ミニレッキスを飼いたいんだが?
ただ、どうやって飼えばいいかが、最初はよくわからないわけですよね。
そこで本記事では、ミニレッキスの飼い方に必要なこととして、つぎのことをお話しします。
- ミニレッキスを飼いはじめるときの流れ(初期手順)
- ミニレッキス用のケージと備品のおすすめ品(子ウサギの飼育環境の作り方)
結論からいうと、ミニレッキスを飼いはじめるときにやっておくべきは、
ケージと備品、ようは「子ウサギの飼育環境」をととのえておくこと。
これに尽きます。
なぜかというと、お迎えしたあとでそろえるとなるとやや遅いからですよね。
ペットショップとかでは手に入らない備品とかもあるんですよ
ということで本記事では、ミニレッキスの飼い方を「子ウサギの飼育環境」を中心に紹介します。
最後まで読んでもらえれば、きっと、うさぎさんを飼うビジョンがはっきり見えてくると思いますよ。
この記事に登場するうさぎ
- ミニレッキスのイブスター店長
- 2016年11月生まれのオス(現在7歳)
- やや詳しいプロフィールはこちら
ミニレッキスの飼い方(初期手順)
(ペットショップにいたころのイブスター店長)
これはまだ、ミニレッキスのイブスター店長が、ペットショップにいたときの話です。
まるでぬいぐるみが動いているかのように見えた彼は、私にむかって、こういいました。
そこのオマエ。ぼくと契約して、この殺伐とした世の中をいっしょに生きていこう
さあ、ぼくに名前をつけてくれ
……よし、キミの名は、きょうから「イブスター店長」だ
とかいう話があったとかなかったとかで、私はうさぎさんを飼っているのですが、
じゃあその「最初のお迎えの流れ」はどうなっているのさ?
というのがまず気になると思うので、さきにこのことからお話ししていきましょう。
うさぎを飼いはじめるときの流れ
うさぎさんを飼いはじめるときの流れはどうなっているのか。
これは、おおまかにいうと、つぎのような手順となっています。
- ペットショップなどでウサギをさがす
- お迎えしたいウサギがいたら契約をする(考えている間に決まってしまうこともあるので注意)
- 引き渡しが当日から可能ならそのまま連れて帰れる(ただしケージと備品は必要)
- 1~2週間くらいなら引き渡しを待ってもらえたりもする(そのあいだにケージと備品を準備)
ようは「飼育環境をととのえる」のが大事、と
そう、とにかく、ケージと備品だけはさきに用意しておかなければなりません。
牧草・ペレットなどのエサは、
ペットショップで販売されているものが与えられている
ということが多いので、エサはひとまずそういったものを買っておけばOKです。
でも、とくにケージ本体が問題で、店頭ではあまりいいものが売っていないことも多いんですね。
こじんまりとしたやつしか売ってなかったり、とかだな
ですから、お迎えの意思が固まったら(または契約したら)、まずは飼育環境をととのえてあげたほうがいいです。
いまは便利な時代ですから、ケージとかも全部ネットで入手できますよ。
ということで、つづいては「ミニレッキスのケージ」について見ていきましょう!
ケージを選ぶときのポイント
ささぎさんのお迎えには「ケージなどの準備が必要」がわかりました。
そこで、ケージと備品のレイアウトを紹介するまえに、
ここでは、ミニレッキスの子ウサギにはどんなケージがいいのか、をお話ししておきます。
「ミニ」レッキスという名前からも、そんなに大きくはならないと思うかもしれません。
でも、まあまあ大きくなることもじっさいにあるんですよね。
とはいえ、子ウサギのころはとても小さいので、
- ケージがジャストサイズだと成長後にせまくなる
- ケージが広すぎると子ウサギが落ち着かなくなる可能性がある
と、これらの問題がでてきてしまうわけです。
なので、ベストなのは、
うさぎさんが成長したあともある程度は使いつづけられそうなケージを選んであげること。
大人ウサギに成長してケージがせまくなったら、そこで買い替えてあげる「二段構え」がいいと私は思います。
うさぎさんは適応能力が意外と高いので、もちろん最初から大型のケージにするのもありでしょう。
でも、それは「ひとりで2DK前後に住む」ようなものだと思うので、やはり段階を踏むのがベストだと思いますよ。
では、そんなものがあるのか? というと、
あるんだな、これが
そんな感じの、ちょうどいいサイズのケージを私は使っていたので、それを紹介していきます!
ミニレッキスのケージ&レイアウト
それでは、お待ちかねです。
子ウサギだったイブスター店長が過ごしてきた家がこちら!
