ミニレッキスのイブスター店長が子ウサギから大人になるまでの幼少期の暮らしや、飼育環境についてご紹介します。
私が飼っていて、当ブログでも活躍するイブスター店長は、ミニレッキスという種類のウサギ。うさぎさんのなかでは、毛が短い短毛種に分類されています。
しかしこの短毛種は、ソアホックという足裏の毛がはげてしまう病気になりやすく、またうさぎさんは、子ウサギのころはストレスを強く感じやすいといわれているので、お迎えするさいのケージや小屋のレイアウトには、とくに気をつかってあげる必要があります。
そこで、今回は、イブスター店長が幼少期を過ごした小屋についてご紹介するとともに、これくらいあればミニレッキスを飼うことができるというケージや、その他の生活用品をセットした、ケージのレイアウトについてもご紹介しようと思います。
知られざる若きころのイブスター店長と、個人的にはベストだと思う飼育環境をごらんください。
ミニレッキスのケージ&レイアウト
イブスター店長がまだ名もなきウサギだったころは、体も小さく、お店の従業員の方に抱っこされても嫌がりませんでした。
現在は抱っこしようものなら暴れまわるのですが、このときはまるで、ぬいぐるみが動いているかのようにも思えたものです。
そんな彼は、いいました。

ぼくと契約して、この殺伐とした世の中をいっしょに生きていこう。さぁ、ぼくに名前をつけてくれ

ぬいぐるみがしゃべった!
そんなこんなで、イブスター店長と名づけられたウサギは、私の家の住人となりました。
当初は生まれたばかりで体も小さく、「ミニ」レッキスという名前からもそんなに大きくはならないものだと思っていて、お店の従業員も「大きくなってもだいたい30センチくらい」だとかいっていたので、成長後もある程度は使い続けることができそうであり、子ウサギの体の大きさにも合っている、安全そうなサイズのケージを購入。
そして、ケージに小屋、餌箱、トイレなどをセットし、完成したイブスター店長の家がこちら!
どうでしょうか? それでは、うさぎさんの飼育用品をそれぞれ補足していきます。
ケージ:GEX ラビんぐお掃除ラクラクケージ
ケージはGEX(ジェックス)のラビんぐお掃除ラクラクケージ。
子ウサギのころのケージは、大きすぎるとうさぎさんが落ち着かず、広いことが逆にストレスとなってしまうことがあります。
反対に、小さすぎればケージ内の移動が満足にできないことや、空間の窮屈さがストレスとなってしまうこともあり、段差がある場合は、着地点がせまいことで体勢をくずしてしまい、思わぬけがをしてしまう危険性があります。
しかし、そんな問題を解決してくれるのが「ラビんぐ」で、このケージは幅68cm×奥行き53cm×高さ60cmと、子ウサギが移動できる十分なスペース、うさぎさんが立ち上がっても圧迫感のない解放的な高さ、小屋を置いてもそこから降りる着地点のスペース、などをしっかり確保できる、大きすぎず小さすぎず、子ウサギにはぴったりのサイズです。
画像のイブスター店長はもう大きくなっていますが、子ウサギはほんとうに小さいので、横幅が70cm近くもあれば十分だと感じました。
また、ケージの右側にロフトをつけることもできたのですが、もともとウサギは穴を掘って地中で暮らしてきた動物なので、高所で活動するための上下運動は得意ではなく、骨が薄くて軽いので骨折しやすい生きものです。
ロフトの設置は、踏み外しなどによる転倒や転落で、骨折などのけがの危険性も考えられますし、イブスター店長の場合、ケージ内に上にのぼることもできる小屋を設置していたので、使う必要もとくになかったロフトは、外して使用しませんでした。
さて、このケージ、お掃除のなにがどうラクラクなのかというと、
このように、すのこの下が引き出せるトレイになっていて、新聞紙などを敷いておけば、敷物を捨てるだけで、落ちた牧草やうんちなどの掃除ができてしまうのです!
