カジノで完敗し、再起不能となっていた韓国カジノ旅行2nd。
のこりの日程はお金がないので観光に行くことにし、最後は「北村韓屋村~昌徳宮」と見ていきました。
そうしてむかえたラストの夜、私は用があってセブンラックカジノへ。

1ゲームだけやろうかな……
その考えが頭をよぎるのですが、そこで私が取った選択とは……?
「……さらばセブンラックカジノ!」
そんなわけで、カジノで破滅した敗北者のリアルもいよいよ終了です。
最後の夜に感じた「心境の変化」、これは、その後にもつながるものがありました。


ミナト
海外旅行が趣味の兼業ブロガー。以前はカジノにハマるもギャンブルにはもう懲りて……? 現在は観光メインで旅行を楽しみながら、現地での体験や旅行に役立つ情報も発信中。いずれは海外を放浪する旅にも出たいと思っています。>> プロフィール詳細はこちら
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韓国カジノ旅行2nd(5日目・後編)


(街に出ると増えはじめた韓服レンタルショップ)
国立民俗博物館の外で、やたらと腹が立つ少年のオブジェと遭遇した私は、気を取りなおしてつぎの目的地へ。
つぎに目指すは北村韓屋村(ブッチョンハノクマウル)でした。
韓屋村というのは、街全体が観光スポットかのような、韓国の伝統家屋の密集地帯。
全州市(南のほう)など、ほかにもこの地帯はあって、これは「地域名+韓屋村」で区別されています。


道中には韓服レンタルショップも多くありました。
ちなみに韓服レンタルの料金は、2時間で1万ウォン(約900円)とかと、けっこう安い。


もっと安いところだと(たぶん2時間で)7000ウォンとかも見かけました。
「景福宮」なんかは、これを着ていくと入場料が無料になるそうなので、それもあって人気なのでしょう。


博物館や図書館などが入っている建物(ソウル特別市教育庁)を越え、そのまま歩いていくと、


ぶじ、北村韓屋村に到着することができました。
北村韓屋村を観光





なるほど
この木造の感じ、たしかに伝統的な気配を感じます。
こんな感じの建物が密集しているのが、北村韓屋村です。


あとカフェがたくさんありました。


ここもカフェです。


北村韓屋村では、カフェでお茶をするのが乙なようです。


たまに歩きにくい場所もあって、足もとに注意しながら進んでいきます。
坂をのぼって奥に行くような感じです。


すると、さらにそれっぽくなっていきました。


両サイドを伝統家屋にはさまれた通路。
どうやら韓屋村のホットスポットに到着したようです。
韓屋村にはふつうに人が住んでるらしい


北村韓屋村は、坂道を最後までのぼったあたりが「映え」的なポイントになっているようでした。


頂上付近には観光客もたくさん。


こういう坂道で写真を撮るのが人気なのでしょう。
チマチョゴリを着て撮影している人もちらほらいました。





しかし……


どうも、ふつうに人が住んでるような気配がするんだよなあ……。


そう、この「北村韓屋村」、人が住んでいるようにしか思えない建物がたくさんあるのです。
扉の横にインターホンがあったりとか、


ここはもう、ぱっと見で「家」です。


扉に「静かにおねがいします」の注意書きが貼られているところも。
それで、あとでしらべてみたところ、やはり韓屋村の家には所有者がいて、住民が暮らしているとのことでした。
現地住民へのプライバシー配慮から、じつは観光時間にも制限があるようです。


カフェは観光客が来るのでいいと思いますが、現地の人はまあ落ち着かなかったりもしますよね。
北村韓屋村は、とくにマナーを守って見学したい観光スポットとなっていました。



なかなか興味深いところでした
そのまま昌徳宮にも行ってきた


さて、北村韓屋村をでたあとは、お昼ごはんを食べておくことにします。
所持金はのこりすくないものの、まだなんとかなる。
夕方で閉まっているお店も多かったので、ちょうど開いていたベトナム料理のファーストフード店に入ることにしました。



カジノがなければベトナムに行ってたんだけどなあ……
そう、カジノで生活費を稼ぐなんて目的がなければ、いちばん行きたかったベトナムに私は行っていたでしょう。
4500ウォン(約400円)のフォーで、ベトナムの気配を感じながら空腹を満たします。


そして歩いて「昌徳宮」へ。
いよいよラストの観光がはじまりました。
昌徳宮の建物エリアを散策


韓国ソウルにある昌徳宮(チャンドックン)は、景福宮とおなじく朝鮮時代の宮殿です。
大きな裏庭(後苑/敷地の60%を占める)があるのが特徴で、世界遺産にも登録されています。
まず私はチケットカウンターへ。
昌徳宮の入場料は、大人1枚3000ウォン(約270円)で、ここも韓服を着ていると無料になるそうです。


また昌徳宮の「後苑エリア」に入るには、ツアーの利用が必須となっていました。
日本語ガイドは1日1回で、後苑エリア(裏庭)は、入場料とはべつに5000ウォンの観覧料がかかります。
このときは時間的にむずかしかったので、建物エリアだけのチケットを購入しました。


