韓国カジノで全敗した私にふりかかっていた「お金もないしやることがない」。
この試練は、ついに、あと1日を耐えればOK……と、最後の日をむかえることとなりました。
そんな最終日は、ようやくそれらしいまともな観光へ!
私はまず、韓国での超有名な観光スポット「景福宮」に行ってみることにしたのです。
カジノにはほぼ中国人しかいませんでしたが、なるほど、欧米人の観光客はここにいたんですね。
韓国カジノ旅行2nd(5日目・前編)

(泊まっていたホテルのレストラン)
敗北者のリアル(メシ)から一夜明けた旅行5日目、私はまずホテルの食堂にむかいました。
無料の朝ごはんを食べるためでした。

グッモーニン
前日の朝も会った韓国人ニューヨーカーのおっちゃんとは、この日も食堂で出くわします。
カジノでやられたダメージは多少は回復してきていたので、きのうの、教会に行ったら追い払われたことなどを話しました。



あと朝鮮王陵っていう近くのお墓も行きました
やけにおしゃべりになっていたのは、こういうのこそが、私の求める(本来の)海外ひとり旅だったからかもしれません。
見ず知らずの人とフラットに話せて楽しい。
カジノでの勝負は、旅行のメインではなく、あくまでサブの遊びだったのです。
それに気づくのが、ちょっと遅すぎたか……?



それなら「景福宮」もオススメですよ
ニューヨーカーのおっちゃんいわく、朝鮮王陵が楽しめたなら「景福宮」もいいと。
この日の予定はまだなかったので、食事をおえた私は部屋にもどり、すこし考えてみることにしました。
観光の計画を練ることにした
さきほどの「景福宮」とは、観光ガイドなどにはほぼ確実にのっているであろう、韓国の超有名観光スポットです。
Googleマップでしらべてみると、近くには(ほかに)2つの観光スポットがあることもわかりました。
「景福宮・昌徳宮」は、ともに朝鮮王朝時代の宮殿で、昌徳宮のほうは世界遺産。
「韓屋村」は、韓国の伝統家屋が密集する地帯で、いわゆる「映え」的な場所です。
それぞれの場所が近いので、景福宮まで行ってしまえば、1日をつぶせそうでもありました。



うーん、どうするかな
私が泊まっていた江南エリアから行くとすると、以下のように、電車で行くことになります。
2019年7月当時は、日韓関係の悪化がどうたらと、交通機関での移動は気になるところでした。
じっさい今旅では、ほとんど歩いて行ける場所しか行っておらず、できるだけ電車の利用は避けていたのです。
しかしこの日韓関係うんぬんは、私のなかでは、フェイクだと4日目に結論がでています。



そう、あんなのはフェイクみたいなものだった
となれば、電車を利用するくらい、わけないことです。
ホテルにいてもやることなんてありません。
お金がなくなったと、まる1日ふて寝しているほうが、やはり精神的にもよくないでしょう。
ということで私は、ホテルからでて、ようやくまともな観光をしてくることにしたのです。
観光の順番は……、場所的にもそれがよさそうな「景福宮 → 韓屋村 → 昌徳宮」にしようか!
韓国で「景福宮」を観光


いまさらながら、ついに電車を使うときがきました。
空港からの移動ではさすがに乗りましたが、観光での電車はこの日が初です。
私は最寄りの駅三(ヨクサム)駅へ。


これは韓国の電車(地下鉄)の券売機。
英語や日本語にも対応していてわかりやすく、直感的に操作できるレベルです。


目指すは「景福宮駅」で、乗り換えも路線図を見ればわかりました。
韓国の電車・地下鉄は、ほとんど日本と変わらないといってもいいでしょう。


そして電車に揺られること約1時間で、目的地に到着!
これまでビビッて電車には乗らないようにしていましたが……やっぱなにもないじゃんか!


さて、こちらが景福宮(キョンボックン/韓国語読み)です。


チマチョゴリ(韓国の伝統衣装)を着ている人がいますが、これを着ていくと入場料が無料になるそうです。
チマチョゴリは近くにレンタルできるお店がたくさん。
韓服を着てこの付近を観光するのは、けっこうメジャーなようですね。


さすがに私はひとりだったので、ふつうの服で行きます。
まずはチケットカウンターで、入場券を購入しましょう。


景福宮の入場料金は、大人1枚で3000ウォン(約270円)!



安いッッ!
営業時間は時期によって異なりますが、だいたいは9時~18時くらいです。
無料のガイドを利用したり、守門将(兵隊みたいな人)の交代儀式を見物したりもできます。


そしてチケットを購入したら、この「興禮門」という門をくぐれば、


景福宮の本番エリアに突入です。


朝鮮王朝時代の宮殿というだけあって、なかなか広いです。
入り口のすぐ左と右奥には博物館(無料の展示会場)があって、こちらも要チェックとなっています。
入り口から左が「国立古宮博物館」で、右奥が「国立民俗博物館」です。
景福宮のなかを見学していく


さて、景福宮のなかはどうなっているかですが、これは(このように)建物があって、


そのなかをのぞけるようになっています。
(※最初にある「勤政殿」は、景福宮の中心となる正殿/本殿です)


あとは庭園みたいな場所を歩けます。


通路を歩いていると、またこうして建物がでてきて、


中には入れないところは、このようにして外から見物できます。
(※ちなみにこの「慶会楼」は宴会場です)


そんな感じで、王妃の寝殿である「交泰殿」では、


そのなかをのぞき、


王の日常空間「康寧殿」では、


王サマがここで休憩していたんだなと想像し、


王の執務室「思政殿」では、


なるほど、ここで王サマは仕事をしていたんだな、と感じ取ります。





ほうほう


だいぶおなかいっぱいになってきました。
書斎のような場所を見てフィニッシュ


いや、せっかく来たので、ぐるっと一周しておくことにしよう。


ここはいちばん奥にあった建物。
「集玉斎」という書斎で、なかにも入れるようになっていました。


テーブルに本が広げられています。


本棚にもたくさんの本があって、なかなか雰囲気がありました。


庭園からの景色もいいですね!
晴れていたら、もっと気持ちがよかったことでしょう。





満足でございました


そして出口を抜けて、景福宮はフィニッシュです。
欧米人はこんなところにいた!


さて、出口を抜けてうろうろしていた私は、欧米人の集団と遭遇します。


「韓国には中国人旅行客しかいないんじゃないか?」
と思っていたのですが、それは私が、江南エリア(というかカジノ)からほぼ出なかったのが原因だったようです。
韓国には、欧米人も旅行でけっこう来るんですね。


それから十二支神像を発見しました。


こちらはウサギ神。



…………
家で留守番をしてくれているウサギ氏、イブスター店長は元気だろうか……。
私はまた、日本に早く帰りたくなったのでした。





てか、この人たちは、ここで何をしてるんだ?
ウサギ神はさておき、欧米人の集団は、どうもツアーで来ているようでした。
それがなぜか、景福宮の出口に(いくつか)かたまっていたのです。
しかしこのナゾ(欧米人の集団はなにをしているのか)は、すぐに解明します。


景福宮の出口にあった、ここ「国立民俗博物館」が、ツアーのコースになっていたのですね。
人が集まるということは、ここにも見どころはあるのでしょう。
せっかくだったので、私も欧米人のツアー客にまぎれ、この博物館に入ってみることにしたのです。
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