私たちは、戦うことでいつも安息を勝ち取ってきた。そして今年もやってくる。暑くて熱い、戦いの季節が。
今年も奴らが出現する季節がやってまいりました。人類の敵、超危険生物、生きた化石……。そう、さまざまな異名を持つ「G」です。
Gは見た目の圧倒的な不快感もさることながら、病原菌をまき散らしたり、電気系統をショートさせる力があるなど、実際にかなり危険な生物です。私たちは平和で快適な日々を過ごすため、安寧を乱す奴らにだけは、最終防衛ラインを突破(部屋の中に侵入)させてはいけないのです!
そこで今回は、そんな最強の生命体との呼び声が高い「G」と戦う術について、私が行っている対策を中心にお話ししたいと思います。
ごきぶりに対する不快感・嫌悪感の理由
私はリアルでの遭遇はもちろんのこと、絵を見たり、名前を片仮名の4文字表記で書くのですら嫌なくらいGが苦手なのですが、そもそもなぜ人はここまでGを毛嫌いするのか、まずはGについて少し解説しておきます。
Gが地球上に出現したのは現在からさかのぼること2億5000万年~3億年前だとされていますが、驚くべきことに、そのころから姿かたちはほとんど変わっていないといいます。
彼らは恐竜を滅ぼしたとされる隕石の衝突や、温暖化、氷河期など、数々の天変地異を進化をする必要もなく生き抜いてきました。つまり、Gは太古の昔から既に完成された生物だったのです。
Gが「生きた化石」と呼ばれる理由はこの辺にあり、その生命力たるや、私たちの想像をはるかに超えていくものがあります。
一方で、地球上に人類の祖先が誕生したのは500~700万年前、現在の人類に直接つながるとされる「新人類」が誕生したのは20万年前といわれています。私たち人間の歴史は、尋常ではない期間を絶滅することもなく生き抜いてきたGに比べれば、実は大したことはなかったのです。
遺伝子に刷り込まれた「恐怖」の感情
ところで、少し話は変わりますが、地球上で生きている生物はなんのために生きているのかというと、誰も彼も最終的には「種の存続」のため、という話になってくると私は思います。
文明の爆発的な進化によって、私たち人間は地球上で一番エラそうなポジションを手に入れました。おそらくそれは今後も続いていくでしょう。子孫は繁栄していくのです。
ただ、そうなってくると、だんだんと怖くなってくる。
なにが怖いのかというと、なにかが起きて、全てを失い、絶滅するのが怖いのです。私たち人間は、手に入れたものを失うことが、ものを手に入れるよりも怖く感じるようにできているので、余計にそれが怖く感じてしまう。
そこで、なにかが起きたときは「生命力」こそがものをいう時代になると思うのですが、この「生命力」という点で見ると、私たち人間はGに対して大幅に後れをとっていると言うことができるかもしれません。
なぜなら、Gは人間の何十倍も、何百倍も、何千倍もの時間を生きてきたからです。
だからこそ、人間は無意識のうちにGに対して「恐怖」しているのではないか、と私は思うのです。彼らの生命力が、進化を勝ち取ってきた自分たちよりも、はるかに優れているかもしれないから。
彼らが薄暗がりからブラック忍者と化して現れたとき、私たちは「うわぁ」と驚きますが、その驚きの根底にあるものは怒りではなく、恐怖なのだと感じます。そして、私たちの遺伝子には刻み込まれているのではないかとも思うのです。
彼らは「強敵」だ、決して「トモ」ではない、と。
ごきぶりを部屋に侵入させない方法
どうでもいい話が長くなってしまいましたが、要するに、奴らは間違いなく人類の敵であって、トモではないということ。やらなければこっちがやられてしまうかもしれない危険な奴らなのです。
突然現れるだけで大して悪さはしていないようにも思えますが、病原菌を運んできたり、フンや死骸がアレルギーのもととなったり、なんでも食べるので電気系統をショートさせる恐れもあります。
生存競争を勝ち抜くためには、やはりやるしかないのです。
それでは、ここからが今回の本題となるので、まずはGを部屋の中に入れない方法から見ていきます。
1. 窓は完全に閉め切る(網戸にしない)
Gは夜行性であり、1~2mmの隙間さえあれば部屋に侵入することができるという、忍者顔負けの隠密機動力を有しています。
したがって、夏の涼しい夜は網戸にしておく、これが一番ヤバいです。
私の経験上、Gに侵入されるのは網戸の隙間からが最も多く感じます。たとえ涼しかったとしても、Gの活動が活発になっている季節は完全に閉め切ってエアコン。これでメインの侵入経路を断つことができます。
加えて、換気口などから侵入されそうな気配があれば、換気口に網目の細かい金網などを取り付けるのも効果ありです。
2. 洗濯物は日中に取り込む
Gの侵入経路の1つに、洗濯物に張り付いて入ってくるというものがあります。
奴らは空を飛ぶこともできるので、ベランダにぶら下げられた洗濯物に身を隠すのなんて朝飯前。特に外が暗ければ、奴らは闇夜に紛れて部屋の中に入ってきてしまうこともあるわけです。
また、Gの活動時間帯である夜は、窓のレール部分(外側)にGが隠れていることも多いため、洗濯物を取り込もうと窓を開けたとき、その一瞬の隙を突いて部屋の中に入ってきてしまうこともあります。
洗濯物は外が明るいうちに取り込もう!
