【チャイナタウン】集合屋台「ホーカーズ」と、隠された仏教寺院の扉

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チャイナタウンのパゴダストリート

シンガポール旅行最終日は、チャイナタウンのローカル感極まる屋台の集合施設「ホーカーズ」と、仏教寺院に潜入。

シンガポールに駐在している友人とも別れ、いよいよシンガポール旅行は5日目の最終日に突入!

旅行最終日は元々3日目の日中に行こうと思ってはいたものの、急遽予定が変更となってしまい行くことができなかった、チャイナのバイタリティ漲るエネルギッシュな中華街「チャイナタウン」へ。

4日目はこちら↓
インド人街「リトル・インディア」の探索と、消えた友人の捜索
最初から読みたい方はこちら↓
【ぶらり一人旅】全力で観光に臨んだ5日間!熱情のシンガポール旅行記

目次

シンガポール旅行(最終日・前編)

多用な民族が暮らすシンガポールは、19世紀のイギリス領時代からマレー系の先住民、中国系、インド系の移民など、様々な人種が居住していて、それぞれが独自の文化を形成してきました。

特に民族構成は中国系が最も多く、東南アジアでは唯一中国系が多数を占めるシンガポールには「チャイナタウン」という中国人の街があります。

ついに迎えた旅行最終日。これ以上観光の予定に乱れは許されない!ということで、この日は当初3日目に行くはずだったシンガポールの中国人街「チャイナタウン」へ向かいます。

チャイナタウン

チャイナタウン

ホテルからタクシーに乗って約10分、チャイナタウンに到着!

19世紀初頭に中国人居留区に指定されたのがこの街の始まりなんだそうです。

中国らしいチャイナタウンの街並み

中国には行ったことがないのでよくわかりませんが、やはり中国っぽい気配が漂っているぞ!

私は一先ず人が沢山集まっているチャイナタウン駅周辺のストリートへ。

チャイナタウンのパゴダストリート

駅前のストリートは大変な賑わいを見せています。

ここは「パゴダ・ストリート」というチャイナタウン駅を降りてすぐの所にある通りで、レストランや中国雑貨のお土産屋さんが立ち並び、チャイナタウン界隈では一番の盛り上がりを見せるストリート。

チャイナタウン駅前の大通り

チャイナタウンのエネルギーを感じつつ私は一度駅前の大通りに戻り、この日のお昼は何にしようかと考えながら街を散策。

香港油鶏飯・麺の看板

するとまたしてもガイドブックに載っていた有名店を発見!

香港油鶏飯・麺

ここは「香港油鶏飯・麺」という、ミシュラン1つ星を獲得したことで話題になった屋台が2017年にオープンしたレストラン。

ニンニクを効かせた醤油ダレの「チキンライス」や「チキンヌードル」がなんと破格の5SGD(約400円)以下で食べられるというチャイナタウンの必食グルメだ!

場所はチャイナタウンの駅から歩いてすぐの所にあるのですが、ちょうどお昼時でこの日は日曜日だったということもあり店内は大混雑。

入店待ちの行列ができていたわけではないので、待てばすぐに入れたと思うのですが、一人での入店は少し窮屈になりそうに感じたので入店は断念!しかしここのチキンライスは美味しそうだった。

【香港油鶏飯・麺】
(料金)1食5SGD以下
(営業時間)10:30~20:00
(備考)水曜定休

チャイナタウンのホーカーズに潜入

チャイナタウンのホーカーズ

お腹もだいぶ減り、この日のお昼はどうしようかとチャイナタウン周辺を彷徨っていると、私は食事の匂いに導かれ、何やら怪しい気配が漂う建物に到着。

巨大な建物を潜り抜けると一層食事の匂いが強くなります。これはお昼ご飯にありつけそうだぞ!

ホンリム(マーケット)フードセンター

ここは「ホンリム(マーケット)フードセンター」というチャイナタウンにある屋台の集合施設。このような屋台が集まった施設は「ホーカーズ」と呼ばれています。

ホーカーズ(ホーカーセンター)とは、かつては路上で営業していた屋台を衛生上の理由から政府主導で1か所に集めた施設のことで、1つのホーカーズに集まる店舗数は場所にもよりますが、大きい所では200軒にもなる巨大な屋台街。

特にチャイナタウン周辺には3つの有名なホーカーズがあり、ホンリムフードセンター以外にも観光客が利用しやすいと定評のある「マックスウェル・フードセンター」や、店舗数は200軒を誇り、地元の人々で賑わう「チャイナタウン・コンプレックス・フードセンター」などがあります。

ホンリム(マーケット)フードセンター

私は早速ホンリムフードセンターの中に入ってみることにします。

ホーカーズは古い建物に入っていることも多く、ホンリムフードセンターは凄まじいまでのローカル感。フードコートに似ていますが、フードコートとはローカル感が桁違いだ!

