イブスター店長は幼少期を過ごしたケージでは狭くなってしまったので、大型のケージに引っ越しすることになりました。
うさぎさんの成長はだいたい生後1年間で落ち着くといわれていますが、ミニレッキスのイブスター店長は、1年を経過したあとももうすこし大きくなっていき、みごと完全体へと成長をはたしました。
大きくなるのはいいことです。しかしこんどは、うさぎさんの体の大きさに対して、ケージがせまく感じられるようになってきてしまい、さらには、ケージがせまいことによって新たな問題も発生。事態は急をようすることとなってしまいました。
そこで私は、うさぎさんのケージ(小屋)を大きいサイズのものに買い替えることを決断。うさぎさんの大きさに合った新居が到着したので、今回は引っ越しさきの、大型サイズのケージをご紹介します。
ミニレッキスのソアホック問題
完全体へと変貌をとげたイブスター店長は、ごらんのとおり、幼少期を過ごしたケージではすこしせまくなってしまいました。
大きくなってもある程度はだいじょうぶそうなケージを選んだのですが、予想以上にイブスター店長は大きくなったのです。
横になるのもけっこうギリギリとなってしまいました。
こうなると、ケージの買い替えを検討しなければなりませんが、設置する場所のスペースとこのケージがジャストフィットしていたことなどもあり、どうしようかと引っ越し計画は先延ばしに。
ところが、そんな悠長なことをいっていられない事態が起きてしまったのです。
…………?
ソアホック……だと……?

説明しよう!
ソアホックとは、うさぎさんの足の裏の毛(とくにかかと)がはげてしまい、脱毛してしまった部分の皮膚が炎症を起こしてしまう病気のこと。とくに短毛種であるミニレッキスは、ソアホックになりやすいといわれています。

うーん……これぐらいだったらまだ大丈夫ですよ
すぐにかかりつけの病院で診てもらうと、たしかに、かかとの部分の毛が脱毛してしまってはいるものの、まだ皮膚が炎症を起こしているわけではないとのこと。
ただし、このまま放っておけば、脱毛してしまった部分の皮膚がなんらかの理由で傷ついてしまい、そこから細菌が入るなどして、皮膚が炎症を起こしてしまう可能性は十分に考えられるので、まずは飼育環境の見直しや、体重を減量させていく必要があるともアドバイスを受けました。
うさぎさんが一日のなかでいちばん長い時間を過ごすケージがせまいと、ケージの中で好きに身動きがとれなくなったり、同じ体勢でいる時間が長くなってしまったりして、それがソアホックの原因にもなるからだそうです。

小屋をはずしてみるだけでも症状は改善するかもしれません
獣医の先生いわく、ケージがせますぎるというわけでもないので、ケージの一部分を占める小屋(ラビットハウス)を撤去してみるだけでも、ソアホックの症状が改善する可能性はあるとのことでした。
しかしこの小屋は、イブスター店長の定位置で中にかくれたりもするので、できれば小屋は撤去せずに残したかったこともあり、私は「ケージ自体を拡大する」という選択をすることにしたのです。
うさぎの引っ越し&大きいサイズの新ケージ
街のペットショップなどでは一定の大きさ以上のケージは取り扱っていないことが多く、いいものが見つからなかったので、イブスター店長の新居はネットで注文することにしました。