ではさっそく、門をくぐってなかに入っていきます。


入り口の門をくぐったところ。


こちらは案内図です。
手前の建物が密集したエリアから奥が「後苑」となっています。


景福宮とくらべると、建物エリアは比較的さっぱりとした感じ。


こちらはメインの「仁政殿」。


カーテンやシャンデリアは、内部修理のさいに取り入れた洋風インテリアだそうです。


建物を見ながらさきに進んでいきます。


こちらは昌徳宮の後苑入り口。
時間的に間に合わなかったので、後苑の見学(ツアー参加)は断念しました。


後苑に入れなかった観光客はUターンしていきます。
観光客はポツポツといったところで、混んではいませんでした。


書斎のような建物。


こういう建物が密集した場所は、なんだか、ちょっとテンションが上がります。


広々とした内部の建物には、いろんな屏風があって、ここは見ごたえがありました。


昌徳宮はこんな感じです。


感想は……まあまあといったところでしょうか。
建物エリアは景福宮よりもせまく、つくりも基本的に一緒なので、やっぱり物足りなさは感じました。



なので、ここは「後苑」目当てで来たほうがいいかもですね
歴代の王サマも、美しい裏庭があるからこそ、ほかの宮殿よりもここを愛したといいます。
昌徳宮は、建物よりも、むしろ「裏庭がメイン」なのかもしれません。


それから昌徳宮の外にでてすこし歩いてみると、「宗廟(チョンミョ)」という、王族の霊をまつった施設もあることがわかりました。


ここも有名な観光スポットだそうです。
しかしこのときは、時間的に・体力的にもきびしかったので、ここで切り上げることにしました。
電車に乗って、私はホテルまで帰ることにしたのです。
最後の晩餐にありつけるか


昌徳宮から近くの電車に乗って、私はホテルにもどりました。
敗北者のリアル……お金がなくても旅行日程を消化しなければならないミッション。
これは、ついに、完遂を目前にしていたのです。



あとは、今日の晩メシだけだな
この日の夕食をなんとかすれば、あとはもうほとんど帰国するだけです。
きのうと同じように、コンビニでも行くかな……。
そうしようかと考えたとき、ふと私は思ったのです。
セブンラックカジノに行けば、タダ飯が食えるんじゃないかと。
最後にゲームをしてから時間はたっているとはいえ、あれだけボロクソにやられてきました。
最後に飯ぐらい食わせてくれたっていいというものでしょう。
というわけで、私はダメ元で、セブンラックカジノに舞いもどってみることにしたのです。
……が、レストランは利用できず!
ハッキリしたことはわかりませんでしたが、どうやらセブンラックカジノのレストラン利用条件は、
- 最低1回以上ゲームをプレイすると、
- 24時間か、または翌日までのあいだ、
- 1日3回まで食事ができる
というふうになっていたようです。
(※ポイント制ではなさそうだったので、おそらく最低1回以上が条件なのではないかと)
となると……私はまた考えました。
最低1回のゲームでレストランが利用できるなら、
勝てばタダ飯+1ゲームのチップ代が増える、負けても1ゲームのチップ代でメシが食える(実質タダみたいなもの)
なのではないかと。
韓国カジノ、誘惑と理性のあいだ
このとき、ブラックジャックには、ちょうどミニマム1万ウォン(約900円)のテーブルがありました。
所持金を確認すると、1回だけなら勝負できる残金はある。
この「最低1回以上」がまちがっていなければ、いってしまえばノーリスクで、この日のメシにありつくことができたのです。
勝負をしない理由はない。
そのように思われました、が……



いや……、でもいいかなもう
ギャンブラーの1回だけほど、信用のならない言葉はありませんでした。
どうせ勝てば、そのチップでまたつぎのゲーム、となるでしょう。
負けてしまい、最低1回ではなかった(レストランが利用できない)となれば、例の錬金術を使ってしまうかもしれません。
そうなってしまえば、なんのために、昨晩はあれほどみじめな思いをしたのかがわからなくなってしまいます。
いや、やめた、カジノからは出よう。
ここで踏みとどまれたのは、元ギャンブル依存症の私にとって、大きな意味があったことでもありました。
夕食は、お金を払って食べることにしたのです。
結局は最初のレストラン街で食べた


(最後の晩餐の会場として選んだ店)
日韓関係がうんたら、ひとりメシの文化がどうたら。
これらの話は、もうこの時点では、すべてどうでもよくなっていました。
私はセブンラックカジノから出て、初日に「ここはムリだ」と撤退した、レストラン街の店へ。


有り金をはたき、ここではビールと麺類を注文して、最後の晩餐とすることにしたのです。
あすは電車賃さえのこっていればいい。
中途半端にウォン紙幣・硬貨がのこってもしかたがないのもあって、最後はささやかなぜいたくとしました。


お店をでたとき、財布のなかには、ほんとうに片道の電車賃(200円以下)くらいしか入っていませんでした。
それでもこのとき、その残金のすくなさが、逆になんだか誇らしくも感じたのです。
破滅後の試練、つまり「お金がない+時間を潰さないといけない」を、のこったわずかな所持金だけで耐え抜いた。
やろうと思えばいくらでもお金を調達できたにもかかわらず、錬金術はいっさい使わずに耐え忍んだ。
これらの苦すぎる経験が、今後は、自分の血となり、肉となるはずだと思えたからです。
そんなわけで、フードカルチャーストリートを歩きながら、
「さらばセブンラックカジノ!!」
とカジノに別れを告げ、私はホテルへともどっていったのです。
あとは帰国の準備をととのえ、あすの朝をむかえるだけでした。
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