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パチヤメ(ギャンブル依存症問題を解決ブログ)

鉄筋コンクリートのマンションで音漏れ(騒音)がある時はどれくらい聞こえる?

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鉄筋コンクリートのマンションで音漏れ(騒音)がある時はどれくらい聞こえるか

「鉄筋コンクリート(RC)造であれば、防音はだいじょうぶだろう……」

そう思っていた時期が私にもありました。

この記事でわかること
  • RC造のマンションはどれくらいの音漏れがあるのか?
  • 音漏れが騒音トラブルに発展した時はどうすればいいか?
  • 音漏れが少ないマンションを探すには何を基準にすればいいか?

はじめて入居した鉄筋コンクリート造のマンションに住むこと約10年。

最後の2年ほどは、音漏れによる「騒音トラブル」に私は巻き込まれていました。

ぎもんネコ

RC造なのに音漏れなんてあるの!?

と、思われるかもしれませんが、鉄筋コンクリートのマンションでも音漏れはふつうにあります。

そこでこの記事では、私の実体験(+それを解決するために勉強してきたこと)をもとに、以下のことをくわしくお話しします。

  • 鉄筋コンクリートで起きた騒音トラブルの内容
  • 鉄筋コンクリートで上下左右から聞こえる音漏れのレベル
  • 鉄筋コンクリートの防音性能はどのくらいなのか

現在、マンションに住んでいて騒音トラブルでお困りなら、解決のお役に立てると思います。

これからマンションをさがすのなら、騒音トラブルが発生しにくい物件を見分けられるようにもなると思います。

騒音で地獄を見るのは、私だけでもうじゅうぶん。どうぞごらんください。

目次

物件探しの時は騒音問題なんて考えていなかった

当時の私がしていた仕事は終業がおそく、帰宅する時間はつねに深夜帯。

そのため、防音がしっかりしていそうな鉄筋コンクリート造のマンションにしぼって部屋をさがしていたのですが、

不動産業者

お客さん、ここですよ、ここ!

不動産業者のいうように、たしかに「これなんじゃないか」という物件を発見。

これまで見てきたどの物件よりも間取りが広く、相場からみて家賃もそこまで高くはなかったからです。

「ここで決めてもいいのかもしれない……」

そう考えながら階段を下りていると、ここでさらなるダメ押しが。

大家さん

その部屋、両隣女の子だよ。あ、これはいっちゃまずかったかな……まぁ、ヨロシク!

ミナト

……ここで決めよう!

もちろん、そんな不純な動機からではありませんが、大家さんの人柄もよさそうだったので、上下左右に部屋がある「中間」に住むことを私は決めました(他に部屋は空いていなかった)。

ところが、住みはじめてから長年が経過したところで(※1)、ある問題に私は直面することとなってしまったのです。

そう、音漏れ問題です。

※1 騒音トラブル発生時は、仕事をやめたことで、夜はつねに家にいるようになっていました。

この手のトラブルは、いちど気になってしまうと、ものすごく気になるというイヤな特性があります。

しかしながら、その音漏れは、鉄筋コンクリートとは名ばかりで、防音性能は木造のアパートとたいして変わらないのでは? とさえ思わせるほどのものだったのです!

マンションの上下左右の音漏れはどれくらいか

上下左右に部屋がある「中間」の物件で問題となったのは、横と上から聞こえてくる音でした。

ちなみに、片側の横に住んでいる人とは仲がよく、おたがいに音漏れには注意していたので、こちらの方とは問題なし(その後引っ越されました)。

直面していたのは、反対側の部屋からの音漏れと、とくに上の部屋からの音漏れでした。

それがどれほどのものだったのか、ここからは、その音漏れ具合についてお話ししましょう。

1. 横の住民の音漏れ(テレビの音とトイレの音がきつい)

