となり近所の生活音が気にならない静かな環境、もっと間取りの広い部屋、あこがれの新生活……。
おなじ家に住みつづけていると、なにかしら不満はでてくるもので、だんだん「引っ越したい」と思えてきますよね。
そんなときは、そう思ったタイミングで行動することをおすすめします。早ければ早いだけ、無駄なお金と時間を使わずにすむからです。
- お金がなくても引っ越せる? 費用を最小限にする方法とは
- 費用を安く済ませる方法を引っ越しの順を追って紹介!
- お金がない・面倒くさいはじつはいうほど問題でもない?
私は1~2年ほど騒音トラブルで悩まされていて、ずっと引っ越したいと思っていました。
しかしお金がないことからも、「引っ越したいけれど引っ越せない」状態がつづいていたのですが、いまではさっさとしておけばよかったと思っています。
費用も思っていたよりもかからず(安くすることができた)、いうほど大変で面倒くさいものでもなかったから。
そこでこの記事では、引っ越しで発生する無駄をできるだけはぶき、よりお得で安く済ませる方法をまとめてご紹介していきます。
高いお金(家賃)を払ってまで精神的な苦痛を味わう、なんてのは私だけでじゅうぶんなので、どうぞご参考にしてください!
引っ越しは早めに動いたほうがいい理由
はじめに、引っ越しは早めに動いたほうがいい理由から解説します。
賃貸契約の解約は「1か月前予告」が基本。
そのため、解約を申請してから最低1か月間は、家賃を払いつづけなければなりません。
「引っ越したい」の気持ちが限界に達したとき、私たちは自分が思う以上の速度で動けるようになります。
気づけば、「動きはじめてから1~2週間で新生活をスタートさせていた」、なんてこともあるわけです。
では、そこで解約が遅くなってしまうとどうでしょう?
どれだけ早く引っ越したとしても、だれも住んでいないまえの物件の家賃を、しばらくは払わなければならなくなってしまうのです!

私の場合、3週間ほど無駄に(まえの)家賃を払うことになってしまいました……
引っ越しはするとなると、以下のように時間がかかるものがあります。
- 粗大ごみなどの時間がかかるゴミ出し
- 不用品の売却・処分
- ネット回線の移転手続き
- 役所・郵便局での住所変更
- 新居で必要となるカーテン・じゅうたんなどの調達
限界をむかえるまえに物件探しをはじめ、そして契約が決まったら、現住所ですこしずつ作業を進めていく。
そうすれば、無駄にお金を払う期間を最小限にできますし、新生活を一気にスタートさせることもできるでしょう。
いま住んでいる物件が家賃7万円だとして、そこにがまんして1年住んだとすると、84万円が無駄になったと考えることもできます。
不満のある家に高い家賃を払いつづける価値はあるでしょうか?
どうせお金を払うなら、納得できる家に払いたくないですか?
だからこそ引っ越しは、「引っ越したい」と思ったらすぐに動いたほうがいいのです。
お金がなくても引っ越せる!引っ越し費用を安くする6つの方法
それでは、今回の本題となる「引っ越しを安く済ませる方法」について見ていきましょう。
おすすめできるのは、以下の6つです。
- 賃貸契約でお祝い金を受け取る
- 家賃交渉で家賃をさげてもらう、またはフリーレントにしてもらう
- 初期費用を分割払いにしてもらう
- 不用品をお金にかえる、または無料で回収してもらう
- ネット回線を切り替えてキャッシュバックを受け取る
- 一括見積もりで引越し費用を安くする
引っ越しを安くするには、費用自体を安くする(または分割する)方法と、費用を補填する方法の2種類があり、両者を駆使すればお金がなくてもなんとかなります。
そんなわけでさっそく、これらをひとつずつ見ていきましょう!
1. 賃貸契約でお祝い金を受け取る
物件をさがすさいは、まずは「SUUMO」などの大手のサイトで物件情報を確認しますよね。
その後、不動産店に行くと思うのですが、この場合、不動産店独自のキャンペーン(仲介手数料半額など)しか受けることはできません。
ところが、この最初の段階で引っ越し費用を安く(補填)する方法があるのです。
「
キャッシュバック賃貸は、契約が決まると最低5千円~最大10万円のキャッシュバックがもらえる、お祝い金つきの賃貸情報サイト。
- アパマンショップ
- minimini
- ハウスメイト
- SUUMO
など、有名企業も掲載に参加しているので、たとえば「SUUMO」を使うのなら、こっちを使ったほうがいいのです。
キャッシュバックを受け取る方法は以下の2パターン。
- キャッシュバック賃貸から問い合わせた物件を契約
- キャッシュバック賃貸から問い合わせた不動産会社の紹介で別の物件を契約
物件の掲載数も約580万件(2021年12月29日時点)と多く、大手のサイトからさがすのとほとんど変わらなかったりもします(私が住んでいるエリアはそうでした)。
引っ越しをするとなると、けっこうな額が今後発生していきますが、そのスタートから費用をお得にすることができれば、幸先もよくなるというもの。
物件ならいくらでも見れるので、ためしに使ってみてください!
2. 不動産会社で家賃交渉をしてみる
引っ越し先の物件がしぼられたら、つぎに挑戦してみたいのが「家賃交渉」です。
なにもいわなければ、むこう(大家さん側)から家賃を下げてくれるというのは、基本的にはありません。
ところが、



