勤務していたバーのスタイル、客層、男女比、ボトル数などの特徴

長きに渡りバーテンダーとして活動してきた拠点となったバーについて、その環境をご紹介します。

今後バーのことをあれこれお話しする前に前提としてお話ししておきたいのが、私がどういった環境でバーテンダーの仕事をしていたのかについて。

長年勤めていたバーが私の中では一つの基準にもなっているので、今後バーのことを語る際もその環境を基準に話を進めていくことも多いと思います。よって、今回は勤めていたバーの環境や特徴についてご紹介します。

勤務していたバーのスタイルと立地

バーは大きく分けると酒をメインとした本格派であるオーセンティックバーと、それを少しライトにしたカジュアルバーの2種類に分けることができますが、私がいた店はオーセンティック寄りのカジュアルバーでした。

ワイワイガヤガヤといったいわゆるカジュアルな店ではなく、酒と雰囲気、治安の維持を大切にする、静かでレトロなタイプのバーだったと思います。

立地に関しては残念なことにあまり良くなかったです。

一応表向きは治安がいいとか閑静な住宅街だとか言われていましたが、やはり物事には裏の面も存在するわけで、全体的に見てマナーの悪い人が多かったです。これに関しては周辺の飲食店の方や、地元の住民でさえも口を揃えて言っていました。

私がいた所はバーで店構えも割としっかりとしていたため、入りにくいということもあってかそこまで酷くはなかったのですが、ご近所さんが「スラム街ですよ、ここは」と言っていたのにはもう笑うしかなかった。

もちろんマナーのいい方、人として尊敬できる方、心の支えになってくれた方等々沢山来て頂いていたので、私もなんとか長年やってこれたのですが、正直店の治安を維持するのは本当に大変でした。

客層と客単価、平均来客数

客層は30~40代の方が最も多く、50代の方もよく来られていました。20代の方は時々という感じで、年々減少傾向にあったような印象。

以前は20代の方も結構多かったのですが、これに関しては「バーテンダーが年を取るとお客さんの年齢層も上がっていく説」が実証されたのかもしれませんし、他にも理由はいくらでも見当たるのですが、脱線してしまいそうなのでその話はまたいずれ。

客単価は1日を通して大体3,000円前後が多かったのですが、年間の平均だと大体2,500~3,000円の間に収まっていたことが多いように思います。内装なんかも結構しっかりとしたお店だったのですが、チャージは500円、ショットは600~700円からあったのでかなり安い方だったと思います。

平均の来客数に関しては1日10名いかないくらい。週末でも暇なときは暇で、あまり曜日は関係なかったような印象です。ただし、日曜日は鉄板と言ってもいいほど暇な日が多かったです。

日曜は定休日にしても良かったと思うのですが、経営者の、お客さんがこなかったとしても毎日店は開けるという意向で、定休日はありませんでした。

男女の比率

男女比に関しては当初は男性6:女性4くらいだったのですが、最終的に男性7:女性3くらいに落ち着いていました。

女性客が減ったことに関しては、どなたかのお役に立つかもしれないのでちょっとだけお話しすると、実は女性のお客さんから経営者に対しての苦情が結構多かったんですよね。

例えば、客人として来ているのに延々と愚痴を聞かされたとか、いつもの人(私)は今日はいないんですかと聞いたら不機嫌になってしまって口を聞いてくれなくなったとか。

これに関してはちょっと難しい話で、結局のところバーは店主の店であって、言ってしまえば店主が何をしようがその人の勝手でもあるわけで、実際一癖も二癖もあるマスターは少なくはないと思います。

また私も店に一生いるわけではないので、いずれは消えゆく人間だったわけですが(実際もう店は辞めましたが)、経営者は最後まで残ることになるので、私がいなくなった後で経営者についているお客さんが少ないとなると、経営的にまずい状態になってしまうことが懸念されました。

よって私は、営業内容としてはあまり良くないような素の部分も含めて経営者のファンになってくれる方が一人でも増えてくれればと思い、お客さんにはあれこれと弁明したりしていたのですが、私の実力不足もありジワジワと女性客は減っていたので、それが正解だったかどうかはよくわかりません。

そこで、結局何が言いたいのかというと、女性のお客さんはシビアな方も多いので来なくなるのも早いということです。

それと「いつもの人はいないんですか?」のワードは人によっては結構危険なので、使用する際には注意が必要だったりもします。

酒の種類とボトル数など

私がいたバーで扱っていた酒の種類は結構多く、大体バックバーには300本前後の酒がありました。内訳は大体以下の通り。

酒の種類本数酒の種類本数
スコッチウイスキー70本ブランデー10本
バーボンウイスキー50本4大スピリッツ80本
その他ウイスキー20本リキュール等70本

4大スピリッツというのはジン、ウォッカ、ラム、テキーラのことです。

街場のバーにしてはかなり多くのボトルが揃っていましたが、逆にありすぎて良くなかったりもしました。例えば選択肢がありすぎてお客さんが少し困ってしまったり、暫く出ていないボトルは劣化が進んで行ったりといったようにです。

しかし私としてはボトルが多いことのメリット、そしてデメリットも含めてとてもいい勉強になったので、この環境に感謝し、次に繋げていきたいと思っています。

今回のまとめ

・店は割と本格派だった
・街の治安はあまりよくなかった
・マスターは結構癖のある人だった

私が働いていた環境がなんとなくおわかり頂けたでしょうか。

別に悪い店ではありませんでした。むしろ良いお店で、私も好きだったので7年以上も働いていたわけですが……やはりどうにもならない部分もありました。

しかし店のスピリットはしっかりと受け継ぐことができたと思うので、バーテンダーの端くれではありますが、この経験を基にして私も後世にバーの良さを伝えていけたらと思っています。

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