【罫線を見極めろ!】BJの負けはバカラの「ツラ追い」で取り返す!

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バカラのテーブルに移動した私が負けを取り返すために実践するのは、片側の連勝を狙い撃つ「ツラ追い」という戦法。この作戦に失敗は許されない。

過信していた戦術は突如としてその効力を失い、成す術もなくブラックジャックでの戦いに敗れた私は、負けを取り返すためバカラのテーブルへ。

今旅はここまでバカラでは負けなし、そして以前の韓国カジノでもバカラでの大勝負は全てを制してきたことから“バカラは勝てる”という謎の自信がありましたが、ビハインドの現状、無策で突っ込むのは危険と判断した私は、「ツラ追い」という戦法でバカラでの勝負に挑むことにしたのです。

前回はこちら↓
【最強神話崩壊】ベーシックストラテジーだけでは勝てないと気付いた夜
韓国カジノ旅行(バカラ)↓
パラダイスシティカジノでバカラの魔性に酔いしれろ!【ルールも解説】

目次

裏シンガポール旅行(2日目・中編3)

ベーシックストラテジー最強説は脆くも崩れ去り、成す術もない見事な負けっぷりからブラックジャックで戦う気力は失ってしまいましたが、やはりこの時も私には「敗走」という選択肢はありませんでした。

負けたお金を取り戻すために向かった先は、今旅負けなしのバカラのテーブル。

16万の負けを取り返そうとした場合、最も手っ取り早いのが16万1発ベット、次点で8万2連続、そして4万4連続、と続いていくわけですが、バカラの真に恐ろしいところはこの1発や2発が現実的な確率で起こり得るため、1発に数万円であったり十数万円という大金であっても、一撃で全てがチャラになるという淡い期待が人々を駆り立て、大金を賭けさせるところにあります。

ブラックジャックの場合も勝率で言えば実際はバカラとほぼ変わりませんが、やはりバーストがあるため1ハンドに何万円も賭けるというのは難しい。しかしバカラではそれが簡単にできてしまう。

それがバカラの持つ魔力であり、魅力でもあり、恐ろしさでもあるのです。そしてそれが何を意味するのかというと、間違いなく勝負はBJ以上のハイリスクハイリターンになるということでした。

バカラはツラ追いで勝負をキメる!

バカラはPLAYER、BANKERはほぼ50%ずつで出現するため、どちらが勝つかは誰にもわかりません。PLAYERにベットしようがBANKERにベットしようが、当たる確率は常に一緒。言ってしまえばただの丁半博打なのです。

しかし、だからといってテキトーにお金を賭けていたら間違いなく負けるのもまた事実。

特にこの時の私は16万ビハインドという苦しい状態。丁半博打に興じている余裕など持ち合わせてはいないのです。

それではどうやってこの苦しい状態から抜け出し、バカラでの勝負を制するのか?その答えの一つに「罫線」というものを利用する方法がありました。

バカラの罫線とは

バカラで使用される「罫線」とは、それまでのゲーム結果を一覧にした履歴表のようなもので、テーブルに設置されたモニターに常に表示されています。

罫線は大体ですが以下のようになっています。

バカラの罫線

罫線の見方はカンタン。まず、赤い丸はBANKER青い丸はPLAYERの勝利を表していて、ゲーム結果は左から右に記録されていきます。

PLAYERもしくはBANKERが連勝した時は下のマスに進み、PLAYERもしくはBANKERの勝利が入れ替わった時には右のマスに進みます。

そして緑の斜線は引き分け。

以上!とてもカンタンだ!

そこで、ここからが本題ですが、この罫線を使いどうやってバカラでの勝負に勝つのかというと、PLAYERもしくはBANKERの連勝(ツラ)を予想して追いかけるのです。

面(ツラ)の種類とツラ追い

バカラでの面(ツラ)とはPLAYERもしくはBANKERの連勝が続くことをいい(罫線が縦に記録されていくので「タテヅラ」とも呼ばれます)、この片側の連勝を追いかけてチップを賭ける方法を「ツラ追い」と言います。

このツラ追い(連勝狙い)のメリットの一つは、片側の連勝はどこまで続くかわからないのに対し、外すのは1回だけという点。

プレイヤー6連のタテヅラ

例えばこのようにPLAYERが6連している場合、4連目からツラ追いでチップを賭けていればこの時点で+3単位、次で外したとしても+2単位が確定します。

さらにPLAYER連がここからも続く可能性は十分にあり、連勝が続く限りこちらも勝ち続けることができます。

次はPLAYER、その次はBANKER、その次は……と、勝敗が交互に入り乱れるバカラにおいて勝敗の結果を完全に読み切ることは不可能。しかしこのツラ追いでは、見事に連勝の流れに入った時の爆発力は凄まじく、大勝を収めることが可能となるのです。