正面の扉も大きいので、ケージの中の物をどかしたり、中に手を入れて掃除をするのも楽ちんです。
すのこの裏側や、すのことケージのあいだにはさまったゴミなどの掃除をするさいは、天面と側面を取り外せばOK。
キャスターつきなので、ケージの外に落ちた牧草やうんちなどの掃除もラクラクですよ(お掃除らくらくケージは終売となったようで、現在はほぼ同じ規格の「スマートルーム」という後継品が流通しています)。
すのこ:SANKO 休足マット
ケージには金属製のすのこが付属しているのですが、短毛種であるミニレッキスはソアホックという足の裏の毛が抜け、皮膚が炎症を起こしてしまう病気になりやすいので、足元にはうさぎさんの足への負担をやわらげるプラスチック製すのこ、SANKO(三晃)の休足マットを使用。
プラスチック製すのこは、子ウサギや足の細いうさぎさんの場合、空いている穴が大きいと、足を引っかけてしまうことでけがをしてしまったり、いろんな場所にトイレ(おしっこ)をしてしまう場合は、足やお尻がよごれてしまいやすく、皮膚病の原因となってしまうこともあります。
しかし、イブスター店長の場合は、足を引っかけることもなく、おしっこも決まった場所でしていたため、足などがよごれてしまうこともありませんでした。
休足マットは、ラビんぐお掃除ラクラクケージに、ちょうど2枚敷けるサイズとなっています(後継品のスマートルームはトイレ一体型となっているため、1枚だけ敷くことができると思われます)。
ソアホック対策はこちら
→ うさぎのソアホック対策で効果があった6つの方法&完全に治るまでの経緯
小屋:SANKO ラビットハウス
小屋はSANKO(三晃)のラビットハウス(通常サイズ)を設置。
幅29cm×奥行22cm×高さ21cmで、子ウサギが中にかくれたり、小屋の上で寝そべったりすることができるサイズです。底はないタイプのデザインなので、うさぎさんのおしっこやうんちなどで小屋の底がよごれることもなく衛生的。
高さは21cmありますが、子ウサギでも20cmぐらいでしたらジャンプして乗り降りすることができますし、幅や奥行きもあるので、ロフトをつけるよりも小屋を設置したほうが安全だと思います。
また、うさぎさんは、きびしい自然界では捕食される側の草食動物であることから、警戒心は非常に強い生きものですが、とくに子ウサギの場合、新しい居住空間に移り住んだあとは緊張状態がつづいていて、大きなストレスを感じています。
最悪の場合、子ウサギはストレスが原因で、突然死をしてしまうこともあるのです。
そのため、子ウサギには、このような小屋やカーテンのような仕切れるもので、かくれる場所をつくってあげる必要があります。
これは小屋にかくれるイブスター店長。うさぎさんにも、一人きりになる時間は必要なのです。
トイレ:SANKO ラビットフィットパン
トイレはSANKO(三晃)のラビットフィットパン(通常サイズ)。
ラビットフィットパンは、横長の構造(長方形)になっているのでうさぎさんが座りやすく、トイレがしやすいデザインです。
ケージに固定できることから安定感も抜群で、交換用の金属製すのこだけの販売がされているところもグッド!
うさぎさんの大きさにもよりますが、子どもでも大人になってもこの通常サイズのもので問題ないと思います。大人になったイブスター店長も、いまでも同じサイズのものを愛用しています。
なお、トイレは設置すると場所をとってしまうのですが、うさぎさんに決まった場所でトイレ(おしっこ)をしてもらうためにも、トイレは設置したほうがいいと思いますよ(スマートルームを使用する場合はトイレ付きなので不要です)。
トイレシーツ
トイレの底に敷くシーツは、犬用のトイレシーツを使用しています。
一般的なレギュラーサイズ(33×44cm)であれば、折ればちょうどピッタリ、ワイドサイズ(45×60cm)であれば、半分に切ればピッタリとはまり、少し折って使用するので、薄型でもまったく問題はありません。
ウサギ用のトイレシーツは安くても1枚あたり10円以上、高いと1枚20~30円はするのですが、犬用トイレシーツは、安いものだと1枚あたり4~6円とコスパはバツグン。
まとめ買いをする場合は、山善のペットシーツが安いのでオススメです。トイレ砂と併用すれば、においもかなり抑えることができますよ。
犬用ペットシーツのコスパの高さ
→ うさぎのトイレには専用シーツや砂よりも犬用ペットシーツがお勧めだ!
こちらのペットシーツもおすすめ
→ Famy(ファミー)のペットシーツがうさぎ用にも使えてコスパよしだった
餌箱:マルカン ワンタッチフィーダー
餌箱はマルカンのワンタッチフィーダー。ケージに固定できるようになっているので、うさぎさんが餌箱をひっくり返すのを阻止することができます。
また、ワンタッチという名のとおり、餌を入れるトレーの部分を指1本で取り外すことが可能となっていて、お手入れもかんたん。ふちが丸みをおびているので、うさぎさんがかじりにくい構造になっているところもグッド!