すこしだけお家賃なんとかならないでしょうか……?
と、不動産会社の人に相談してみると、大家さんにかけあってくれ、そのまま家賃が3000~5000円ほど安くなることもあるのです!



5000円下がるのはマレだそうだが、じっさいにそこまで下がったこともあるぞ
家賃が下がるということは、毎月の支払いが減るだけではありません。
以下のすべてが安くなるのです!
- 敷金・礼金
- 更新料
- 仲介手数料
たとえば家賃が3000円下がれば、敷金・礼金・仲介手数料で「9000円」も初期費用が下がります。
聞くだけだったら損はないので、ためしに聞いてみるといいですよ。
一定期間をフリーレントにしてもらえることも
また、家賃交渉のもうひとつの手段として、「フリーレント」にしてもらうという方法もあります。
このフリーレントとは、契約後の家賃を一定期間(たとえば2週間前後など)無料にしてもらうワザ。



大家さん的には、こっちのほうがいいみたいですね
とのことで、成功率でいえば、こちらのフリーレントのほうが高いそう。
なぜかというと、大家さん的には、早く入居が決まったほうがいいからです。
最初にふれたとおり、引っ越しはたいてい、家賃が二重に発生してしまう期間がでてきます。
そういったこともあるので、大家さんもその無駄をくんでくれ、一定期間はフリーレントにしてくれる場合もあると。
家賃が7万円で2週間フリーレントになったとすると、3万5000円が値引きされたことになります。
じつはこれ、家賃3000円引きが1年間つづくのとおなじことでもあるんですよね(-3000×12=36,000円、ただし初期費用分は除く)。
家賃を下げてもらう交渉がむずかしければ、フリーレントを交渉してもらうのもいいでしょう。
ただ、いろんなところに交渉し、いちばん安くなったところに決める(安くしてくれたのに見送るをくりかえす)というのは、マナー違反になると思うのでご注意ください。
家賃交渉をするときは、「もうここで決めたい!」と、ほぼほぼ決まっている状態でするのがおすすめですよ。
家賃交渉ができない物件も当然ありますが、やはり聞くだけだったら損はありません。長期間空いている物件で成功しやすく、それがコツだともいえます。
3. 初期費用を分割にしてもらう(利用は不動産会社による)
お金がなくても引っ越せる手段として、初期費用を分割にしてもらうワザもあります。
これぞまさに、「引っ越したいけれどお金がない」の問題を解決するもっともな手段だということもできるでしょう!
一般的な賃貸契約では、初期費用として以下のお金を一気に払う必要がでてきます。
- 敷金1
- 礼金1
- 家賃1(+日割り分)
- 鍵交換・保険加入(0.5相当)
- 仲介手数料(0.5~1)
単身者なら最低でも30万円前後はみておいたほうがいいと思いますが、分割にできるなら、お金が手もとになくても関係ないともいえますよね。
ただ、この分割払いには条件があって、不動産会社によって対応が異なる点には注意しなければなりません。