また、罫線に出現するツラには、これ以外にも似たようなバリュエーションがあり、それぞれの出目から連勝を狙うことができます。

横面(ヨコヅラ)

バカラのヨコヅラ

ヨコヅラ(テレコやテンコとも)はこのようにPLAYERとBANKERが交互に出現する状態。

私は個人的にあれこれベット先を変えるのが好きではないので横のツラ狙いはしませんが、実際はこの場合だと片側6連と変わりはありません。この形は結構見かけます。

ニコイチ(ニコニコ)

バカラのニコイチ

ニコイチはこのようにBANKER2連、PLAYER1連というのが交互に続く状態。

これも上記の理由から私は狙いませんが、この形は時々見かけます。ちなみにニコニコはBANKER、PLAYERが2連ずつの状態のこと。

ドラゴン

バカラのドラゴン

ドラゴンはこのように縦のツラが罫線の枠に収まりきらなくなり、連勝の記録が横に移動した状態のことを言います。

ちなみに私は最大で、16ドラゴンという巨龍をカジノで目撃したことがあります。

バカラのテーブルに龍が現れることはそう多くはありません。しかし一度龍が現れることがあれば、テーブルのプレイヤー達はドラゴンが持つ強大な運を享受することができるのです!

バカラでツラが出現する確率

ツラ(連勝)にはこのように様々な種類がありますが、私が今回狙うのはやはり男たるもの一直線ということで、最もオーソドックスな縦のツラ!

しかしカジノにいると片側の連勝は割と頻繁に見かけたりもするのですが、確率的に考えるとそうそう連発するようなものではありません。それはツラの出現率を見れば一目瞭然となります。

連続数出現率連続数出現率
1連1/26連1/64
2連1/47連1/128
3連1/88連1/256
4連1/169連1/512
5連1/3210連1/1024

このように、3~4連程度であればまだ現実的なのですが、5~7連あたりから厳しくなり、8~10連ともなると、一度も見かけなかったとしてもおかしくはないレベルの出現率。

しかし、銀王の異名を取る裏社会のフィクサーはこう言ったのです。

銀王
銀王

確率なんてクソくらえだ。あんなもの、勝負の場じゃたいていずれた能書きなのさ

そう、大いなる運の前では確率論なんてものは何の力も持たないと感じたのもつい先刻のこと。よって私はツラを追うことを決意……

いや、それでは遅い……!

これはもう、ツラの発生を事前に予測し、最初から片側の連勝を狙い撃つ……!!

連勝狙いは功を奏すか!?

バカラの場合、全ての勝敗の結果はカードシューと呼ばれるカードが収められている道具の中で既に決まっています。よってバカラはテーブル選びが最も重要とも考えられますが、そんなことは考えていてもわかるはずがないので、私は直感でここにしようと決めた先客がいないテーブルへ。

この日持ってきた軍資金は40万円。この時16万円をブラックジャックで失っていたため、残金は24万円(3,000SGD)です。

負け分を取り返すためには一気に大きく張るのが手っ取り早いですが、今回は連勝を狙い撃つことにしたので、まずは1ベット100SGD(約8千円)から勝負を再開!

しかし当然と言えば当然のことですが、そう簡単に片側の連勝が発生するわけはなく、PLAYER、BANKERが交互にきたり、ようやくPLAYERが2連したと思ったら今度はBANKERが3連し、ベット先をBANKERに変えたら今度はPLAYERが勝ちと、PLAYER中心にベットしていた私はなかなか片側の連勝をとらえることができません。

しかも、他のプレーヤーがゲームに参加していれば自分がチップをベットしないでもゲームは勝手に進行するので、連勝の出現を気長に待つこともできますが、この時はテーブルには私一人。

たとえ負けが続いていたとしても、ゲームを進行させるためには自分が毎ゲームに参加しなければならないのです。

そんなことをしているうちに、私は一気に8万円を失い、残金は16万円、負けは24万円にまで膨れ上がってしまいます。流石にこれはヤバいと焦りを感じ始めていたところ、PLAYERにベットした200SGD(約1.6万円)がHIT。

バンカー、プレイヤー交互の罫線

罫線はこのように、BANKER3連は時々見かけるものの、PLAYERは最大2連でほとんどが単発という状態。

正直なところ、ここまで負けがかさんでくると意地でもPLAYERの連勝をぶち抜かなければ私に未来はありません。

よって、これまで狙い続けてきたPLAYERの連勝に全てを賭けるべく、私は1連目の倍額、400SGD(約3.2万円)をPLAYERにベット。

プレイヤー9、バンカー1

すると、割とあっさりとPLAYER2連に成功。

これまでPLAYER3連は一度もありませんでしたが、負けを取り返すか全てを失うかの二択を迫られている私には、やはり「敗走」の二文字なし。

私は2連目のさらに倍額、800SGD(約6.4万円)を捨て身の覚悟でPLAYERに投入!

