当サイトで活躍するイブスター店長とは何者なのか。彼の素性とともに、ミニレッキスとウサギの歴史についてご紹介します。
うさぎさんの品種のなかでも、わりとメジャーなほうだと思われるミニレッキスという種類のウサギ。当サイトで活躍するイブスター店長もこの品種なのですが、そもそも、ミニレッキスといううさぎさんはいったい何者なのでしょうか。
今回は、そんな疑問を解決するため、うさぎさんたちの長い歴史を振り返りながら、ミニレッキスという品種の起源や、その性格、体重・体長といった体の大きさなどについてご紹介していきたいと思います。
謎のベールに包まれたうさぎさん、そして短毛種の世界を、いっしょに見ていきましょう。
ミニレッキスという品種の起源
うさぎさんの種類にもいろいろあるのですが、今回は、数ある種類のなかでも毛が短い短毛種に分類されている、「ミニレッキス」という品種についてご紹介します。
このミニレッキスは、フランス原産で中型の「レッキス種」を、オランダに起源を持つ小型の品種である「ネザーランドドワーフ」と交配することで誕生した小型の品種で、短くて均一、そして密度の濃い、ビロードのようなつややかな毛並みと、縮れたヒゲが特徴のうさぎさんです。
原産国のアメリカではブリードが活発で、体形や毛並みの美しさを競うコンテストが盛んに開催されていることでも知られています。
レッキス
ミニレッキスの親のような位置にいるレッキス種は、フランスで偶然発見された野生のアナウサギの、突然変異体を起源とする品種です。筋肉質な体型とベルベットのような光沢のある毛並みが美しく、ウサギらしいシルエットをしています。
カイウサギのなかでは大型のウサギで、体重は3~5kg程度。また、ウサギのなかでは最も賢い品種ともいわれていて、穏やかな性格で人によく懐き、人といっしょに遊ぶのが特徴的なうさぎさんです。
ちなみに、レッキス種はほかの品種のウサギと違い、ヒゲが退化していて縮れているのですが、この特徴は、短毛で美しい毛並みを重視して改良されたことによるものだと考えられています。
ウサギの祖先、アナウサギとカイウサギ
さて、ミニレッキスの親にあたるのはレッキスということがわかりましたが、それでは、レッキスの親にあたるのはナニウサギなの? と気になりますよね。
わたしたち人間にもさまざまな人種がいるように、うさぎさんにもいろいろな種類がいます。少しうさぎさんのルーツについても見てみましょう。
日本でも広く基準とされる、アメリカうさぎブリーダー協会(ARBA:American Rabbit Breeders Association)の認定によると、現在ウサギの品種は、体重1kg以下のネザーランドドワーフという小型種から、体重が10kgを超えるフレミッシュジャイアントという大型種まで、約50種類にも及びます。
これらはすべて、飼育されたウサギを品種改良したものなのですが、飼育ウサギすべてをさかのぼると、「ヨーロッパアナウサギ」というたった1種類の野生のウサギにたどり着きます。
アナウサギは、穴掘りが得意な丸い体が特徴のうさぎさんで、ヨーロッパアナウサギは、もともとヨーロッパのイベリア半島とその近辺に生息していたのですが、古代ローマ時代から家畜化が始まり、15~16世紀ごろにヨーロッパ各地に広がっていったといわれています。
その後、ヨーロッパアナウサギからさまざまな品種が誕生していくのですが、この家畜化されたウサギのことをカイウサギ(飼兎)というのです。

穴掘りは先祖代々受け継がれてきた技術だ
日本のカイウサギ
うさぎさんはもともとヨーロッパにいたので、日本にはカイウサギの祖先であるアナウサギは生息しておらず、カイウサギが日本に入ってきたのは戦国時代のころだったといわれています。
さらに江戸時代になると、当時の書籍でカイウサギを「良く慣れる」と紹介しているものも発見されるなど、そのころにはうさぎさんは、一般的に知られるようになっていたことがうかがえます。
ところが明治時代に入ると、ウサギの輸入量が増えたことで人気が過熱し、ウサギは投機の対象として価格が高騰したり、兎税がかけられるなど、社会問題を引き起こしました。
ウサギブームはその後も何度かあったようですが、数々の一時的なブームを経るなどして、うさぎさんたちは現在の、すっかりと定着したカイウサギ(ペット)の地位を確立したのです。

ウサギブームに乗り遅れるな!