マンションの音漏れ(騒音)には、大きく分けると2種類のタイプがあるそうです。

それは後述することにして、横の部屋からは、以下のような音が聞こえてきていました。

  • 友人との会話、電話の話し声、「アー!」などの声が大きいひとりごと
  • 流している音楽、テレビの音、電子ピアノなどの電子的な音
  • くしゃみ、せき、おなら
  • 玄関ドアや窓・網戸の開け閉め音、カーテンの「シャッ!」というスライド音
  • ドライヤーの音、掃除機をかける音
  • 野菜を切るなど料理の音、食器のガチャガチャ音、電子レンジの「ピー!」音(これは片方だけで場所にもよるため、ほぼ気にならない)
  • エアコンの室外機の音(これもたいして気にはならない)

鉄筋コンクリート造のマンションでの話なんですよね、これ。

集合住宅で部屋も大きくはなく(1R)、部屋同士が壁1枚で仕切られていることや、ベランダの窓をつたって音がひびくのもあったとは思います。

ただ、こんな具合では、プライバシーが守られているとはいえませんし、RC造のマンションに住んでいる意味もありません。

さらに、夜更けの静かな時間帯では、以下のような音もハッキリと漏れ聞こえてきていました。

  • テレビの音(音量を下げているとは思われるものでも)
  • トイレを流す音(昼でもふつうに聞こえる)
  • トイレのふたを閉める音(昼でもかなり聞こえるが夜はさらにやばい)

このへんもふつうに聞こえてしまうほど壁がスカスカ。

トイレに関しては、部屋の設計の問題もあるとは思いますが、これだけ聞こえるということは、こちらがトイレを流した音も向こうに聞こえているわけです。

そう考えると、深夜にトイレも行きづらくなってしまいますよね(シャワーもおなじく)。

ちなみに、こういった音漏れ(とくにテレビの音)のせいもあって、私は耳栓がなければ眠れないようになってしまいました。

2. 上の住民の音漏れ(足音が常軌を逸していた)

となりの部屋からの音だけなら、まだがまんすることもできたのです。

しかし、上の階の足音(+α)は、完全に常軌を逸していました。

  • ドンドン、ドスドスという、体にひびくような足音(振動)
  • ドン! というなにかを上から落とすような物音(+振動)
  • 深夜の洗濯機の振動と音
  • ドア、窓、網戸の開け閉め音(これはそこまで気にならない)
  • トイレなどの排水音(これもそこまで気にならない)

気になる音の種類こそすくないものの、騒音のレベルはけた違い。

「どうすればそんな音が出るのか」という、天井をふるわせるような足音や物音は、耳栓をして寝ていても目が覚めるほどのものがありました。

そう、上の部屋に住んでいる住人は、基本はかなり遅い時間(深夜の2時前後)に帰宅するのです。

  • 足音がうるさくて眠れない
  • 眠れそうになっても足音で阻害される
  • 寝ていても叩き起こされる

この足音によって、冗談ではなく頭がおかしくなりそうになることもあり、頭や耳が痛くなってくるという健康被害が出ることもありました。

夜なかの2~3時からはじまる洗濯機の振動や音は、耳栓でまだ耐えられました。

ただ、この足音と物音だけは、「常人が耐えられるレベルをゆうに超えている」と、私は感じていたのです。

鉄筋コンクリートの防音性能はどのくらいか?

ここまでは、鉄筋コンクリート造のマンションで発生していた音漏れの内容をお話ししました。

では、どうして防音性が高いとされる鉄筋コンクリートでも音漏れは起こるのでしょうか?

