ベーシックストラテジーでブラックジャック攻略か!?【ルールも解説】

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ブラックジャック

旅の記録は観光に勤しむ「表」シンガポール旅行記から、カジノでの熾烈な戦い「裏」シンガポール旅行記へ。

全力で観光に臨んだシンガポール旅行、その旅の記録はまだ終わらない!

コインには裏表があるように、全ての物事には表がありそして裏があるもの。それはこのシンガポール旅行も然り。

そう、私は日中は観光に精を出す一方で、街が静けさに包まれた深夜は一人カジノで壮絶な戦いを繰り広げていたのです。

シンガポール旅行記はむしろここからが本番なのか!?旅の記録は怒涛極めるカジノでの戦い、裏シンガポール旅行に突入!

表シンガポール旅行記はこちら↓
【ぶらり一人旅】全力で観光に臨んだ5日間!熱情のシンガポール旅行記

目次

裏シンガポール旅行(1日目・前編)

時は遡ること旅行約1か月前――

友人
友人M-1

ミナト、本当にスマン!どうしても仕事の都合で行けなくなってしまった。許せ……

湊
ミナト

まじですか……?

旅行に参加する予定だった友人が仕事の都合で急遽シンガポールに来れなくなってしまったのは前述の通り。よって私は一人で観光に精を出すことを誓いますが……

湊
ミナト

でも、5日間もやることあるのかな

シンガポールはそこまで大きい国ではないため、人によっては3日もあれば十分という意見も耳にしていた私は、一人で5日間もどうしようかと思いを巡らせることに。(当然と言えば当然のことですが、実際に5日間行ってみて、私は数日間でシンガポールを制覇するのは不可能と感じました)

するとまたしても甦ってきたのが韓国セブンラックカジノでのブラックジャック(BJ)の戦いの記憶。

ベーシックストラテジー(BS)という基本戦術が中途半端な状態で一気に18万円も勝てたのであれば、BSを完璧にマスターして勝負に挑めば一体どうなるんだ?と考えるのも当然のこと。

一度気になりだしたことは自分が納得できる答えを見つけないと気が済まない私は、早速空いている時間を使ってBJのゲームで検証を開始。

  1. 50万円スタート
  2. ベット額はフラットベット(毎回同じ金額)で1万円
  3. 100%BS通りに進行

という条件で検証を開始すると、ゲーム数はカウントしていませんでしたが、資金は右肩上がりに増えていき、最初の検証で+50万円という結果が……。

湊
ミナト

いや、これ、いけるわ……

勝利を確信した私は旅行までの1か月間でベーシックストラテジーを完璧に習得することを決意。そして日中はしっかりと観光をした後でカジノに行き、BSという戦術を駆使し、全力でブラックジャックとの戦いに挑むことにしたのです。

ブラックジャックのルール

そもそもベーシックストラテジーとはなんぞや?という方のために、まずはブラックジャックのルールから簡単に解説しよう。

ブラックジャックはバカラと並んで世界中で人気があるカジノゲームの一つで、ディーラー(親)とプレイヤー(子)の間でカードの数字の合計を競い合い、合計が「21」に近い方が勝ちとなるゲーム。

ブラックジャックで使用するカード

使用するカードは各スート(スペード、ハート、ダイヤ、クラブ)の4種類×13枚で52枚のデッキを6デッキ使用するのが一般的。

スート(マーク)は勝負には関係なく、純粋に数字だけが勝負に使われ、カードのカウントの仕方は以下の通りとなっています。

カードの数字カウントの仕方
A1 or 11(有利な方でカウント)
2~9そのままの数字でカウント
10~K10としてカウント

カードのAと8、5と7と10

例えばこのような状況。

「A」は「1 or 11」とカウントするので左側のプレイヤーのハンド(手)は「9 or 19」で、21に数字が近い「19」となり、右側のプレイヤーのハンドは5+7+10で「22」となりますが、カードの合計が「21」を超えてしまったハンドはディーラー、プレイヤー共に「バースト」(21をオーバー)となり、バーストした場合はその時点で負けが確定します。