イブスター店長が大人になるまでは、こちらもずっと同じものを使用していました。
牧草入れ:GEX うさぎの牧草BOX
牧草入れは、GEX(ジェックス)のうさぎの牧草BOX。
こちらもケージに固定できるようになっていて、うさぎさんがちゃぶ台返しならぬ「牧草返し」の技を使うことを阻止! ケージにつけたまま牧草を補充することができ、底には段がついているので、牧草の粉がこぼれにくくなっています。
また、牧草BOXをラビットハウス(小屋)の前に取り付けることで小屋が動かないように固定することもでき、安定感が増した小屋の上からでもうさぎさんが牧草を食べることができるという、連携プレーを実現させることも可能。
この牧草BOXも、2~3年は同じものを使用していました。
給水ボトル:IINA ボトルトップエコ
給水ボトルは、イイナ(IINA)のボトルトップエコ。
空いた500mlのペットボトルをつけることで、給水器として使用することができるすぐれものです。使用していてペットボトルが古くなってきたら、新しいペットボトルと交換すればいいので、とても衛生的。
最初からイブスター店長はこの給水器を使用していますが、子ウサギの力でもしっかり水は出てきていましたし、水漏れもとくにありませんでした(うさぎさんの飲み方によっては水がしたたることがあります)。
ちなみに、こちらも同じものを現在も使用していますが、使いつづけているうちに、おそらくノズルの消耗で水が漏れるようになってくるので、定期的に同じものを新調して使用しています。
以上、イブスター店長が幼少期を過ごした、気になるおうちのご紹介でした。
子ウサギだったころのイブスター店長は、この飼育環境で大きなけがや病気をすることもなく、すくすくと成長していったのです。
子ウサギの大きさと成長後のウサギの大きさ
子ウサギのころの大きさや、とくに成長後のウサギの大きさは、うさぎさんの種類によっても、それぞれのうさぎさん(個体)によっても変わってきます。
最後に、ミニレッキスのイブスター店長の場合は、どうだったのかをご紹介しましょう。
まず、こちらが子ウサギのイブスター店長。これはラビットハウス(小屋)の上に横になっているところです。
小屋に対して縦向きになっているので、足を伸ばした状態でも、頭から足の先までは26~27cmほどしかありません。座っている状態や立っている状態であれば、20cm前後くらいだったと思います。
それが成長後はどれくらいになったのかというと……
足を伸ばすと頭から足の先までは60cmほどと、子ウサギのころからは2倍以上に成長し、体の大きさも、目視でだいたい2~3倍にまで成長しました。
大人になったことで貫禄をそなえ、静かにたたずんでいます。
完全体へと変貌をとげたイブスター店長。幼少期を過ごしたケージでは、少しせまくなってしまいました。
ちなみに、これは一見すると変なところにはさまっているようにしか見えないのですが、うさぎさんは外敵から身を守るための習性で、こういった壁の横であったり、壁に仕切られたすみっこであったり、テーブルの下であったりと、身をかくせるようなせまい場所を好む傾向があります。
これは具合が悪いわけではなく、くつろいでいるところ。
ミニレッキスのイブスター店長が子ウサギだったころのケージや飼育環境は、だいたいこんな感じです。
ミニレッキス(子ウサギ)のケージまとめ
子ウサギだったイブスター店長は、けがや体調をくずすこともなく成長し、平均的なミニレッキスよりも大きくなっていきました。大きな問題もなくすくすくと育ってくれたので、子ウサギの飼育環境としては、これでよかったと思っています。
また、かかりつけの獣医の先生いわく、このケージでもそこまでせまいというわけでもないので、たとえば小屋を撤去するなどすれば、このサイズでも問題はないとのことでした。
ラビんぐお掃除ラクラクケージは、そこまで大きくないので設置もしやすく、獣医の先生がいうように、うさぎさんの大きさにもよりますが、大人になってもそのまま使いつづけることはできると思います。
そしてなにより、子ウサギの飼育環境としてはベストなサイズだと思うので、子ウサギのお家にはとくにオススメのケージです。後継品もよさそうですよ。
イブスター店長は巨大化したので小屋を拡大しました
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コメント
コメント一覧 (2件)
初めまして。
初めて拝見しました。
先日愛うさぎを亡くし、悲しみの毎日を過ごしています。
イブスター店長!
私が飼っていたのはミニレッキスで、台湾産まれ、さらに色もそっくりでビックリしました。
もしかしたら遠い親戚とかかもしれませんね!
こんにちは。愛うさぎさんを亡くされてしまったのですね。
私も何度か経験があるのでわかりますが、愛すべき家族がそこにいるはずなのにいない、というのはとてもつらいことです。その傷もなかなか癒えないですよね。
また、イブスター店長の家族が日本各地にいると思うと私も胸が熱くなります。ときどきですが、イブスター店長のことも書いているので、よかったらまた見に来てください。イブスター店長も喜ぶと思います!