3. ダンボールは早めに捨てる
ダンボールはGの巣であり、Gの家。さらには、Gがたまごをうみ付けている可能性もある危険なものです。
配達に紛れて侵入してくるGは、配達業者をも利用するという、高度な技を駆使するただの忍者。不要なダンボールはさっさと捨ててしまうに越したことはありません。
4. 臭いが強いものにはふたをする
Gの大好物にはタマネギなどの臭いが強いものであったり、ビールなどの(アルコール)発酵食品、キッチン周りの油などがあります。
食べ終えた食器をそのままにしておいたり、飲み終わったビールの空き缶を放置していたりすると、それが誘引剤となってGを引き寄せてしまうことになりかねません。
特にキッチン周りはいつも清潔しておくことがポイントです。
5. ハーブの香りで部屋を守る
放射能にも強いことで知られる最強の生物「G」にも実は苦手なものがいくつかあります。その1つが「ハーブ」です。
私たちはミントで清涼感を味わったり、ラベンダーなどの香りで癒されたりもしますが、Gはこれらが大嫌い。やはり奴らとは相いれない、奴らは人類の敵なのです。
ちなみに、ハーブの香りで部屋を聖域化する方法はいくつかありますが、お勧めなのはハッカ油。ハッカ油は、ハッカソウというミントの一種からできているもので、防虫効果もあり、さらには除菌・消臭、リラックス効果もある優れものです。
アルコール、ハッカ油、水を混ぜれば「G対策スプレー」も完成! それ以外にも使える用途が多いので、一家にひとつ置いておくと便利です。
また、手っ取り早くハーブ効果で家を守りたい場合は、アース製薬のブランド「ナチュラス」から天然ハーブのごきぶりよけというアイテムが発売されているので、これを買って設置するのもありですよ。
6. 防衛線を引く
部屋にバリアを張る方法は他にもあり、例えばアース製薬のごきバリア、これは出てきてほしくない空間にスプレーするだけで、約1か月間はGのいない空間をつくることができます。
また、「医薬品ごきジェットプロ 秒殺+待ち伏せ」というスプレーでは、Gの通り道に防衛ラインを引き、その上を通ったGは死ぬという強力な罠を、約1か月間にわたって仕掛けることができます。
これぞ防衛線というアイテムなので、こちらもお勧めです。
7. 外で仕留める
Gを部屋の中に入れない、それは言い換えれば、外でやってしまえばいいということでもあります。
そこで登場するのが、アース製薬の「ブラックキャップ(屋外用)」。
設置した毒餌をGが食べて巣に帰れば、巣は壊滅的な被害を受けるという、まるで化学兵器のようなアイテム。実際これを設置すると、巣から再び戻って来たのか、巣に帰る前に力尽きたのか、玄関やベランダでGがばったばったと死んでいくのを確認することができます。
死骸を見るのもあれですが、部屋の中に侵入されるよりはるかにましですね!
ごきぶりがどこからともなく現れる場合の対策
最強の生物は神出鬼没。いくら部屋の中に侵入させない対策をしていても、なぜか出現するということはあると思います。
そこで次は、Gに侵入されないようにしていても、なぜか現れてしまう場合の対策について見ていきます。
1. 盛り塩をする
もはやここまできたら神頼み……ということではなく、実はGは塩が苦手であり、なんでも食べるGでも塩は食べません。なぜなら、塩を食べるとGは脱水症状を起こしてしまうからです。
そこで、Gの苦手な塩を奴らが現れそうな場所、外界と通じていそうな場所に盛って設置しておきます。さらに、これにさきほどのハッカ油を垂らせば、塩+ハーブの結界がつくられるという神域の完成!