ブラックジャックのゲーム進行

ブラックジャックのゲーム開始状況、ディーラーは8、プレイヤーは12

まず、ベットエリアに任意のチップを置いてゲームがスタートしたら、ディーラーには表向きでカードが1枚(カジノによっては裏向きでもう1枚)、プレイヤーには表向きで2枚のカードが配られ、プレイヤーはディーラーのアップカード(表向きになった1枚のカード)の強さを見てから、それぞれカードを引く、引かないといったアクションを取ることができます。

ただし、この初期のカードの合計が「21」となった場合はブラックジャックという最強の役となり、プレイヤーはアクションを取る必要はなく、最低でも引き分け以上(ディーラーも21だった場合は引き分け)が確定。

アクションはプレイヤーから先に行い、最後にディーラーのアクションに移行し、最終的にバーストせずに残ったハンドの合計がディーラーよりも大きければプレイヤーの勝利となり、配当を受け取ることができます。

反対にハンドの合計がディーラーよりも小さければプレイヤーの負けとなり、賭け金は没収となります。

CHECK

プレイヤーはバーストした時点で負けが確定し、ハンドとベット額は回収。ディーラーがバーストすればハンドが残っているプレイヤーが全員勝利となります

プレイヤーのアクション

ゲームが始まるとプレイヤーは先にアクションを取りますが、それは先にバーストする危険性があるということで、この点はプレイヤー側に不利な条件となります。

よってプレイヤーは状況に応じて様々なアクションを取ることが許可されていて、主なアクションに「ヒット」「ステイ(スタンド)」「ダブルダウン」「スプリット」、その他にも「サレンダー」「インシュランス」というものがあります。

アクションを取る時はハンドサイン(ハンドシグナル)で意思をディーラーに伝えますが、これは後で言った、言わないといったトラブルが起きることを防ぐためであったり(監視カメラで確認できるため)、言語が通じなくても意思表示ができるといった目的があるようです。

ハンドサインを出しながら口にも出すのは全く問題はないですが、口頭のみは基本的に無しなので、ハンドサインはアクションの度に毎回出すようにします。また、テーブルのカードには一切触れてはいけないことになっているので注意が必要です。

プレイヤーが取ることができるアクションの種類とハンドサインは以下の通り。

ヒット

ヒットはもう1枚カードを追加し、ハンドを強化したい時に取るアクション。ハンドサインはテーブルの上を中指や薬指でトントンと、2回ほど叩きます。

ステイ(スタンド)

ステイはこれ以上カードを引きたくない時に取るアクション。ハンドサインは手を広げて水平にし、横に振ったり、バイバイのように手を振ります。

ダブルダウン

ダブルダウン

ダブルダウンは1回だけカードを引くことを条件にベット額を倍にするアクション。

例えば初期カード2枚の合計が「11」など、「10」を引ければハンドの合計が「21」になるようなアツい時に使います。

ハンドサインは拳を握って人差し指だけを立てる「イチ」の形を見せ、ベットエリアに置かれたチップと同額のチップを左側に置きます。

CHECK

ゲームはプレイヤー側から見て右から左に進行していくので、追加でチップを置く場合は置いてあるチップの左側に置きます

スプリット

スプリット

スプリットは初期カード2枚が「8・8」など同じ数字になった時にのみ使用できるアクションで、その名の通りカードを分裂させてハンドを一つ増やすことができます。

ハンドを分裂させた後はそれぞれにもう1枚ずつカードが配られます。

ハンドサインは手を水平にした状態で人差し指と中指を立てて「チョキ」の形を見せ、ベットエリアに置かれたチップと同額のチップを左側に置きます。

CHECK

「A・A」でスプリットした場合はヒットは1回のみが一般的で、「10」を引いた場合カードの合計は「21」になりますが、BJの役がつくのは初期カード2枚で「21」が完成した時のみなので、通常の「21」となります