- 初期費用の支払いは銀行振込のみ(クレジットカード不可)
- 分割で払う場合は要保証会社加入(保証会社の利用料がかかる)
など、不動産会社によっては分割ができなかったり、分割するなら保証会社に加入しなければならない、ということもあるからです。
保証会社に加入するとなると、
- 初回は家賃の50%
- 毎月家賃の数%
- 1~2年ごとに更新で1万円
というように、いってしまえばよけいなお金が発生していくことになります。
初回がやや高いだけで、あとはそこまで利用料は高くありませんが、お金がかかるので、個人的には保証会社はあまりおすすめできません。
どうしても費用を分割で払いたい場合は、不動産会社で契約を決めるまえに、クレジットカードが使えるかも確認しておくようにしましょう。
4. 不用品を買取・回収してもらう
引っ越しをするさいは不用品が大量に出ますが、それらを処分する費用を節約し、お金に換えられる方法があります。
リサイクル業者に買い取ってもらうという方法です。
本・ゲーム・DVDなどを、ネットで購入したことはありますか?
それならば、「ネットオフ」はいちどは見たことがあるはずで、不用品買取は、この「ネットオフ」にたのむのがおすすめできます。
リサイクルショップのネットオフの買取は、送料無料かつダンボールも無料で、自宅にいながら不用品を売却できるナイスなサービス。
おもに、以下のものを買い取ってもらうことができます。
家電買取部門では利用者数は220万人を突破。
「高く売れそうな家電宅配サイト」で1位を獲得するなど、多くの人が不用品のリサイクルでお金をゲットしています。
30~50%ほど買取価格がアップするキャンペーンを開催していることもあるので、お得感も強い!
- 引っ越し作業でいそがしくて、ヤフオクやメルカリなどのオークションに出品している時間はない
- 家電・フィギュア・本などが多くてリサイクルショップまで持って行けない
そんなときは、ネットオフでの宅配買取がおすすめですよ。
壊れた不要のパソコンがある場合



ちなみに、壊れたPCがある場合は……?
なお、壊れたパソコンがある場合、これは粗大ゴミとしては出せません。
「資源有効利用促進法」という法律にもとづき、PCはリサイクルが義務づけられていて、メーカーなどの専門業者が回収することになっているからです。
この場合は、ネットオフを運営する会社のPCリサイクル部門である「リネットジャパン
リネットジャパンは、国によって唯一認められた、パソコン無料回収の宅配サービス。
全国の自治体やヨドバシカメラなどの家電量販店とも提携しているので、安心して利用することができます。
データの消去は有料オプションとなりますが、回収は無料でおこなってくれるので、不要なパソコンがあるのならぜひ使ってみてください。
くわしい利用方法は以下の関連記事に書いてあるので、こちらもあわせてどうぞ。


ブランド品がある場合



ちなみに、ブランド品がある場合は……?



