【騒音】鉄筋コンクリートでも音漏れがある時はどれくらい聞こえるのか?

鉄筋コンクリート(RC)造であれば防音はだいじょうぶだろう……。そう思っていた時期が私にもありました。

生活の拠点として選んだ賃貸マンションに住みはじめてから、おそらく8~9年以上は経過しているので、物件の築年数は30年ほどになっているはずですが、ここにきて隣人の騒音問題、正確には音漏れ問題に直面しています。

なぜいまさらなのかというと、これまでは、私も自宅にいる時間が短かかったので気づかなかった、ということもあったと思います。しかし、新型コロナ以降、リモートワークなどで生活の様式が変化していき、それによって、自宅にいる時間が長くなっている人が全体的に増えている、ということがいちばんの原因でしょう。

鉄筋コンクリート(RC造)でも、音はどれくらい漏れるのか。音漏れの程度は、どのくらいのものがあるのか。音がうるさい場合は、どうすればいいのか?

もちろん、マンションの防音性能による部分も大きいとは思いますが、今回は、現在騒音問題でお困りの方や、これからマンションを探すという方のため、私が住んでいる物件で起きている「音漏れ問題」についてお話しします。

物件探しの決め手はあれだった?

不動産屋
不動産業者

お客さん、ここですよ、ここ!

当時、一人暮らしを始めるために物件探しにいそしんでいた私は、なかなかこれといった物件と出会えず、内見をくりかえすこと数件目にして、ようやく不動産業者のいうように「これなんじゃないか」という物件を発見。

当時は仕事の都合上、帰宅する時間が深夜帯になっていたため、防音がしっかりしていそうな鉄筋コンクリート造のマンションにしぼって部屋を探していたのですが、これまで見てきたどの物件よりも間取りが広く、家賃もそこまで高くはありません。

これはたしかに、ここで決めてもいいのかもしれない。そう考えながら階段を下りていると、私は偶然、マンションの大家さんと遭遇しました。

大家さん
大家さん

内見ですか? いま空いているその部屋、両隣女の子だよ。あ、これはいっちゃまずかったかな……まぁ、ヨロシク!

……ここで決めよう!

当然ながら、そんな不純な動機で決めたわけではなく、いや、もしかすると、多少はあったのかもしれませんが、それはいいとして、私はこのマンションに入居することにし、とくに不便もなかったので、そのまま現在も住みつづけているわけです。

ところが、住みはじめてから長年が経過したいまになって、ある問題に直面することとなってしまいました。

そう、音漏れ問題です。

これまで私は、昼も夜も働いていたので、運よく騒音問題には気づいていなかっただけの話だったのかもしれませんが、夜はほぼ自宅にいるようになってからは、これがまあすごい。

この手のトラブルは、いちど気になってしまうと、ものすごく気になってしまうといういやな特性があるとはいえ、その音漏れは、鉄筋コンクリートとは名ばかりで、防音性能は、木造のアパートとたいして変わらないのでは? とさえ思わせるほどのものだったのです!

隣人の音漏れはどれくらいのものなのか

私が現在住んでいる部屋というのは、上下左右に部屋がある「中間」の位置となっていますが、下には人が住んでいるのかよくわからず、問題となっているのは、横と上から聞こえてくる音です。

ちなみに、片側の横に住んでいる人とは、人間関係ができていて仲がよく、おたがいに音漏れには注意しているので、こちらの方とのあいだでは問題は起きていません。直面しているのは、反対側の部屋からの音漏れと、とくに上の部屋からの音漏れとなっています。

それがどれほどのものなのか、ここからは、その音漏れ具合についてお話ししましょう。

1. 横の住民の音漏れ(まだ我慢できる)

マンションの音漏れ(騒音)には、大きく分けると、空気を伝わってひびく「空気音」と、振動が伝わってひびく「固体音」というものがあるそうですが、横から漏れてくるのは基本的に前者が多いように思われ、以下のような音が聞こえてきます。

  • 友人との会話、電話の話し声、「アー!」などの声が大きいひとりごと
  • 流している音楽、テレビの音、電子ピアノなどの電子的な音
  • くしゃみ、咳
  • 玄関ドアや窓・網戸の開け閉め音、カーテンの「シャッ!」というスライド音
  • ドライヤーの音、掃除機をかける音
  • 野菜を切るなど料理の音、食器のガチャガチャ音、電子レンジの「ピー!」音(これは片方だけで、聞こえる場所にもよるため、ほとんど気にはならない)
  • エアコンの室外機の音(これもたいして気にはならない)

はたしてこれは「家」なのでしょうか?