宅急便でーす

きたか……!
注文していた新しいケージが到着! 私はケージを設置するスペースをなんとか広げ、一心不乱にケージを組み立てていきます(といっても、ほとんどトレーに外枠の網をセットするだけなのでとても簡単です)。
そして、完成したイブスター店長の新居がこちら!
これはすごい!
この広さ、まるでイブスター店長が小さくなったようです!
ケージ:マルカン うさぎのカンタンおそうじケージワイドB
買い替えたケージは、マルカンのうさぎのカンタンおそうじケージ(ワイドB)。
組み立て後のサイズは幅90cm×奥行60cm×高さ60cmと、以前のケージよりも幅が22cm、奥行が7cmアップ! 全体的に大きくなったことで、広々とした動けるスペースを確保することができました。
扉はメインの正面扉に加え、天面扉、側面扉の4か所。
天面の扉はこのように大きく開きます。
ただ、イブスター店長は捕まえられるのが好きではないのと、ケージの上にいろいろと物を置いているので使用していません。
側面扉は左右に2か所です。こちらも扉がせまいのと、両サイドが物などでふさがっているので私は使用していません。
ちなみに、この側面扉には、別売りのマルカンラビットボックス(小屋)を外付けで接続することもできるのですが、おそらく小屋がケージの外側に浮いた状態になると思うので、使用する場合は、なにかの拍子に小屋が外れてしまわないように気をつけたほうがいいと思います。
側面扉や外付けの小屋は、サイズ的にも、使用する場合は小さいうさぎさんか子ウサギまでがいいと思いますよ。
そして、感動したのがこのトレー。
引き出しのトレーは左右で2つに分かれていて、完全に引き出してはずすと、戻すのに少しコツがいるのですが、スライド感は別段わるくはありません。
なにが感動的だったのかというと……
なんと、二つ折りの新聞紙がぴったりとはまるのです!
ふだんの掃除はトレーを引き出して新聞紙ごと落ちたごみを捨て、新聞紙を再セットするだけでOK。その名のとおり、おそうじはとてもカンタンです!
すのこ:付属品
すのこはプラスチック製のものが最初から付属しています。押すと軽くしなるような弾力性があるため、うさぎさんの足にもやさしい!
また以前のケージでは、すのこの裏やトレーとの隙間にはさまった牧草のごみなどを掃除するさいは、ケージ側面の網まで取りはずさなければならなかったので、ケージの上に置いてあるものをどかしたりとまあまあ大変でした。
ところが、このケージでは、すのこの上のものをどかすだけで、すのこを取り外して掃除をすることができてしまうのです!
このようにすのこをずらして、ウェットティッシュなどで隙間のごみを拭きながら下に落としてしまうだけで、ケージの中の掃除もカンタン。
すのこは正面扉からも取り出せるので、すのこの裏側の掃除もしやすいですよ。
すのこと引き出しのトレーをはずせば、ケージの底も拭くだけでお掃除が可能です。
そのうえ、すのこは交換用のものも1枚単位で別売りされているので、よごれなどが気になってきたら、買い替えることもできるのです! サンキューマルカン!
小屋:Ferplast ウッドハウス
ケージの引っ越しに合わせて、小屋も買い替えることにしました。イタリアブランドFerplast(ファープラスト)社製のウッドハウスです。
ファープラストの小屋は、幅37cm×奥行27.5cm×高さ20cmと、以前の小屋よりも幅が8cm、奥行が5.5cmアップ。重ねてみると、大きさのちがいは一目瞭然。
高さは変わらないので安全性もばっちりであり、それに加えて、底がないタイプなので衛生面もグッド!
ファープラストのウッドハウスは、このような状態で届きます。せっかくなので、組み立て方もご紹介しましょう。
まず、これを開封すると、このように5枚のパーツに分かれています。
そのなかから切れ込みがあるものだけを用意し、小屋の前後となる長いほうのパーツの、切れ込みが入った部分を上向きにして、そこに小屋の左右となる短いほうのパーツを差し込んでいきます。
画像では左の短いパーツの向きが逆になってしまっていますが、縦じま(模様)が外側になるようにします。
すべてのパーツが噛み合うとこのようになります。イブスター店長も興味津々。
そして最後に、切れ込みが入っていない小屋の天井部分になるパーツの上から、さきほどできあがった小屋の外枠を押し込んでガッチリとはめこみます。
この作業はちょっと力がいるので、手をけがしたりしないように注意してください。
あとは、ひっくり返せば完成!
さっそく完成した小屋を設置してみると、体が大きくなったイブスター店長が、小屋の上でも寝そべることができるようになりました。

イタリア製も悪くないな
ついにイブスター店長も、高級ウサギになる時がきたのです。
座布団:川井 うさぎの座ぶとん
餌箱やトイレなどは、以前から使用しているものをそのまま使うことにしたので、イブスター店長の新居はこれでほぼ完成ですが、小屋とトイレのあいだに物を置けるスペースがあったので、最後にわらの座布団を敷くことにしました。
座布団はこちら、KAWAI(川井)のわらっこ倶楽部「うさぎの座ぶとん」のMサイズです。
うさぎの座ぶとんは、大自然のなかで育った無農薬のチモシーだけを使用し、1つ1つ手作業でつくられた完全ハンドメイド製。うさぎさんがかじって食べたり、座ぶとんの上で寝転んだりすることができます。
この座ぶとんのいいところは、うさぎさんが本気を出せば、壊れるようになっているところ。
うさぎさんもケージの中で留守番をしているあいだ、なにもすることがないと退屈してしまいます。そんなときにこの座ぶとんを置いておくと、このように、座ぶとんを壊して遊ぶことができるのです!
うさぎの座ぶとんは、小屋とトイレのあいだにジャストフィット! イブスター店長も上に乗っかったり、かじったりして遊んでいますよ。
うさぎの引っ越しまとめ
ケージを大きいものに買い替えてから、以前こちらの記事(【Ez症】うさぎの脳に寄生虫?エンセファリトゾーン症完治までの経過報告)でもお話しした、イブスター店長がケージの中であばれてパニック状態になってしまう、ということがなくなりました。
やはりケージがせまいと、小屋の上からジャンプして着地に失敗してしまうといったことで、うさぎさんが発作を起こしたような状態となってしまうということも、すくなからずあるのかもしれません。
それから、ケージの買い替えのタイミングですが、これはもうちょっと早いタイミング(どうしようかなと思った時点)でおこなうべきだったなと思います。
ケージのせまさだけが原因ではないとは思うのですが、ケージの大きさは、ソアホックの大きな原因の1つとなりえます。ケージを買い替える場合は、うさぎさんの成長が落ち着く1年を目安にかえてあげたほうがいいのかもしれません。
また、うさぎさんが成長してもせまくならない(買い替えなくてもいい)ように、子ウサギのころから大きなケージに住まわせてあげるという方法もあります。
これは広すぎて、逆にうさぎさんが落ち着かないということもあるとは思うのですが、うさぎさんは半年もあればけっこう大きくなりますし、飼い主さんの生活スタイルに合わせることができるなど、うさぎさんは環境に対する適応能力が高いので、最初からケージが大きくてもとくに問題はないかもしれません(ただし、すのこの穴に足がはまってしまわないかは、注意して見てあげる必要はあると思います)。
マルカンの大きなケージは、うさぎさんがゆったりとくつろげる広いスペースがあり、キャスター付きでケージの周囲も掃除しやすいので、成長後のうさぎさんや、大きなうさぎさんにはとくにおすすめのケージですよ。
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