ブラウンの電気シェーバー、シリーズ3……。購入してからしばらく放置していましたが、ついに開封の時は来ました。
おそらく10年は愛用してきたブラウンの電気シェーバーが使えなくなってしまったので、新しいものを購入しました。同じくブラウンのシリーズ3(310s)というモデルです。
正確にいうと、使えなくなった(壊れた)と思ったら、ただ充電器にはまっていなかっただけで、そうとは知らずに買ってしまっただけの話なのですが、これはちょうどいい買い替えのタイミングだったということなのかもしれません。
せっかくなので、今回は新調したブラウンの電気シェーバーのシリーズ3(310s/ベーシックモデル)をレビューしておきたいと思います。
ブラウンの電気シェーバーとシリーズの違い
ブラウンは1921年、創立者のマックス・ブラウンによって設立された、ドイツに本社を置く家庭用電化製品のメーカーで、「シンプル・利便性・耐久性」の3つを基本理念とした、100年の歴史を誇るブランドです。
女性用の美容器や電動歯ブラシ、キッチン用品も手がけているなど、さまざまな商品展開がありますが、数ある製品のなかでもとくに有名なのは、世界売上ナンバー1の実績もある男性用の電気シェーバーでしょう。
ブラウンの電気シェーバーにはシリーズという複数のラインナップがあり、現時点では1~9までのシリーズがあります。その違いは、基本性能の「1」、深剃りの「3」、密着刃の「5」、密着深剃りの「6」、究極の密着性の「7」、確かな剃り心地の「8」、一度で剃りきる「9」など、数字が大きくなるにつれて性能が上がっていくのが特徴です。
同じシリーズでも通常モデル、上位モデルがあったりするのでややこしい部分もありますが、簡単に分類すると、シリーズ「3」がスタンダードモデル、シリーズ「5」がミドルスペック、シリーズ「7」以上はハイスペック、ということもでき、シリーズ「5」以上はドイツ製、シリーズ「3」以下は中国製となっています。
私が今回購入したのはシリーズ3の通常モデルなので、いちばんふつうのものということになります。
ブラウンシリーズ3(310s/ベーシックモデル)
それでは、さっそく開封していきましょう。今回入手したのは、ブラウンのシリーズ3(310s)のベーシックモデルです。
箱を開けてみると、内容はコンパクトにまとまっています。しかし、どうも同梱内容が少ないような……。
すべてを取り出してみると、同梱内容は、電気シェーバー本体と、保護キャップ、充電器、説明書、以上でした。
いつものくせで、買う前によく見ていなかったのですが、掃除用のブラシや充電スタンドは付属していませんでした。
ただ、この商品は、ブラウンの電気シェーバーにしてはかなり安く、値段からしてほかの付属品がついていれば、それは逆におかしいとも思われたので、ここはまったく問題はないといえます。
正直いうと、スタンドは欲しかったのですが、まぁこれはいいでしょう。
いちおう、以前使用していた違うシリーズの充電スタンドが流用できないか確認してみると、以前のもの(かすれていて型番がもはや読めない)は接続部分が3本、今回のものは2本になっていたので、流用はできませんでした。
充電スタンドのみの販売は見あたらなかったので、スタンドが欲しい場合は、最初からついているものを購入する必要があるようです。
そしてこちらが、網刃・内刃のカセット部分。
網刃は最高峰のシリーズ9と同じものを採用し、外側が可動する3連サスペンションヘッドシステムでは、2枚のディープキャッチ網刃が究極の深剃り、中央のS字型トリマーがさまざまなヒゲを取り込んでカットするなど、肌にしっかり密着したスムーズなシェービングを実現!
以前のものは「3連サスペンションヘッドシステム」なるものは搭載されていなかったので、これは期待できます。
また、この電気シェーバーは100%防水設計となっているため、お風呂でも使用することができ、網刃も水洗いが可能。
網刃のカセットを外せば、内側をブラシで掃除できるようになっているので(ブラシがあれば)、いつも清潔な状態で使用することができます。
耐久性も7年設計と長く、以前使用していたものも実際に10年は使うことができているので、創立者マックス・ブラウンの基本理念は、100年が経過したいまも受け継がれているということでしょう。ありがとうブラウン!
シリーズ3(310s)の剃り心地はどうか
ブラウンのシリーズ3(310s)は、5分間の充電で1回のシェービング、1時間のフル充電で20~30分間の連続使用が可能となっていて、緑色のランプが点滅で充電中、点灯で完了をお知らせしてくれます。
まずはためしに、10分ほど充電して使用してみることにしました。気になるその剃り心地は……パワーが少し弱いような気がします。
以前のもの(型番不明)と比べてあきらかに駆動音も小さく、剃り心地はライト。バリバリ剃っていくのではなく、ショリショリ剃っていくような感じ、といったところでしょうか。
しかし、さすがは3D可動の3連サスペンションヘッドシステム。上下の刃が動いているかはあまり感じられなかったものの、ヒゲはしっかりと剃ることができていました。剃ったヒゲが散らばりにくい(網刃カセットの外にもれにくい)ように感じたのも評価できます。
なお、フル充電してもう一度使用してみたところ、短い充電時間と比べるとパワーは上がっていたので、基本的にはフル充電のパワーMAX状態で使用するのが望ましいと思われますが、それでも以前使用していたもの(スタンドなどもついていたのでおそらくけっこういいモデル)と比べると、パワーは劣るように感じられました。ズバズバ感が欲しければ、上位のモデルやシリーズのほうがいいかもしれません。
ブラウンのシリーズ3のベーシックモデル(310s)は、ヒゲがそこまで濃くない方や、肌にやさしいシェーバーが欲しい方、とりあえず「ブラウン」のもの、という方におすすめです。
今回のまとめ
・パワーがやや弱く、バリバリ・スバスバ感はあまり感じられない
・コスパはかなりいいといえる
今回は「ヤバい、ヒゲ剃りが壊れた!」と、よく調べもせずに、焦って購入してしまったのもありますし、電気シェーバーを購入するのがひさびさすぎて、なにを買えばいいかよくわからなかったのもありますが、ブラウンの電気シェーバーであれば、シリーズ3なら上位モデルの「Pro Skin」、もしくはシリーズ5以上のほうがいいかもしれないと感じました。
シリーズ3のベーシックモデルでも十分いけますが、よく剃れたほうが肌への負担も、剃る時間も軽減(短縮)できますし、せっかくのドイツブランドということであれば、ドイツで生産されているシリーズ5以上のほうがいいような気もしてくるというものです。
実際に使用してみて、電源ボタンが若干押しにくいとも感じましたが、そういった細部にも、ドイツ製・中国製の差はあるのかもしれません。
もっとも、シリーズ3(310s)はかなり安く、その値段を考えれば十分すぎる働きをしてくれるようにも思うので、電気シェーバーの入門用としてはうってつけでもあり、コストを抑えたい方にはいいと思います。気になる方は、チェックしてみてください。
(追記:Amazonでは310sは終売となったようで、現在はワンランク上の3010sというものが流通しています)
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