集合住宅で部屋も大きくはなく、部屋同士が壁1枚で仕切られていることや、ベランダの窓をつたって音がひびいてくるのもあるとは思いますが、もはやプライバシーが守られているレベルとはいえないでしょう。

さらに、夜更けの静かな時間帯では、以下のような音も漏れ聞こえてきます。

  • テレビの音(おそらく音量を下げているとは思われる)
  • トイレを流す音(ふつうに聞こえる)

このへんもふつうに聞こえてしまうほど壁がスカスカ。

トイレに関しては、部屋の設計の問題もあるとは思いますが、これだけ聞こえるということは、こちらがトイレを流した音も向こうに聞こえているのではないか、いや、おそらく聞こえているだろうと思うのです。

そう考えると、深夜にトイレに行きづらくなってしまいますよね(シャワーも深夜はきびしいか)。

なお、私は以前から、仮眠をとるときにもそうしていたのですが、夜寝るときは、隣のテレビの音が気になるので、だいたい耳栓をして寝ています。

2. 上の住民の音漏れ(かなりうるさい)

マンションの音漏れは、空気を伝わってひびくものよりも、振動を伝わってひびく「固体音」のほうがやっかいだそうで、まさにそのタイプの音漏れである上の部屋からは、以下のような音が聞こえてきます。

  • ドンドン、ドスドスという、体にひびくような足音
  • ドン! というなにかを上から落とすような物音
  • 深夜の洗濯機の振動と音
  • ドア、窓、網戸の開け閉め音(これは横と同じ)
  • トイレなどの排水音(これも横と同じ)

聞こえてくる音の種類こそ少ないものの、騒音のレベルはけた違い。

上の部屋に住んでいる住人は、かなり遅い時間に帰宅するのですが、どうすればそんな音が出るのかという天井をふるわせるような足音や物音は、寝ていても目が覚めるほどのものがあります。

なにかに集中して作業をしているときに、この音(足音)を延々と聞いていると、冗談ではなく頭がおかしくなりそうになることもあり、頭や耳が痛くなってくるという健康被害が出ることも。

夜なかの1時2時から始まる洗濯機の振動や音は、耳栓でまだ耐えられるのですが、この足音と物音だけは、常人が耐えられるレベルをゆうに超えている、と私は感じました。

鉄筋コンクリートのマンションが抱える音漏れ問題

一般的には防音にすぐれているといわれる鉄筋コンクリートでも、どうしてここまで音が漏れてしまうことがあるのでしょうか? どうやらこれは、鉄筋コンクリートの仕様というよりも、マンションのつくりに問題があるようでもあります。

そもそも、鉄筋コンクリート造マンションの「RC」とはなんなのかというと、「Reinforced Concrete(補強されたコンクリート)」のことをいい、以下の2点を組み合わせ、おたがいのメリットを活かしてデメリットをおぎなうことに成功した、いわばいいとこどりの構造のことをいいます。

  • 引張力(引っ張られる力)に強いけれども、熱に弱く錆びやすい鉄筋
  • 引張力(引っ張られる力)に弱いけれども、熱に強く錆びにくいコンクリート

とくにコンクリートは、圧倒的な重量があり、木造や(軽量)鉄骨造とくらべて遮音性が高いといわれているので、とりあえずRC造のマンションに住んでおけば防音はバッチリ……だと思ってしまいがちなのですが、じつはここに落とし穴がある。

なんと、RC造のマンションによっては、部屋と部屋を区切る壁がコンクリートの壁ではないことがあったり、上下を仕切るコンクリートがスカスカにうすいことがあったり、仕切りが厚かったとしても、音のタイプによっては、関係なく聞こえてしまったりすることがあるのです!