ここからは、専門家の話から知った情報をもとに、そういった話をしていきましょう。

まず、マンションの音漏れ(騒音)には、大きく分けると、以下の2種類の音があるそうです。

  1. 空気を伝わってひびく「空気音」
  2. 振動が伝わってひびく「固体音」

となりの部屋からの話し声やテレビの音などが空気音で、上の部屋の足音などが固体音というわけですね。

私は「となりの空気音(テレビの音など)はまだ耐えられた」とお話ししました。

それはなぜかというと、空気を伝わってひびく空気音は、壁など(耳栓もしかり)の遮断するものがあれば、ある程度は軽減される特徴をもっているから。

一方、振動を伝わってひびく固体音は、遮断するものがあっても、音の大きさによっては(振動で)貫通する特徴をもっている。

ゆえに、足音などの固体音のほうがやっかいで、これが騒音トラブルのメインになりやすいのだそうです。

そもそも鉄筋コンクリート(RC)造とは何か

一般的には防音性にすぐれているといわれる鉄筋コンクリートでも音が漏れてしまう原因。

これは、マンションのつくりにも問題がある場合も多いようです。

そもそも、鉄筋コンクリート造マンションの「RC」とはなんなのかというと、「Reinforced Concrete(補強されたコンクリート)」のことをいいます。

以下の2点を組み合わせ、おたがいのメリットを活かしてデメリットをおぎなうことに成功した、いわばいいとこどりの構造のことです。

  • 引張力(引っ張られる力)に強いが、熱に弱く錆びやすい鉄筋
  • 引張力(引っ張られる力)に弱いが、熱に強く錆びにくいコンクリート

重量があるコンクリートを鉄筋に流し込むことで、強度が増すだけでなく、木造や(軽量)鉄骨造とくらべて遮音性も高くなっているわけですね。

イブスター店長

「木造 → 鉄骨 → 鉄筋コンクリート」の順で防音性が高くなっていくと覚えておけばOKだ

そのため、「とりあえずRC造のマンションに住んでおけば防音はバッチリ……」だと思ってしまいがちなのですが、じつはここにも落とし穴があります。

RC造のマンションによっては、部屋と部屋を区切る壁がコンクリートの壁ではなかったり、上下を仕切るコンクリートがスカスカにうすかったりもするから。

また仕切りが厚かったとしても、さきのとおり音のタイプによっては、関係なく聞こえてしまうこともあるわけです。

RC造でも遮音性が低いケース&どうにもならない音

「音のタイプとRC造のつくりによっては音は貫通する」

これを、もうすこし踏み込んで見ていきましょう。

マンションには、部屋と部屋を仕切る壁(戸境壁:こざかいへき)があり、これはかならずしもコンクリートでできているとはかぎらない、とお話ししました。

じつはこの部分は、石膏という材質が使われた「石膏ボード」でつくられていて、遮音性は木造と大差はないケースもあるのです。

建築基準法という法律にもとづいて壁がつくられていても、じっさいは壁以外(ベランダなど)から回り込んでくる音の影響で、基準値に相当する性能が発揮されていないケースもあるそう。

また、マンションの遮音性にかかわるものとして、部屋と部屋の上下を仕切っているコンリートである「スラブ」にも注目です。

これの厚さが上下の音漏れに大きく関係するのですが、このスラブも基準値以上であったり、二重(床)になっていたりしても、足音などの振動する音はふせげないケースもあるとのことでした。