ホンリムフードセンターは1階と2階に屋台が入っていたので一周ぐるっと回ってみましたが、どこの何がいいのかよくわからなかったので、とりあえず飲み物屋さんでビールを購入し、ガイドブックを確認。(ホーカーズは食事と飲み物は別で販売されています)

すると有名店が一つあることが分かったので、私はその有名店へ。

しかし、探せども探せども、そのお店が全く見つからない。

有名店であれば行列が出来るはずなので、人が並んでいるお店を探したり、店舗が入っているフロアを回ったのですが、そのお店は発見できず。そこで私は自力での捜索は不可能と悟ったので、ビールを購入したお店の人に場所を聞きに行くことにしました。

湊
ミナト

すみません、ここのお店なんですけど……

ビール屋
ビール屋さん

あぁ、ここね!すぐそこにあるから、案内してあげるよ!

有難いことに目的のお店まで案内してくれるとのこと。サンキュー親切なビール屋のオヤジ!

そして目的のお店に到着……が、閉店!

ここは「オートラム・パーク・チャー・クェイ・テオ・ミー」という甘辛い焼きそばが人気の有名店なのですが、日曜は定休日だったようです。このお店は営業時間も短いため、訪れる際は注意が必要。

【歐南園炒粿條麺】
(料金)チャークェイティオ(焼きそば):4SGD
(営業時間)6:00~15:30(日曜・祝日は定休)
(備考)場所はホンリムフードセンターの2階

ちなみに店名の右に「A」や「B」といった表記があるのですが、これは政府が判定したお店の衛生度のランクを表していて、「A」が最高ランクとなっているそうですが「B」以上であれば衛生度は問題はないそう。

しかしホンリムフードセンターは洗面台が汚れていたり、水が詰まっている場所があったりと、お店以外の場所の衛生環境が結構際どい。ここで食事をして本当に大丈夫なのだろうかと若干不安になるレベル。

しかし……

湊
ミナト

これはもう、衛生概念をぶち破るしかない……

ここを逃すとお昼ご飯にありつけなくなってしまうかも、ということもありましたが、現地での人々の暮らしを体感することも一つの経験だ!ということで、私はホンリムフードセンターでの昼飯調達を続行!

同濟前阿興鴨飯(ダックライス)

引き続きホンリムフードセンターで何か美味しそうなものはないか探していると、

ホンリムフードセンターの同濟前阿興鴨飯(ダックライス)

目の前にはシンガポールベストフード2017の文字が。

ダックライスはチキンライスと並んで、シンガポールではメジャーな食事なんだそうですが、メニューボードの下に吊り下げられた生々しい鴨……。

私はあまり鴨には馴染みがないのでどうするか悩みどころではあったのですが、もう腹をくくれ!ということでお昼はダックライスに決定!

同濟前阿興鴨飯のダックライス

こちらが「同濟前阿興鴨飯(AH HENG DUCK RICE)」のダックライス(大)。

ダックライスはご飯と鴨肉に甘めのタレがかけられ、鴨肉も柔らかく、確かにタレの味は美味しかったのですが、鴨の皮がブヨブヨしていて私はその食感が少し苦手でした。

こちらのお店は調べてみるとミシュランガイド2018がヒットしたので、どうやらベストフードシンガポールの表記は間違いではないようですが……私個人的には今一つ。

そして1杯で3~4千円するバーがある一方で、中心地から近いエリアでも1食が3~400円のローカルのお店もあるのだなと、シンガポールの格差を感じた瞬間でもありました。

【同濟前阿興鴨飯(AH HENG DUCK RICE)】
(料金)ダックライス普通盛り:3.5SGD/大盛:5.5SGD
(営業時間)6:30~16:00
(備考)月曜定休

仏教寺院を見学

スリ・マリアマン寺院

ホーカーズでお昼を済ませた私はチャイナタウンの散策を再開。すると4日目のリトルインディアで見たものと同じような塔門を発見。

スリ・マリアマン寺院と牛車水

しかしここも午後は暫くの間閉門となっているとのことで、中を見学することはできませんでした。

神々が彫刻された塔門が目を引くこの寺院は、南インドからの移民によって建てられた「スリ・マリアマン寺院」という国定記念物にも指定されているシンガポール最古のヒンドゥ教寺院で、不調や病気を治す力を持つという南インドの地母神「マリアマン」が祀られています。

15mに及ぶゴープラム(塔門)にも様々な神や聖獣が彫られていますが、寺院内にも多くの神々の彫刻があるそうです。スリ・マリアマン寺院は午後は閉門となっている時間が長いので午前中の見学がおススメ。