ミニレッキスの性格や体重、体長など
(出典:うさぎと仲よく暮らす本 新星出版社)
それでは話を戻して、ここからはミニレッキスについてご紹介していきます。
ミニレッキスの性格は、基本的にはレッキスの性格を引き継いでいて、あまり暴れたりせず穏やかで、人になでられたり、いっしょに遊ぶことが大好きになる人懐っこい性格です。
トイレを覚えたり、呼ばれた自分の名前を覚えたりする賢さを持ち、レッキスよりも活発で物怖じしない、すばらしいペットになるといわれています。
体重は1.4~2.0kg程度、体長は35cmほどになるのが一般的とされていますが、これは個体差がかなりあると思われるので、あくまでも参考程度に考えておいたほうがいいかもしれません。
また、オスは成長するにつれて縄張り意識が強くなり、おしっこを飛ばすなどしてマーキングをするようになることもあるのですが、マーキングに関してはミニレッキスに限った話ではなく、縄張り意識の強いオスのウサギによく見られる行動です。
ミニレッキスの性格や習性の詳細はこちら
→【うさぎ飼いは見た!】ミニレッキスの性格、習性、本能行動など詳細
ミニレッキスの大人の大きさ
小型の品種のなかでは大きい部類に入り、中型に分類されることもあるミニレッキスですが、実際に大人に成長すると、どれくらいの大きさになるのかは気になるところです。
もちろんそれには個体差があるので、一概にはなんともいえないのですが、参考までにということで、当ブログで活躍するイブスター店長の場合を、彼のプロフィールとともにご紹介します!
名前 | イブスター店長 |
性別 | オス |
生年月日 | 2016年12月 |
出身地 | 台湾 |
体長 | 約40cm |
体重 | 2.6kg |
イブスター店長は台湾生まれで、すでに立派な大人のウサギです。
かかりつけの獣医の先生いわく、骨格がかなりしっかりとしているとのことで、餌を少しあげすぎていたこともあり、体重は2.6kgと平均的なミニレッキスよりも大きくなりました(現在は減量して2.3kgほど)。
また、体の大きさ、つまり体長に関しては、これは測り方にもよるので、うさぎさんの体長の測り方についても少しお話ししておきます。
うさぎの体長の測り方
うさぎさんの体長の測り方についてですが、じつはこれに関しては明確な決まりはないようです。
というのも、先ほども出てきたアメリカうさぎブリーダー協会(ARBA)が開催するラビットショーでは、うさぎの体重やそれぞれの部位の美しさ、全体のバランスが審査基準となるため、体長に関してはとくに規定はないらしく、そういったこともあってか、大手のペットショップでは、うさぎの体長を、体重と体高(動物が立った時の足から頭頂までの高さ)を目安に設定しています。
また、うさぎの本(飼育書)にも体長に関しては記載がないものも多く、体重が大きさの目安として記載されています。
そのため、こういったことから考えるに、うさぎさんの体長については、どこからどこまでといった明確な測り方はとくにないと思われるのです。
ただ、1つの目安として、動物学でいうところの「頭胴長」というものがあります。
これは、哺乳類の体の長さを測定する際、動物を水平にした状態での「頭の先から尾の先までの長さである『全長』から尾の長さ『尾長』を引いた直線状の長さ」を計測の指標とするもので、うさぎさんの体長の測り方も、座っているときの頭の先から、お尻あたりまでを1つの目安と考えていいのではないかと思います。
それに、座っているときのほうが測りやすいですからね。
そして、これがイブスター店長の体長です。だいたい長さは40cmほど。
上から見るとよりわかりやすいです。ザ・ウサギというフォルムですね。
頭の先から足の先までだと60センチほどになります。
体の長さもそうですが、体重から見ても、イブスター店長は平均的なミニレッキスよりも大きくなったのです。
それと、子ウサギのころから耳が大きいうさぎさんは、成長後も体が大きくなる可能性があるとされ、耳の大きさを見ることで、大人になったあとの大きさをある程度予測することができるともいわれています。
イブスター店長の子どものころの耳を見るに、やはりこのころから巨大化する予兆はあったのかもしれません。イブスター店長は巨大化するべくして巨大化したのです。
今回のまとめ
・ウサギの祖先はヨーロッパにいた
・子どものころの耳が大きいと巨大化するらしい
私たち人間と同じで、誰ひとりとして同じ人はいないように、うさぎさんもそれぞれの体の大きさや性格など、そのうさぎさんだけの個性を持っています。
とくに体の大きさに関しては、これはミニレッキスに限った話ではないのですが、一般的にいわれているより大きくなることも少なくはないと思います。しかし、それも立派な個性。私たちもそうですが、個性は大事にしていきたいものです。
イブスター店長が幼少期を過ごした家
→【ケージ&備品】ミニレッキスの飼い方と子ウサギの飼育環境を紹介します
巨大化したイブスター店長の引っ越し
→【うさぎのケージ買い替え】大型サイズに引っ越したイブスター店長の新居
うちの子も台湾出身で、イブスター店長さんとそっくりな(ミニ?)レッキスです!!
ポーズもそっくり✲*゚お腹に入った一本の線も似ています。
もしかして親族なのかも知れませんね(*^^*)
コメントありがとうございます!
お腹の一本線は腹巻きしてるみたいで何とも言えない良さがありますよね(笑)