RC造でも遮音性が低いケース&どうにもならない音

鉄筋コンクリートであれば遮音性はバッチリ。これは、だれもが最初は思うことかもしれません。私もそう思っていました。

ところが、マンションによっては、部屋と部屋を仕切る壁(戸境壁:こざかいへき)が、石膏という材質が使われた「石膏ボード」でつくられていて、遮音性は木造と大差はないケースや、建築基準法という法律にもとづいて壁がつくられていても、実際は壁以外から回り込んでくる音の影響で、基準値に相当する性能が発揮されていないケースもあるそう。

また、遮音性にかかわるものとして、部屋と部屋の上下を仕切っているコンリートである「スラブ」というものがあり、これの厚さが上下の部屋からの音漏れに大きく関係していることも知られていますが、専門家によれば、このスラブも基準値以上であったり、二重(床)になっていたりしたとしても、足音などの振動する音はふせぐことができないケースもあるとのことでした。

ようするに、基準にもとづいてつくられた鉄筋コンクリートのマンションでも、壁はコンクリートではない場合や、基準値のギリギリでつくられている場合は、音が漏れてしまうのもめずらしいことではなく、基準値よりも高い性能でつくられていたとしても、音のタイプによっては物音が貫通してしまうこともあるというわけです!

それとは別に聞いた話では、遮音性が低い基準でつくられている物件は、家賃相場よりも安くなっていることが多かったりもするといいます。

「これまで見てきたどの物件よりも間取りが広く、家賃もそこまで高くはない……

そう、私が入居を決めたマンションは、あきらかに家賃相場よりも安く、いま思えば、遮音性が高いつくりではなかったのです。

音漏れ問題で感じたこと&問題解決のために取った対策

私の場合、鉄筋コンクリートの性能自体に問題があると思われ、横からの音漏れはしかたがない部分もあるので、これはもうあきらめているのですが、上の住民の洗濯機や足音などは、苦情を入れても許されるレベルだと思います。

しかし、当初私は、この問題に直面して思ったのです。この程度のマンションにしか住めない自分が悪いのだと……

問題があるなら引っ越せばいい。前々から広い部屋に引っ越したいと思いながらもまだ住みつづけているのは、あぐらをかいて生活してきた結果だろう。問題を解決したいのならば、自分が変わり、いまの生活から抜け出すしかない。だからこそ私は、苦情は入れない。

もしそれが可能なのであれば、寝言をぬかすのもいいかげんにしておけ、と私は当時の自分のいってやることでしょう。

マンションは集合住宅なので、それぞれの住民が音に気をくばらなければなりませんし、引っ越しをするのだって安くはないお金がかかります。そのお金を、横暴な住民や管理会社が払ってくれるでしょうか? いや、そんなことはないでしょう(訴訟を起こす場合は話は別ですが)。

被害者がただ耐えつづけなければならないなんてことは道理に合いません。そこで文字どおり限界が来た私は、この問題への対策として、マンションの管理会社に相談することにしたのです。

その話については、また次回ということで、今回はこのへんまでにしておきたいと思います。

今回のまとめ

・RC造は鉄筋+コンクリートでつくられる
・RC造の音漏れは左右の壁の素材、上のコンクリートの厚さが影響する
・上の足音をふせぐ方法は正直なところ住民のモラルなどにもよる

私が住んでいるマンションの場合、基本的には変な人はいないため、そこまでわるいというわけでもないのですが、やはり音漏れは気になるところです。

ただ、この音漏れは、高級賃貸の物件でも(仕事で)見てきたのでそうだと思うのですが、最終的には入居する住民による部分も大きいと思われ、どれだけ基準をみたしていたとしても、常識外れの音を出されてしまえば、隣接する住民は被害を受けることとなってしまいます。

したがって、マンション探しは、運試しの部分も大きいのかもしれません。

音漏れがする・しないは、家賃相場との差、そして内見時に見きわめることもできると思います。壁(界壁)の厚さは180ミリ以上、スラブの厚さは200ミリ以上がいいらしいので、これからマンションを探すという方は、そういったことも含めて探してみるといいかもしれません。

また、現在マンションの音漏れ問題で困っている方や、漏れていないかが気になる方は、のちに私も入手したバイブル、「音のトラブルを解決する本」というものに対策などが書かれているので、そちらもおすすめです。

スポンサーリンク
この記事をシェアする

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は反映されませんのでご注意ください。なお、コメントは承認制となっているため、反映までにお時間をいただく場合などがございます。