ようするに、基準にもとづいてつくられた鉄筋コンクリート造のマンションでも、

  • 壁はコンクリートではない
  • 基準値ギリギリでつくられている
  • 騒音となる振動が大きすぎる

こういった場合は音が漏れてしまうのもめずらしくはなく、基準値よりも高くつくられていたとしても、音のタイプによっては貫通してしまうこともあると。

それとはべつに聞いた話では、遮音性が低い基準でつくられている物件は、家賃相場よりも安くなっていることも多いといいます。

「これまで見てきたどの物件よりも間取りが広く、家賃もそこまで高くはない……」

私が入居を決めたマンションは、いま思えば、もともと遮音性が高いつくりではなかったのですね。

余談:騒音トラブルが少ないマンションの探し方

鉄筋コンクリートでも音漏れはふつうにあることがわかりました。

ここでは余談として、「騒音トラブルに巻き込まれにくい物件のさがし方」も見ておくことにしましょう。

今後使えるときはきっとあるはずなので、こちらもあわせてごらんください。

壁の厚さを調べておく

音漏れがする・しないは、家賃相場との差、そして内見時に見きわめることもできます。

まずは横や上の壁を軽く叩いてみること。

このときの音の反響具合で、壁の厚さはなんとなくわかると思います。

専門家によれば、壁(界壁)の厚さは180ミリ以上、スラブの厚さは200ミリ以上がいいそう。

こういった情報は、不動産会社に聞けばしらべてくれるはずなので、気になった物件があれば、まずは聞いてみるのがいいでしょう。

テレビの設置箇所を調べる

また、テレビのアンテナ端子がある場所も重要です。

だいたいの人は、アンテナ端子がある場所にテレビを設置します。

つまり、ベッドを置きたいと考えている場所が、となりのテレビ設置位置と近ければ近いほど、テレビの音漏れ問題に直面する可能性が高くなるというわけですね。

となりの部屋の、アンテナ端子がある場所を事前に把握しておけば、この問題も回避できる率が上がります。

(となりの)テレビのアンテナ端子と面している壁に、(こちらの)収納などがあればかなりよし。

これも事前に不動産会社に聞いておくか、その場で確認するのがいいでしょう。

なお、ここまでの情報は、音の専門家によって書かれた『』にだいたい書かれています。

音のトラブルに直面している方も、これからマンションさがしたい方も、読んでおいて損はありません。

私も持っているのでおすすめですよ。

音漏れ問題で感じたこと&問題解決のために取った対策

それでは最後に、鉄筋コンクリートでの音漏れトラブルを解決させるために、私がとった対策をお話しします。

私の場合、マンションの性能自体にも問題があると思われましたが、上の住民の洗濯機や足音などは、性能どうこうの話を完全に超えていました。

では、なぜこの問題が約2年もつづいたのかというと、当初私は、「なにもせずにがまんしていた」からです。

この程度のマンションにしか住めない自分が悪い……。

そんなわけのわからない思い込みによって、しかるべき場所に相談することも、引っ越しを検討することもしていませんでした。

ただ、結局限界はくるもので、以下のような順序で対策を打っていきました。

  1. 管理会社に相談
  2. バイブル書(音のトラブルを解決する本)で勉強
  3. 管理会社に相談(最終的に5~6回はした気がする)
  4. 騒音計でデシベル値を計測して証拠の確保
  5. 大家さんに相談
  6. 引っ越し

そうなのです、最終的には引っ越しをすることにしました。

これはどうしてかというと、問題解決に取り組むなかで、「相手を追い出すか自分が出ていくか」の2択しかないという結論が出てしまったからです。

相手を追い出す方法については、引っ越しが決まったあとで知ったので、最後まで対策をとることはできませんでした。

ただ、一連の騒動で知った情報は、以下の関連記事でまとめてあります。

まずは管理会社に相談することを強くおすすめしますが、それでダメだった場合は、まとめからその他の方法をぜひごらんください。

管理会社に相談した話については、ページ末尾の関連記事からごらんいただけます。よろしければこちらもどうぞ。

今回のまとめ

  • RC造でも音漏れはあり、そこまで遮音性が高くないこともある
  • 足音をふせぐ方法は住民のモラルによるため解決がむずかしい
  • まずは(がまんせずに)管理会社に相談するのがおすすめ

鉄筋コンクリートのマンションでの音漏れは、ある程度はしかたありません。

家賃が30万円前後もする高級賃貸の物件でもありますし(これは仕事で携わった)、慎重に慎重を期して引っ越した先のマンションでも多少は生活音は聞こえます。

ただ、音にも常識の範囲内というものがあるわけで、私がくらっていた上階の足音なんかは、完全に限度(受忍限度といいます)を超えていました。

対策としては、まずは管理会社に相談すること。それがだめなら大家さんに相談すること。

なぜ大家さんに相談したほうがいいのかも「騒音トラブルのまとめ」に書いてあるので、どうぞごらんください。

また、時間をかけて対策を打っても、残念ながら問題は解決しないということもあります。

よって個人的には、いくつか対策を打ってみてもダメそうなら、引っ越すことをおすすめします。

時間も、払いつづける家賃も、精神エネルギーの消費も、結局はそのほうがコスパはいいと感じたからです。

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