シンプルイズベストだ
われながら、なかなかナイスな家だったと思います。
以下、うさぎさんの飼育用品を、それぞれ補足していきますよ。
ケージ:GEX ラビんぐお掃除ラクラクケージ
(※画像のイブスター店長は成長後です)
ケージはGEX(ジェックス)の「ラビんぐ/お掃除ラクラクケージ」を使っていました。
子ウサギのケージは、さきのとおり、大きすぎるとうさぎさんが落ち着かず、広さが逆にストレスになってしまうこともあります。
反対に、小さすぎれば、
- ケージ内の移動が満足にできない窮屈さがストレスになってしまう
- 段差がある場合は、着地点のせまさで体勢をくずしてしまい、思わぬけがをしてしまう
といった問題点・危険性があるわけです。
しかし、そんな問題を解決してくれたのがこの「ラビんぐ」。
このケージのサイズは「幅68×奥行53×高さ60(cm)」もあり、
- 子ウサギが移動できるじゅうぶんなスペース
- うさぎさんが立ち上がっても圧迫感のない解放的な高さ
- 小屋を置いても、そこから降りる着地スペースはじゅうぶん
と、大きすぎず小さすぎず、子ウサギにはちょうどいいサイズです。
あとで紹介しますが、
子ウサギはほんとうに小さいので、横幅が70cm近くもあれば余裕だと感じましたよ。
ちなみに、ケージの右側にロフトをつける網もついてきたのですが、これは使用しませんでした。
もともとウサギは穴を掘って地中で暮らしてきた動物なので、
高所で活動するための上下運動は得意ではなく、
骨はうすくて軽く「骨折」しやすいです。
ロフトの設置は、踏み外しなどによる転倒や転落で、骨折などのけがの危険性も考えられます。
このレイアウトでは小屋も設置していたので、ロフトを使う必要もありませんでした。
それから、お掃除のなにがどうラクなのかというと、
このように、すのこの下が引き出せるトレイになっています。
新聞紙などを敷いておけば、敷物を捨てるだけで、落ちた牧草やうんちなどの掃除ができてしまうわけ!
正面の扉も大きいので、ケージの中に手を入れての掃除も楽ちんです。
天面と側面を取り外せば、すのこの裏側や、すのこにはさまったゴミも掃除できます。
キャスターつきなので、ケージの外に落ちた牧草・うんちなどの掃除もラクラクですよ。
ただ、一点だけ問題があって、このラビんぐは終売です
なんだって?
そう、GEXのこのケージは「終売」となってしまったのです!
おすすめは「うさぎのカンタンおそうじケージ」
ラビんぐ/お掃除ラクラクケージは、残念ながら終売となってしまいました。
現在は、以下の後継品「スマートルーム」が販売されています。
しかしこれは、トイレ一体型となっているところがやや気になります。
うさぎさんの成長後のことも考えると、トイレはべつで用意したほうがいいと感じるからですね。
そこでおすすめなのが、ミニマルランド(マルカン)のうさぎのカンタンおそうじケージです。
こちらのカンタンおそうじケージは、
組み立て後は「幅67×奥行50×高さ60(cm)」
と、サイズはGEXの終売品とほぼおなじ。
幅が1cm、奥行が3cm小さいだけで、このケージなら今回のレイアウトとほぼおなじものをつくれます。
基本的な性能も、つぎのとおりいっしょで、
- ふだんの掃除はトレーが引き出せるのでカンタン
- キャスターつきなので、ケージ周辺の掃除もラク
なによりも、
私は現在、これの「ワイドサイズ(ひと回り大きい)」を愛用しているので、とくにおすすめできます。
子ウサギにはふつうサイズがベストだと思いますが、最初からワイドを買うのもありといえばありです。
かなり使いやすいので、子ウサギのケージは、このカンタンおそうじケージがいいと思いますよ!