さすがのGも、神の力には勝てないのです。
2. 中で仕留める
家のどこかにGの侵入経路ができてしまっていて、そこから奴らが自由に出入りしている可能性がある場合、これはもうGに爆弾を持ち帰らせる、そして巣で爆破させ、奴らの根城を木っ端みじんに破壊するしかありません。
そう、アース製薬の「ブラックキャップ」です。
私も毒餌はいろいろと試しましたが、ブラックキャップが一番効くと思います。形状もドーム型の爆弾のようであり、置いたその日からしっかり効くと書かれているように、効き目も早い!
これはG対策グッズの中でも特にオススメだ!
ごきぶりと遭遇してしまったときの駆除方法
そして最後に、なにかの拍子にたまたまGが部屋の中に入ってきてしまい、運悪く、いや、運よく部屋の中でそのGを発見してしまった場合の対策についてです。
1. 捕獲器で駆除
あまり耳にしたくないような話ですが、世界各地でGが部屋の中だけでは飽き足らず、人間の耳の中にまで侵入するという事件が報告されています。
Gを部屋の中で見つけてしまった場合、そのまま放っておけば、私たちが寝ている間に攻撃を仕掛けてくる可能性があるのです!
特に、Gが動き出すのは夜の時間帯なので、これから寝ようと思っていたときに発見してしまうと、もう寝られない。奴らが生きているうちは、何時になろうと、そこは安息の地ではないのです。
そんなときは、アース製薬の「ごきぶりホイホイ」がオススメ。
言わずと知れたごきぶりホイホイは、ハウスの中に侵入したGを粘着シートで捕獲し、駆除できたことを実感することができる、つまり安心感を得ることができる捕獲器です。
Gを完全に見失ってしまったときに設置すると効果的ですよ。
2. ジェットで滅殺
部屋の中に侵入したGをなんとか見つけられたとしても、手元に十分な武器がなければGに勝つことはできません。丸めた新聞紙でぶっ叩こうにも、奴らは私たちの殺気を感じ取り、すんでのところで攻撃を回避してしまうのです。
なぜこうも奴らは俊敏なのか? というと、これには理由があります。実はGは「気流感覚毛」という空気の流れを感じ取る器官が発達していて、目の代わりである長い「触覚」も活用し、風の流れを読んで攻撃を回避していたのです。
人間に換算すると、危険を察知したGのトップスピードは時速300km以上になるともいいます。そんな最強の生物に、丸めた紙程度の攻撃が当たるわけがないのです。
冷静に考えて、強すぎる……。
しかし、最強の生物である「G」にも急所はあります。それは、体にある「気門」と呼ばれる複数の穴。
Gは私たちのように肺で呼吸しているのではなく、この気門という穴から空気を取り込むことで呼吸を行っているのですが、実はこの気門がふさがってしまえば、Gは呼吸ができなくなって窒息死してしまうのです。
体が油でギラついているのも、水や汚れで気門がふさがってしまわないためのもの。あの油は、急所を守るための鎧だったというわけです。
であれば、あれが効く。そう、アース製薬の「ごきジェットプロ」です。
ごきジェットプロは、言わばGの気門から体の中に入り込む神経毒で、有効成分がGの体を麻痺させ、ショック死状態に追い込む強力な武器。一瞬でも当たれば、急所を突かれたGは毒に侵され、死に至るのです。
同社製のアースジェットも同じような仕組みでGにも効きますが、やはりごきジェットのほうが効果は強力ですよ。
ちなみに、洗剤(界面活性剤)でもGの油鎧を破壊し、気門をふさいで窒息死させることができるのですが、まず当たらないので、やはりジェットはごきジェットプロがオススメ!
今回のまとめ
・意味がわからないほど気持ち悪いのは遺伝子レベルの話ではないのかと
・生き残るためには戦い続けるしかないということです
以前までは私も最終防衛ラインを突破されることがありましたが、G対策を徹底するようにしてからというもの、Gが部屋の中に現れることは一切なくなりました。
特に重要なのは侵入経路と思しき場所(窓など)は完全にふさぐこと、外で仕留めてしまうこと、Gが好みそうなものはさっさと片付けてしまうことです。
Gと人類の戦いがいつから始まったのかはよくわかりませんが、この戦いはおそらく今後も続いていくでしょう。この暑い季節はしっかりと対策を打ち、安息を手に入れてください。
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