プレイヤー7、バンカー6

そして決まる!首の皮一枚でのPLAYER3連勝!

湊
ミナト

ここが最大の勝負所……。行け……ひるむな……!

一寸先は闇かもしれませんし、さらに奥の扉へと続く光の間かもしれません。勝算があるかどうか、そんなものは神のみぞ知ることで、私には知る由もありません。

しかし、待ち受けている結果がどうであれ、もはやただ、やるしかない。

ここを突破できれば負けを取り返すのに王手がかかる!ついに迎えた4戦目、私はPLAYER連狙いを継続!

ベット額は3連目と同額の800SGD(約6.4万円)で勝負だ!

バンカーは5

PLAYER、BANKER両者にカードが配られ、先に安全を確保しておきたかった私はディーラーにBANKERのオープンを依頼。

すると、カードは「4+1」でBANKERの合計は「5」。

ひとまず即終了は回避となり、束の間の安堵を得た私はPLAYER側に配られたカードを絞ります。

1枚目はフォーサイドで「10」、もう1枚目は縦から絞ると足がつく……。

湊
ミナト

ナチュラルお願いします……ナチュラルお願いします……

ここまでくると人間は神頼みしかない!しかしその思いが通じたのか……?

プレイヤーは8でナチュラル

ここでまさかのナチュラル「8」……!

土壇場でのPLAYER4連勝、その確率は16分の1と、完璧なまでに6.25%を貫いた!

3%の確率をぶち抜け!

プレイヤー4連勝の罫線

ついに辿り着いたこの状況。しかし問題となるのはこの次です。

渾身のスナイプでPLAYER4連勝を勝ち取ることに成功し、この4連勝で得たチップは2,200SGD(約17.6万円)と、あと一発を決めれば負け額はチャラ。

片側5連の確率は32分の1で3.125%。そうそう起こるものではありません。しかし目の前のPLAYERが勝利となる確率は2分の1で50%。そう考えると可能性は十分、そして私がやることはただ一つ。

この50%を決め、そして3%の壁も一緒にぶち抜くだけ……!

私はこの苦しい戦いに終止符を打つため、続けて800SGD(約6.4万円)をPLAYERにベット。確率3%の扉には鍵がかかっているのか、それとも開かれているのか。その答えが明かされる時はきた……!

ディーラー
ディーラー

ノーモアベット

PLAYER、BANKERとカードが配られ、まずは私がPLAYERのカードを絞ります。

1枚目は「4」、2枚目は「2」でPLAYERの合計は「6」。これは上から4番目に強い数字なので悪くはない!しかし、ここでBANKERに「7」以上を出されてしまうと、PLAYERの敗北が確定します。

運命を決するBANKERオープンの時。ディーラーが2枚のカードを一気に開く……!

プレイヤーは7、バンカーは3

BANKERの合計は「9+4」で「3」!

なんとか即終了は免れることができ、PLAYERは「6」でステイのため、勝負はラストとなるBANKERの3枚目へ。

ここで「3」が出れば引きわけ、「4~6」が出ればBANKERの勝利となりますが、逆に言えば13枚中の4枚を引かなければならないという、圧倒的なPLAYERの優勢状態。

湊
ミナト

いける、これはいける……。いけるぞ……!

ラストの1枚がカードシューから出され、私は神に祈りを捧げます。そしてついに、最後の1枚がディーラーの手によって開かれた……!

湊
ミナト

…………!?

3枚目のカードが開かれる瞬間、その光景が私の目にはスローモーションに映り、カードの絵柄が目に飛び込んできました。

少なくともピクチャーではない。さらに結構大きな数字が見えたぞ!

これは……勝ったか……!?

バンカーの3枚目が8で合計は1

3枚目のカードは「8」……。よってBANKERの合計は「1」だ!

湊
ミナト

神よ…………

見事なまでにPLAYER5連勝を撃ち抜き、辛くも私はBJ+バカラの負け分、3,000SGD(約24万円)を取り返すことに成功!

また、ここからがツラ追いの本領発揮かとも思われたのですが、さらにリスクを負って勝利を重ねることよりも、負けを取り返せたことの方が大きく、ここから再びマイナスになることだけは避けたかった私は、ここで勝負を切り上げることにします。

その後PLAYERの連勝を嗅ぎ付けたツラ追いプレイヤーがテーブルに着くも、PLAYERの連勝はここで終了。完璧なスナイプ、そして完璧な去り際というパーフェクトな戦いで、バカラでの連勝狙いは決着となりました。

しかし、夜が明けるまでにはまだ、もう少しだけ時間があったのです。

次回スリーカードポーカーが招いたマリーナベイサンズの悲劇【ルールも解説】

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