サレンダー

サレンダー

サレンダーは初期カード2枚が配られた後で勝負を降りる時に使うアクションで、ベット額の半分の額が返ってきます。例えば10ドルをベットしていた場合は半分の5ドルを返してもらうことができます。

サレンダーは使えないカジノがあったり、期待値が下がるので利用しない方がいいといった意見もあり、今回私は一度も使いませんでしたが(実際に周りでも使っている人はほとんど見かけませんでした)、敗色濃厚な限定された場面では利用した方が期待値は上がるとも聞きます。

ハンドサインは人差し指で左から右に向かってテーブルの上に線を引きます。

インシュランス

インシュランス

インシュランスはディーラーのアップカード(表向きのカード)が「A」だった場合、ブラックジャックが成立することに対して保険をかけるアクション。

インシュランスを使いたい場合は、「A」が出た後にディーラーからインシュランスはどうするかを聞かれるので、ベット額の半額をインシュランスのベットエリアに置きます。

ディーラーがBJだった場合はインシュランスにベットした額が倍になって戻ってきますが、元々のハンドがBJでなければそちらは回収されるので、プラスマイナスゼロになります。こちらも今回は一度も使いませんでした。

ディーラーのアクション

また、ディーラーはプレイヤーよりも後でアクションを取ることから、先にプレイヤーがバーストしてくれれば自動的にディーラーの勝利となるので、この点はディーラー側にとっては有利な条件となります。

そのためディーラー側にはアクションに制限がかけられ、ディーラー側はディーラー側だけのルールを守らなければならないことになっています。

そのルールは以下の2つ。

  1. 17以上になるまでヒットする
  2. 17以上になったらステイ

よって、ディーラーの最終的なハンドは「17」「18」「19」「20」「21」「バースト」しかないということになり、プレイヤーはディーラーよりも高い数字を目指すか、ディーラーがバーストすることを狙う戦い方でゲームを進めていきます。

ブラックジャックの控除率と配当率

そしてブラックジャックの控除率についてですが、これはベーシックストラテジーを完全に遂行することで0.5%前後になると言われています。

これはカジノのゲームの中では控除率がかなり低いバカラよりも低く、数字だけで見れば最も勝ちやすいゲームとも言えるかもしれません。

また、ブラックジャックは勝利した状況によって配当率が変わり、BJの配当率については以下の通りとなっています。

勝利した状況配当率
BJ(21)で勝利1.5倍
BJ(21)以外で勝利1倍
引き分け(プッシュ)全額払い戻し(そのまま)

ちなみに、ブラックジャックという最強の役がつくのは初期カード2枚で「21」が完成した場合のみなので、例えばプレイヤーが3枚目を引いて「21」になっていたとしても、ディーラーが初期カード2枚で「21」になった場合は、ディーラーの勝ちとなるので注意。

(注:これはディーラーにはアップカードの1枚のみが配られ、プレイヤーのアクションが終わった時点でもう1枚目を配るルールのカジノで起こり得ます。シンガポールはこのルールを採用しています)

ベーシックストラテジー

ブラックジャックのルールに関してはこれくらいで、ルール自体はそんなに難しいものではありません。しかし問題となるのがここからで、BJで戦うためには「ベーシックストラテジー」という基本戦術をマスターしておかなければなりません。

BSは初期カード2枚の中に「A」がない「ハードハンド」、2枚の中に「A」がある「ソフトハンド」、2枚がゾロ目の「スプリット」の3つで分かれていて、状況別アクションは以下の通りとなっています。

ハードハンド(Aなし)

ハードハンドディーラーのアップカード
2345678910
8以下
9
10
11 D
12
13
14
15
16
17以上

(H=ヒット、S=ステイ、D=ダブル、R=サレンダー・不可の場合はヒット)