ブランド売るなら「ブランディア」だ!
おうちに不要なブランド品がある場合は、テレビCMでおなじみの「ブランディア
送料やダンボールはもちろん無料。
査定は過去の膨大な市場データを分析し、もっとも高い額で買い取ってくれます。
また、ブランディアでは手数料も無料なので、とくに買取額が高額になるブランド品は、フリマアプリを利用するよりも高く売れるそう。
利用者数も300万人を突破しているなど、この数字は、高価買取の信頼度の高さからくるものでしょう。
そんなわけで、ブランドを売るならブランディアがおすすめです!
5. ネット回線を切り替えてキャッシュバックを受け取る
自宅に光回線などを引いている場合、引っ越し先への移転手続きが必要となりますが、問題となるのが工事費。
設備の設置や回線の引き込みなどによって、1~2万円ほどの費用が発生してしまうことがあるのです。
これからも毎月利用料金を払うのに、ここでもお金を払わなければならないのか……。
なんだか納得できない部分もありますよね。
しかし、この問題を解決する方法もあります。ネット回線をべつの会社に切り替えてしまえばいいのです!
光回線の契約は、どこの会社もなにかしらのキャンペーンを実施しています。
他社の違約金や、工事費を負担してくれるものもあるので、そこでカバーしてもらえばいいと。
ただ、それをさらにお得にするワザがあって、それこそが、正規の代理店をとおして契約する、という方法です。
SoftBank光がアツい
私は楽天ひかりを使っていたのですが、引っ越しでSoftBank光に切り替えました。
そのさいに正規の代理店(以下に記載)をとおすことで、3万7000円のキャッシュバックを受け取ることに成功しました。
もちろん、公式キャンペーンの他社違約金や工事費の負担等つきでです。
楽天も利用料金1年無料のキャンペーンがあるので、まだ使ったことがなければ、「
おなじく、ソフトバンク以外を使っているのなら、月額料金も安くキャッシュバックも受け取れる【SoftBank光】
SoftBank光のキャンペーンはこちらでも解説
楽天ひかりのキャンペーン情報はこちら
6. 引っ越しの一括見積もりを利用する
不動産会社に払う初期費用のつぎにお金がかかるのがこれ、引っ越し代金です。
不動産会社で契約を決めると、引っ越しの見積もりもあわせてできたりしますが、これがまあ高い。
サカイ引越センターや、アート引越センターといった、大手の会社もやはり高いのです。
しかし、この費用を安くする手段もあるのでご安心ください。「一括見積もりサービス」を利用するという方法です。
なかでも人気があるのが「引越し侍」と「SUUMO引越し」。
引越し侍は提携している業者が多く、SUUMO引越しは電話番号の入力が任意(引越し業者から電話がかかってこない)という特徴があります。
じっさいに私も利用しましたが、たしかに一般的な引越し代金よりも50%近く安くなりました。
個人的には、結局電話はすることになると思いますし(そのほうが早いから)、比較業者のレビューも見やすいので、「
こちらも以下の関連記事でくわしい使い方を解説しているので、どうぞ見てみてください。
しっかりとレビューを見てから利用すれば、万が一問題が起きたときでもだいじょうぶだと思いますよ!
引越し侍とSUUMO引越しを徹底比較!
引越しで家に傷がついてしまった時の補償の流れ
今回のまとめ
- 引っ越しは費用自体を安くする方法と補填する方法の2種類がある
- 家賃交渉は挑戦してみる価値ありなので相談だけでもしたほうがいい
- 引っ越しの見積もりサービスはかなり安くなるのでとくにオススメ!
引っ越しはお金がかるというイメージがありますが、いざやってみると(ご紹介した方法を使えば)、思ったよりもお金はかからなかったりもします。
新生活の準備や、スタートしてからのセットアップは、大変で面倒なんかではなく、むしろ楽しかったりもするわけです。
不満のある家に高いお金を払いつづけるのは、時間もお金ももったいない。
引っ越したいと感じているのなら、ぜひ、これらの方法を駆使して理想のおうちをさがしてみてください。
とくに 「
それと最後に、無駄をはぶく荒ワザとして、「新居の契約を決めるまえに現在の家を解約する」というものもありますが、これにはご注意を。
これをすると、万が一退去の期限までにつぎの契約が決まらなかった場合、住む場所を失ってしまいかねません。
「一刻も早く」という場合は家賃はしかたないですが、だからこそ、そうならないためにも、引っ越したいと思った時点から物件探しをはじめたほうがいいのです。
家は心を休ませる場所。なによりも大切なのは、「家が精神的に安心できる環境」であることです。
まずは「
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