機能性抜群の本棚を発見しました。紙媒体の本の置き場所に困っていた方におすすめしたい、イチオシの本棚です。
本は電子書籍で読むという方は、置き場所に困ることはないと思いますが、本は紙媒体がいいという方は、ほぼ間違いなく、本の置き場所がらみのことで困ることが出てくると思います。
床の上に積んでいると場所をとりますし、積まれたいちばん下の本はつぶれてしまいます。そしてなによりも、読みたいときにそこから本を取り出すのが大変。
本棚を1つ買っておけば、そういった問題からはひとまず解放されますが、オーソドックスな本棚は、収納スペース(棚)の高さが決まっているものも多いため、文庫や新書は置けたとしても、単行本やハードカバーの本は入らない、ということが起きてしまうこともあります。
では、そんなときはどうすればいいのかというと、本のサイズ違いによる問題を解決してくれる便利な本棚を探せばよく、私は、ついにそれをやってのける可動式の本棚(コミックラック)を発見することができたので、今回はイチオシの本棚をご紹介しつつ、ついでにレビューもしておきたいと思います。
サカベのコミックラック(ロータイプ)
冒頭の話は、じつはほとんどが私の話であって、床の上に本が山積みになりつつある現状を、以前からどうにかしなければならないと考えていました。
カラーボックスなどを本棚の代わりとして使用することもできますが、カラーボックスは奥行があるため、あまり本棚としては適しておらず、これは床の上に山積みにしておくのとたいして変わりません。
また、家具は増やしたら増やしたで、移動するときに少々面倒となることも、やや気がかりとなっていました。
そういったこともあって、私は限界が来るまで、そのような状態を放置していたのですが、いつ移動できるかもわからない先のことを考えていた結果、本に埋もれて生活できなくなってしまった、なんてことになってしまってもしょうがないと感じたので、こうなったらもう本棚を購入するしかないと決断。
ところが、そう思い立って探し始めるも、単行本やハードカバーなどの本は、高さが18~21cmほどまであるのに対し、一般的な本棚は、収納スペースの高さが19~20cmほどと、入ったとしてもギリギリ、もしくは一部の本は入らない、という問題があることが判明。
この問題を解決させるためには、収納スペース(高さ)が、可動式の本棚でなくてはなりません。そして、そんなものがあるのかというと……ありました。
サカベ株式会社というメーカーが製造している、可動式のコミックラックです。
この本棚は、いちおう商品名は「コミックラック」となっていますが、漫画を含む本以外にも、DVDやCDなど、なんでも入る本棚で、これならいけるという確信から、私はこの可動式の本棚を購入することにしたのです。
組み立てはドライバー1本でOK!
では、ここからは、実物の到着から完成までの様子をご紹介しましょう。
サカベのコミックラックは組み立て式となっていて、このような状態で配達されてきます。組み立ては、ドライバーが1本あればOK!
誰でも簡単に組み立てることができる、というわけですね。
ダンボール箱を開封すると、このとおり。
梱包材以外の内容(部材等)は、先ほどの画面にも写っている、組み立ての手順が記された説明書と、外枠などの板が合計7枚、背面板が2枚(折りたたみ式)、ネジなどのこまごましたものです。
同じような部材が多いので、どれをどう組み立てればいいのかわからなくなりそうですが、ぱっと見でわからない部材には、このように番号が印字されているので安心!
では、さっそく、説明書を見ながら組み立てていきたいと思います。
まずは、側板となる①の板に、天板・底版となる②の板、中仕切り板となる③の板を、ドライバーとネジで取り付けていきます。
画像では少しわかりづらいかもしれませんが、板にはみぞが入っているので、みぞの向きを合わせておくのがここでのポイント。ネジ穴は最初から開けられているので、取り付けにもそこまで力はいりません。
その作業が終わったら、一度「E」または「ヨ」の字になっている枠組みを立て、先ほどのみぞに、折りたたまれていた背面板を開いて差し込みます。
わずか十数分で、すでに完成図が見えてきました。
続いて、残りの①の側板をドライバーとネジで取り付けたら、これで外枠は完成!
一度外枠をひっくり返し、裏面の四隅に、このように(横向きで)コーナー止めを設置していきます。
これによって本棚の安定感が増すそうです。
あとは、この本棚の最大の特徴ともいえる可動棚をつくるため、側板の内側に開いている5つの穴のいずれかに、「可動棚ダボ」を差し込み、その上に可動棚を乗せたら……
組み立ては完了! 超スピードで本棚の設置ができました!!(ネジ隠しのシールも付いていますが、今回はスルーしました)
スペックの詳細とメリット&デメリット
サカベのコミックラックは、本の種類やサイズにもよりますが、単行本であれば1列で約40冊、合計160冊の収納が可能となっていて、側板の真ん中に可動棚ダボを差し込んだ場合、4列の高さは以下のようになります。
- 1段目:19.6cm
- 2段目:20.8cm
- 3段目:19.6cm
- 4段目:20.8cm
これにより、初期状態から、文庫本は入るけれど、
単行本やハードカバーの本はギリギリになってしまうという事態も、
このとおり、2段目、または4段目で回避することができるわけです!
また、こういった教科書系の本は、高さが21cmのものが多いので、初期状態ではどこにも収納することができませんが、可動棚ダボを1段上にずらせばこのとおり、収納が可能となります!(ちなみに、カバーが破れているのは、飼っているウサギにやられました)
希少価値が上がったと思え
話を戻して、可動棚ダボを1段上げた棚のその上ですが(この場合は3段目)、ここでも文庫本の収納が可能。
つまり、上側の可動棚は初期状態(ダボは真ん中)にすることで、1段目に文庫・新書、2段目に単行本・ハードカバーの本などが収納でき、下側の可動棚は1段上(ダボは上から2つ目)にすることで、3段目は文庫、4段目は大きめの本の収納が可能となったわけです!
この本棚1つで、床の上に積まれていた本を、すべて無駄なく収納することができた瞬間は、感動的なものがありました。イチオシどころかゲキオシの本棚ということができるでしょう。
本棚のにおいが気になるときは
購入者のレビューでも散見されましたが、このコミックラックは、到着後は塗料のにおいがやや強いようにも思われます。
ナチュラルな新品の木のにおいというよりかは、独特のケミカル感が多少なりともある塗料のにおいで、まぁくさいといえばくさいのかもしれません。
ただ、このにおいに関しては、毎日適度に換気していれば、おそらく1週間もすれば気にならなくなると思います。
私は購入したのが寒い時期だったので、窓を開けて換気することはあまりできませんでしたが、適当に換気扇を回しておけば、すぐに気にならなくなるほどに、においは軽減されていたので、あくまでもこの塗料のものと思われるにおいは、最初だけの話だと思います。
そのほかには、デメリットらしいデメリットは見あたりません。奥行もジャストで圧迫感もなく、スッキリしていてすばらしい本棚です。
総評&まとめ
・気になるにおいは換気すればOK
・イチオシ超えたゲキオシの本棚といえる
サカベのコミックラックは組み立て式なので、これなら当初懸念していた移動の際にどうこうというのも、一度解体してしまえば問題はなく、もっと早くに買っておけばよかったと思わせられるほどのものがありました。
さらに収納スペースが欲しい場合は、収納スペースが倍の「ハイタイプ」もあるので、設置場所に余裕があればハイタイプもいいかもしれません。
シンプルなデザインで機能性抜群。この本棚と、それに納まった、もともとは床の上に積まれていた本たちを見ていると、心が癒やされます。
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