韓国で現地の人の優しさにふれた時、自分は「情報に踊らされていた」と気づいた

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韓国で現地人の優しさにふれたとき、自分は情報に踊らされていたと気づいた

カジノで負けた人間なんぞは救う価値なし!

韓国カジノで全敗を喫し、神からも見放された(前回を参照)私は、ソウル江南エリアをさまよっていました。

現地の人

……ちょっと、アンタ、お待ちよ

と、そこではじめて、現地の人に親切にされるできごとがあったのですが、私はそのとき気づいたのです。

「ああ、自分は、情報におどらされていたんだな」と。

はたして、情報に踊らされるとはどういうことだったのか?

韓国カジノ旅行は、今旅であったいくつかのナゾが解ける「真実の日」をむかえました。

目次

韓国カジノ旅行2nd(4日目・中編)

ソウル江南区にある「チュンヒョン教会」から追い返された私は、そのまま近くをうろうろしていました。

ミナト

なんかお腹すいたな……

朝ご飯はホテルで食べましたが、お昼はまだです。

財布のなかには、まだ数千円程度はのこっていて、お昼代くらいは捻出できそうでもありました。

節約して断食か、ここは食べておくか。

カジノで負けて破滅してしまっている以上、出費はできるだけおさえたい。

でも、救いを求めて行った教会で冷たくあしらわれたことで、またヤケになっていたのかもしれません。

ミナト

ひとりで食事をする文化がないとかどうとか、

もう知らんわ、どうにでもなってくれ……。

と、目についたお店に、私はそのまま入ってみることにしたのです。

現地のレストランに一人で入ってみた

韓国ソウルのレストラン

(ひとりで入った現地のレストラン)

お店は定食屋のような感じで、外にメニューの看板も置いてありました。

店内には1グループのお客さんが見えたことからも、お店は開いているようです。

ミナト

あの、1人なんですけど……

レストランのなかに入ると、奥から従業員がでてきました。

私は身ぶり手ぶりをまじえ、「ひとりで食事をしたい」ことを伝えようとします。

お店の人

…………

ところが、ここでも、いっさい言葉は通じませんでした。

英語の「ワン」もダメ。

お店の従業員は「なにいってんだこいつ?」と、顔をしかめ、押しだまってしまっています。

……よくわからないから、帰ってください

そうして、しばらくすると、従業員は首を横にふりました。

ミナト

…………

ふつうに考えて、飲食店に入ってくるのは、食事がしたいからです。

でも、それすらもくみ取ってもらえないとなると、やっぱり反日感情的な話になるのでしょうか?

とくにこのとき(2019年7月当時)は、日韓関係は過去最悪ともいわれていました。

旅行当初から、そのことは懸念していたので、そう思わざるをえない部分もあったのです。

すぐまえの教会でもおなじようなあつかいを受けたし、まあそうなのかな……。

がっくりと肩を落とし、お店の外にでたときでした。

「ちょっと、アンタ、待ちなよ!」

うしろから、そんなことをいっているような声が聞こえてきたのです。

現地の人に助けられてメシにありつけた

韓国ソウルのレストランで声をかけてきた女性
現地の人

……アンタ、ご飯が食べたいんでしょ?

お店の外にでた私を追いかけてきたのは、店内にいたグループの女性客でした。

こちらもバリバリの韓国語だったので、ニュアンスしかわかりません。

それでも、(従業員との)話を取り持ってくれようとしているのは、私にもわかりました。

ミナト

ああ、でも……

現地の人

いいから、入って!

なかば強引に押しもどされる私。

「どれが食べたいのか」を聞かれたので、メニューの写真を指でさして伝えました。

現地の女性は、それを従業員に伝えると、「じゃあゆっくり食えよ」と帰っていったのです。

はじめて、現地の韓国人に親切にされました。

その後は従業員もふつうに対応してくれたので、結局は言葉が通じなかっただけ……?

きちんとした食事をゆっくりと食べられたのは、これも、この日がはじめてでした。

ミナト

……うまいッス

ズタボロになった心にしみる、現地人のやさしさとメシのうまさ。

そして、食事をおえた私は思ったのです。

「今旅は、わるい情報におどらされすぎたな……」と。

韓国の悪い情報に踊らされていた

韓国ソウルの明洞の街

(爆心地?となった明洞の街)

今旅がはじまるまえ、元徴用工問題がらみで「日韓関係は危険なほどに悪化している」という話が、メディアなどで連日流れていました。

日本でいう原宿のような街「明洞(ミョンドン)」では、日本製品の不買運動が過熱。

「ノージャパン」と書かれたノボリ旗が立てられ、その後、近くでは日本製のビールなどがバケツにぶちまけられる。

そういった過激な映像が、「韓国のいま」のように報道されていました。

ところが、ふたを開けてみればどうだったでしょう?

明洞も行きましたが、そんな旗もなければ、ビールをぶちまけるような連中もいませんでした。

(※ちなみに旗は即撤去されたらしいです)

いやがらせを受けるどころか、日本人とわかっていながら、親切にしてくれる人までいました。

ようは、日韓関係の悪化なんてのは、ごく一部の話だったのです。

デマではないものの、あくまで「そういう人もどこかにいる」だけの話。

私も私で見たのは一部とはいえ、すくなくとも、反日的な人が大多数というわけではないと思われたのです。

自分の目で見たもの、肌で感じたものこそが真実だ。

私はこれまで、そのように生きてきたのに、どうも今回は毒されてしまっていました。

ごく一部の切り取られた情報をうのみにし、萎縮し、行動を自分で制限する。

それがあたかも「すべて」かのように思わせる報道を信じ、現地の人とはあまりかかわらないようにする。

そう、“あくまで一部の情報”に、私はおどらされていたのです!

見方を変えて、目のまえだけに限定すれば、そんな情報は「フェイク」でしかなかったかもしれないのに……。

情報はなんでも鵜呑みにしてはいけない

…………。

ミナト

ハァァーーー

フェイクニュースとダンス(踊)っちまったんだ。

完全に踊らされていました。

カジノで負けたのは、正直これのせいでもあったでしょう。

メシを食うためとか、そんなわけのわからない勝負もしていたわけですから。

フェイクニュースというか、「優良誤認」のようなものです。

日韓関係の報道には、「じっさいはそうでない部分までそうだと思わせるフェイク的要素があった」という話です。

ミナト

情報をなんでもうのみにしてはいけないと

結局は私も私で、刷り込まれていた部分があったのでしょう。

ひとりで食事をする文化はないとかもおなじこと。

結局は「昔はそういう風潮があった」とかいうハッキリしない話で、気にする必要もなかったのです。

そしてこれに気づいたとき、これまで制限していたことが、すべてどうでもよくなってしまいました。

たとえば「現地の人がたくさんいる電車は使わない」とか、そういったことが。

……ある種の覚醒状態でした。

外はまだ明るい。そのまま私は、歩いてほかの場所にも行ってみることにしたのです。

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