すのこ:SANKO 休足マット
GEXの終売になったケージは「すのこ」が金網だったので、プラスチック製の休足マットを敷いていました。
短毛種(毛が短い)のミニレッキスは、ソアホックという足の病気になりやすいです。
それをふせぐため、うさぎさんの足への負担をやわらげるプラスチック製すのこを使用していました。
プラスチック製すのこは、
- 空いている穴が大きいと、子ウサギが足を引っかけてけがをしてしまう可能性がある
- いろんな場所におしっこをする場合、足やお尻がよごれてしまい、皮膚病の原因となる可能性がある
と、いくつかのデメリットもあります。
しかしイブスター店長の場合、両方ともだいじょうぶだったので、これは問題ありませんでしたよ。
もっとも、ミニマルランドのカンタンおそうじケージには、プラスチック製のすのこがついているので、
これは必要ありません。
GEXの後継品「スマートルーム」は、すのこが金網なので、これを使うときは1枚(トイレはない側に)敷いてあげるのがよさそうです。
子ウサギが段差から着地したとき、足がすのこの穴にはまってしまうことがあります。足が抜けなくてあばれると骨折してしまうこともあるので、すのこは注意して見てあげてください。
- すのこが最初からプラスチックの場合は金網や木製のものを上に敷く
- すのこが最初から金網の場合は(足の負担軽減のため)プラスチックや木製のものを敷く
こういった工夫をするのもいいと思いますよ。
うさぎのソアホック対策はこちら
小屋:SANKO ラビットハウス
小屋はSANKO(三晃)のラビットハウスを設置していました。
「幅29×奥行22×高さ21(cm)」と、子ウサギが中にかくれたり、小屋の上で寝そべったりできるサイズです。
底はないタイプのデザインなので、
- おしっこ
- うんち
などで、小屋の底がよごれることもなく衛生的。
高さは21cmありますが、子ウサギでも、20cmぐらいは余裕でジャンプしての乗り降りはできますよ。
幅・奥行もあるので、ロフトよりも小屋のほうが安全ですね
それからうさぎさんは、自然界では捕食される側の草食動物なので、警戒心はひじょうに強いです。
とくに子ウサギの場合、
新しい居住空間に移り住んだあとは緊張状態がつづいている
と、大きなストレスを感じています。
最悪の場合、子ウサギはストレスが原因で、突然死をしてしまうこともあるそうです。
小屋・カーテンなどの仕切れるもので「かくれる場所」をつくってあげるのは、そういう理由からなのですね。
それができるのが、このラビットハウスというわけだな
これは小屋にかくれる子ウサギ時代のイブスター店長。
私たちもそうであるように、うさぎさんにもひとりきりになる時間は必要なのです。
トイレ:SANKO ラビットフィットパン
トイレはSANKO(三晃)のラビットフィットパン(通常サイズ)です。
このラビットフィットパンは、
横長の構造(長方形)になっているのでうさぎさんが座りやすく、
トイレがしやすいデザインです。
ケージに固定できることから安定感も抜群で、交換用の金属製すのこだけの販売があるのもグッドですね。
(トイレに座る子ウサギのイブスター店長)
うさぎさんの大きさにもよりますが、大人になってもこの通常サイズのものは使えます。
イブスター店長は現在も、このトイレを愛用していますよ。
なお、トイレは設置すると場所をとってしまうのですが、
うさぎさんに決まった場所でおしっこをしてもらうためにも、トイレは設置しておくのがおすすめですよ。
トイレシーツ
またトイレの底に敷くシーツは、犬用のトイレシーツを使用しています。
- 一般的なレギュラーサイズ(33×44cm)なら折ればピッタリ
- ワイドサイズ(45×60cm)の場合は、半分に切ればピッタリ
と使いやすく、少し折って使用するので、薄型でまったく問題はありません。
ウサギ用のトイレシーツは安くても1枚あたり10円以上、高いと1枚20~30円はします。
ところが、犬用トイレシーツは、安いものだと1枚あたり5~6円とコスパはバツグン。
私は「Famyのペットシーツ」をいつも使っています。
トイレ砂と併用すれば、においもかなり抑えることができますよ。
餌箱:マルカン ワンタッチフィーダー
餌箱はマルカンのワンタッチフィーダーです。
ケージに固定できるようになっているので、うさぎさんが餌箱をひっくり返すのを阻止できます。
で、なにがワンタッチかというと、
餌を入れるトレー(受け皿)を、指1本で取り外せるようになっているのですね。
お手入れも簡単で、ふちが丸みをおびている(=かじられにくい構造になっている)のもナイスです。
イブスター店長が大人になるまでは、こちらもずっとおなじものを使用していました。
牧草入れ:GEX うさぎの牧草BOX
牧草入れは、GEXのうさぎの牧草BOXを使っていました。
ケージに固定できるので、うさぎさんが「牧草返し」の技を使ってくるのを阻止できます。
くるっと回しての「ちゃぶ台返し」みたいなやつだな
- ケージにつけたまま牧草を補充できる
- 底には段がついているので、牧草の粉がこぼれにくくなっている
と、メリットも多く、こちらもおすすめの一品です。
また、牧草BOXを小屋の前に取り付けることで、ラビットハウスが動かないように固定することもできます。
「小屋の上からでもうさぎさんは牧草を食べられる」
そんな連携プレーも実現できると
この牧草BOXも、2~3年はおなじものを使用していました!