【スリ・マリアマン寺院】
(費用)見学無料
(見学時間)7:00~11:30、18:00~20:45
(備考)カメラ、ビデオ撮影は別途料金がかかるらしいので、入り口左手にある受付で要確認

佛牙寺龍華院(ブッダ・トゥース・レリック寺院)

佛牙寺外観

そろそろチャイナタウンの散策は切り上げて次に行こうかなと移動を開始すると、先ほど見つけたヒンドゥ教寺院のすぐ先に巨大な建造物が。

新嘉坡佛牙寺龍華院

ここは「佛牙寺龍華院(ブッダ・トゥース・レリック寺院)」という、なんとブッダの聖遺物である“歯”が納められているという仏教寺院。

かなりアツい気配を感じたので早速中に入ってみることにします。

入り口を潜ると見えてくるのが「百龍寳(宝)殿」。ノースリーブやショートパンツなど、肌の露出が多い場合はショールなどが無料で貸し出されているので、それで肌を隠してから入場します。

百龍寳殿のお供え物

宝殿の入り口にはお花とロウソクのお供え物が沢山。

佛牙寺龍華院の百龍寳殿の中

そして私はメインホールである百龍殿の中へ。

煌びやかで神々しい宝殿の中では、日曜日の礼拝が行われていました。

佛牙寺百龍殿の弥勒菩薩

百龍殿の中央には黄金に輝く巨大な弥勒菩薩像が鎮座。

佛牙寺百龍殿の百体の仏坐像

そしてその周囲には100体の仏坐像と、それらをさらに取り囲む無数の仏座像。とても迫力のある、壮観な光景だ。

佛牙寺の如意輪観音

メインホールの先には如意輪観音像が鎮座。

佛牙寺の黄財神像

その他にも財福を司るとされる黄財神像や、

佛牙寺の龍の彫刻

様々な龍の彫刻、

佛牙寺の鐘と龍の彫刻

鐘の周囲にも龍が彫刻されています。

ちなみにこの佛牙寺、シンガポール国内でも最強と噂されるパワースポットでもあります。と言うのは、佛牙寺龍華院は風水で言うところの「龍脈(地中を流れる気のルート)」から気が噴き出す「龍穴」というポイントに位置しているのだそう。

住めば一族の繁栄が約束され、天変地異とも無縁と言われる場所、龍穴。

龍穴に位置し、強い運気を持つと信じられる龍も沢山いる佛牙寺に行けば、何かご利益があるかもしれません。

礼拝中の佛牙寺

結局ブッダの聖遺物である“歯”を見つけることはできませんでしたが、満足した私はここでチャイナタウンの観光を終了。次のエリアに向かうことにしました。

佛牙寺の2階以上に行く方法

佛牙寺は大きな寺院だなとは思っていましたが、特に上階に上る階段なども見当たらなかったので私は1階だけを見学して出てきてしまいましたが、実は佛牙寺龍華院は寺院と博物館の複合施設で、4階まで見学することができます。

上階に上る方法とは、なんと、エレベーター。

湊
ミナト

そりゃ階段が見当たらないわけだわ

まさかの寺院にエレベーターがあるなんて聞いたこともなかった私には完全に盲点!

佛牙寺のエレベーター乗り場

そして佛牙寺のエレベーター乗り場の場所はここ、百龍殿入り口の右側。

画像を拡大するとわかるのですが、小さくエレベーターのマークが表示されています。

湊
ミナト

これ、初見じゃ絶対見逃すやつだ

左側から入り、1階を見学して出てきた後はそのまま後ろを振り返らないことの方が多いと思うので、もはやこのエレベーター乗り場の発見はシークレットミッション、隠し扉と言っても過言ではない!

ちなみに佛牙寺の2階は展示物とお土産などのショップがあり、3階は仏陀の聖遺物(骨や舌)などが多数展示されている「仏教文化博物館」。

そして4階にあるホールでは佛牙寺最大の見所である「仏陀の歯」が安置され、さらに4階にある階段を上ると屋上の庭園にでることができ、屋上には巨大な「マニ車」と呼ばれる回転する円筒状の経文入れが設置されています。

隠し扉を見つけた者にしか入ることが許されない佛牙寺の階上。佛牙寺を訪れる際は是非エレベーター乗り場を見つけ、上階へと進んでみて下さい。

【佛牙寺龍華院(ブッダ・トゥース・レリック寺院)】
(料金)無料
(見学時間)7:00~19:00(博物館と仏塔は9:00~18:00)
(備考)エレベーター乗り場は百龍殿の入り口右側、4階は撮影禁止

次回→【アラブ・ストリート】金色に輝くタマネギを探し、モスク巡りの旅へ

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