチ合計25,000個ものクリスタルガラスが輝きを放ちます。期間限定の展示。

(参考記事:【道なき道を行く】黄金の絨毯を探し求め、仙石原のすすき草原へ

母と祖母を探しながら庭園をざっと見たところで、レストランにいると連絡が入ったのでレストランへ向かいます。

箱根ガラスの森美術館のレストラン

カフェ&レストラン「ラ・カンツォーネ」では本場イタリア人歌手によるカンツォーネ(イタリアのポピュラーソング)の生演奏を楽しむことができます。公演スケジュールは11時から1時間刻みで1日6回、毎回約15分間の演奏となっています。

レストランは階段になっている正面入り口の右側に車椅子用のスロープがあるので、スロープの入り口を開けてもらえば中に入ることができます。

箱根ガラスの森美術館のレストランで注文したビール

イタリアのビールと言えばやはりこれ「モレッティ」の、ドッピオ(ダブルの意)モルトという濃い麦汁を使用して作られたシリーズ。芳醇な味わいとアルコール度数7%の飲みごたえがありながらも口当たりは良く、飲み心地が良い一本。

レストランでカンツォーネの生演奏を鑑賞した後はメインの美術館へ向かいます。

箱根ガラスの森美術館は階段(段差)がとても多い

箱根ガラスの森美術館の光の回廊

レストランを出ると目の前に展開されるのが高さ約9m、長さ10mのアーチに約16万粒ものクリスタル・ガラスがあしらわれた「光の回廊」。

庭園からメインのヴェネチアン・グラス美術館エントランスへ続く橋となっているのですが、橋を渡り切った所が階段になっているので、車椅子利用の場合は庭園をぐるっと回ってメインの美術館へ。

途中好きなグラスを選んで文字や模様を彫り、簡単にオリジナルのグラスを作ることができる「サンドブラスト体験工房」や、メープルシロップとジャムのお店「アチェロ」、お花の庭園などがあるのですが、基本的に入り口が全て階段になっています。

箱根ガラスの森美術館のヴェネチアングラス美術館

こちらはメインとなるヴェネチアン・グラス美術館。15~18世紀にかけて卓越した技で美を極め、ヨーロッパ貴族を熱狂させたヴェネチアン・グラスが展示されています。

繊細優美なガラス作品を鑑賞しながら内装の豪華な館内を歩けば、気分はさながらヨーロッパの貴族屋敷に招かれたよう。

車椅子利用の場合は入り口からそのまま入れるのですが、途中で段差があるため一度入り口へ引き返し、出口の方からもう一度入り直すことで館内を一周することができます。

ヴェネチアン・グラス美術館を出ると目の前に「現代ガラス美術館」と「ミュージアムショップ」で構成された建物があります。

現代ガラス美術館では、時代の潮流により一度は窮地に陥ったヴェネチアのガラス産業が19世紀後半に再び息を吹き返し、新しい生命を宿された斬新な現代ヴェネチアン・グラスが展示され、ミュージアムショップでは世界各国から直輸入した約5千種類、10万点のガラス製品やアクセサリーなどを購入することができます。

しかしここも入り口が階段となっているため残念ながら車椅子での利用は難しいです。

このように園内は段差がとても多く、車椅子利用の場合は移動範囲が限定されてしまいます。箱根ハイランドホテルからは最も近いというメリットの代わりに園内での移動制限がかかってしまうというデメリットがありますが、それでも一見の価値があると私は思うので、ホテルからの帰りなどにちょこっと寄り道してみて下さい。きっと素敵な時間を過ごすことができると思いますよ。

箱根ガラスの森美術館の車椅子専用出口

車椅子専用の出口は幸福をもたらすとされている箱根ガラスの森美術館のパワースポット「大王松(ダイオウショウ)」の脇にあります。外の駐車場につながっているので、歩いてすぐのバス停からバスに乗って帰路につきました。

箱根ハイランドホテル周辺の観光スポットまとめ

箱根ガラスの森美術館はレストランや出入口など一部を除きバリアフリー非対応ではあるものの、庭園を散策したり、レストランでランチを頂きながら演奏を聴いたり、メインの美術館を鑑賞したりと、車椅子利用の場合制限はかかるものの、十分に楽しめる施設だと私は思います。

私は以前にもガラスの森美術館を訪れたことがあるのですが、季節や時間によって景色が違ったり、様々なイベントが開催されていたり、エントランスなどで流れているガラスの森美術館のテーマソングが帰ってからも頭から離れなかったりと、なかなか中毒性のある美術館です。流石はリピーター率50%と言われているだけあって伊達じゃない。

また、今後「箱根ガラスの森美術館」が一部改装などでバリアフリーに対応していく可能性や、バリアフリーに対応している「箱根ラリック美術館」でもオリエント急行内へは車椅子のまま入ることはできなかったり、「星の王子さまミュージアム」も入り口は階段になっていて別に車椅子専用口があったりと、バリアフリー対応の施設でも一部車椅子での利用ができない場所や車椅子専用のルートがあったりもします。

なので実際に行かれる際は事前に電話などで車椅子利用の旨を伝え、利用できる範囲、できない範囲などを問い合わせておくといいと思いますよ。

スポンサーリンク
この記事をシェアする

コメントを残す