給水ボトル:IINA ボトルトップエコ
給水ボトルは、イイナ(IINA)のボトルトップエコです。
こちらは空いた500mlのペットボトルをつけることで給水器になるすぐれもの。
ペットボトルが古くなってきたら、新しいボトルと交換すればいいだけなので、
とても衛生的です!
子ウサギの力でもしっかり水は出てきていましたし、水漏れもそこまでありませんでした。
ノズルの消耗で水が漏れるようにもなってくるので、こちらも定期的に新調しておなじものを使っていますよ。
子ウサギの大きさと成長後のウサギの大きさ
以上、子ウサギの飼育環境の紹介でしたが、あれがまだでした。
子ウサギはどれくらい大きくなるか、だな
そこで最後に、ミニレッキスのイブスター店長の場合はどうなったのかを紹介しましょう。
まず、こちらが子ウサギのイブスター店長です。
これは小屋の上に横になっているところで、小屋に対して縦向きになっているので、
足を伸ばした状態でも「頭から足のさきまでは26~27cm」ほど
しかありません。
座っている状態や立っている状態なら、20cm前後くらいだったと思います。
それが、成長後はどれくらいになったのかというと……
このとおり。
デカレッキスだな
成長後のミニレッキスの大きさは、それぞれのうさぎさん(個体)によっても変わってきますが、
- 足を伸ばすと頭から足のさきまでは60cmほど
- つまり子ウサギのころとくらべると2倍以上に
と、体の大きさも、目視でだいたい2~3倍にまで成長しました。
大人になったことで貫禄をそなえ、静かにたたずんでいます。
完全体へと変貌をとげたイブスター店長。
幼少期を過ごしたケージでは、すこしせまくなってしまいました。
こういったこともあるので、最初から大型のケージにしておくのもありといえばありというわけです。
ちなみに、これは変なところにはさまっているようにしか見えませんが、ウサギは外敵から身を守るための習性で、
- 壁の横や壁とのあいだ
- 壁に仕切られたすみっこ
など、身をかくせるようなせまい場所を好む傾向があります。
これは具合が悪いわけではなく、くつろいでいるところ。
ミニレッキスのイブスター店長が子ウサギだったころの飼育環境は、こんな感じでした!
今回のまとめ
- 子ウサギのお迎えは事前にケージと備品を用意しておく
- ベストなケージのサイズは小さすぎず大きすぎず
- ただしウサギが大きくなることもあるので最初から大型もあり
子ウサギだったイブスター店長は、この飼育環境で、けがをすることもなく成長していきました。
大きな問題もなくすくすくと育ってくれたので、子ウサギの飼育環境としては、これでよかったと思っています。
なお、かかりつけの獣医の先生いわく、
このケージでもそこまで狭いこともないですよ
とのことで、小屋を撤去するなどすれば、このサイズでも(大人ウサギの環境は)問題はないとのことでした。
今回紹介した中型のケージは、そこまで大きくないので「お部屋にも設置しやすい」です。
獣医の先生がいうように、大人になっても、そのまま使いつづけることもできると思います。
そしてなにより、子ウサギの飼育環境としてはベストなサイズだと思うので、子ウサギには中型のケージがおすすめですよ。
それから、つぎのような「飼いはじめたあと」のことも記事でまとめてあります
ペットショップなどで売られている餌は(値段が)高いことも多いので、こちらも参考に、ぜひいい餌を見つけてあげてください。
子ウサギさんのぶじな成長、そして子ウサギさんとの楽しい時間を願っております!
拡大したイブスター店長の家
うさぎのケージ暫定版
おすすめの消臭剤はこちら
コメント(確認後に反映/少々お時間をいただきます)
コメント一覧 (2件)
初めまして。
初めて拝見しました。
先日愛うさぎを亡くし、悲しみの毎日を過ごしています。
イブスター店長!
私が飼っていたのはミニレッキスで、台湾産まれ、さらに色もそっくりでビックリしました。
もしかしたら遠い親戚とかかもしれませんね!
こんにちは。愛うさぎさんを亡くされてしまったのですね。
私も何度か経験があるのでわかりますが、愛すべき家族がそこにいるはずなのにいない、というのはとてもつらいことです。その傷もなかなか癒えないですよね。
また、イブスター店長の家族が日本各地にいると思うと私も胸が熱くなります。ときどきですが、イブスター店長のことも書いているので、よかったらまた見に来てください。イブスター店長も喜ぶと思います!