ベーシックストラテジーのハードハンド

(H=ヒット、S=ステイ、D=ダブル、R=サレンダー・不可の場合はヒット)

AなしのハードハンドのBSはこのようになっていて、基本的にディーラーのアップカードが6以下であればディーラーのバースト狙いで攻め、7以上の場合は最終的にディーラーの手が17以上になる可能性が高いため、ハンドを強化して戦います。

しかし「15~16」、特に「16」でヒットは6以上のカードを引いてしまうとバーストとなり、確率的にも13分の8(61.5%)とバースト覚悟でのヒットになるため(というかなぜかほぼバーストする)、BSでは「9~A」はサレンダー(サレンダーが不可の場合はヒット)が良いとされています。

湊
ミナト

正直なところ、「16」はBS無視でステイもあり

また、「9~11」は何を引いてもバーストせず、「10」や「A」を引ければ強力なハンドが出来上がるため、ダブルダウンがアツい!

ソフトハンド(Aあり)

ソフトハンドディーラーのアップカード
2345678910
A・2
A・3
A・4
A・5 H
A・6
A・7
A・8

(H=ヒット、S=ステイ、D=ダブル)

ベーシックストラテジーのソフトハンド

(H=ヒット、S=ステイ、D=ダブル)

次に、AありのソフトハンドのBSはこのようになっていて、基本的に攻める戦い方となります。

というのは、Aは「1 or 11」とカウントするため、例えば「A+5」は「6 or 16」となりますが、この状態で例えば「8」を引いても「24」でバーストではなく、Aは有利な方である「1」としてカウントされ、合計は「14」となります。

つまり、ソフトハンドは言ってしまえばライフが2つあり、一度バーストしても甦るような強さを持っているのです。

また、ハンドに「A」があれば、最終的なカードの合計は最低でも「13」以上となるため、「6」以下はダブルダウンの比率が高くなっています。

スプリット

スプリットディーラーのアップカード
2345678910
2・2
3・3
4・4
5・5
6・6
7・7
8・8
9・9
10・10
A・A

(H=ヒット、S=ステイ、D=ダブル、P=スプリット)

ベーシックストラテジーのスプリット

(H=ヒット、S=ステイ、D=ダブル、P=スプリット)

最後に、初期カード2枚がゾロ目で、スプリットができる場合のBSはこのようになっていて、ディーラーのアップカードが強くなり始める「7」以下にスプリットの比率が高くなっています。

ちなみに「5・5」はスプリットはせずに「10」としてダブルダウンを狙い、「A・A」の場合はカードは1枚ずつしか引けないのが一般的なので、「A・A」でスプリットをした場合は、「21」が確定するピクチャーが2連続で来ることを祈るのみだ!

イブスター店長
イブスター店長

時は再び満ちたな……。行け!マリーナベイサンズのカジノへ……!

そして迎えたシンガポール旅行当日

ベーシックストラテジーという強力な武器を携え、遂に迎えたシンガポール旅行の前夜。最強の戦術で完全武装した私は負ける気がしませんでしたが、一つだけ大きな問題がありました。

それは……お金がない。

この時長年続いたパチンコ依存症によってできた借金は全て返済は終えていましたが、日々の生活に追われていたことでまさかの貯金はゼロ。いくらBSを完全に習得したところでお金がなければ何もできません。

これは一体どうしたものか……。

湊
ミナト

いや、今回の俺にはBSという最強の戦術書がある。負けることはありえない……!

ということで、軍資金は40万円またしても全てキャッシング!

今思えば(思うまでもないですが)ギャンブルに使う資金を借りている時点で何もギャンブル問題は解決できていなかったのかもしれませんが、ともかくブラックジャックで戦う資金の調達を終えた私は翌日の朝、始まりの地である成田空港へ。

そして飛行機に乗り込み、決戦の地、シンガポールへと向かうのでした……。

次回→【ベーシックストラテジー実践】マリーナベイサンズカジノで勝負開始!

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