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【実は大変】うさぎを飼い始める前に必ず知っておくべきと思う6つのこと

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うさぎさんを飼うのは簡単、飼いやすいなどとよくいわれますが、いや、そんなことはない、と私はいいたいわけです。

うさぎさんはペットのなかでは飼育しやすいほうだと一般的にいわれていて、飼い主さんの生活リズムに合わせることができたり、ケージのなかでお留守番もできることから、一人暮らしの方でも比較的問題なく飼うことができる動物です。

実際ペットショップなどでは、飼うのは簡単ですよ、飼いやすいですよ、なんて言葉もよく耳にします。しかし私は、飼うのが簡単な生きものなんてものは基本的に存在しないと思っていて、事実、うさぎさんの世話はけっこう大変だと感じることもあります。

いざ飼い始めてみると思ったよりも世話をするのが大変で、飼い続けるのがむずかくなってきた……なんてことにならないように、今回はうさぎさんを飼う前に知っておかなければならないと思うことを、うさぎ飼いの私がお話ししたいと思います。

目次

うさぎの世話はけっこう大変

うさぎさんには声帯がないので、大きな声で鳴いたりすることは基本的になく、騒音トラブルの心配はあまりありません。室内で運動できるスペースを確保してあげれば運動不足を解消できるので、毎日外で散歩する必要もありません。飼育を維持する費用もそこまでかからず、健康状態に問題がなければ、ひんぱんに動物病院へ行く必要もありません。

そういったことから、うさぎさんは飼いやすいと一般的にいわれているのだと思います。しかし、あらゆる物事において、良い面しかないものの存在というのは、私は聞いたことがありません。

そして残念なことに、売ってなんぼのような一部のペットショップでは、うさぎさんを飼うことの利点やメリットばかりを取り上げ、不都合な点やデメリットがあったとしても、それに関してはいっさいふれることはなく、場合によっては聞いてもはぐらかされてしまう、といったことがあるのも事実です。

そうなると、実際のところはどうなのかが気になってきます。

私はこれまで、うさぎさん以外にもさまざまな小動物(たとえば、似た体型だとモルモットやチンチラなど)を飼育してきた経験があるのですが、正直いうと、うさぎさんはけっこうレベルが高いのではないかと感じています。少なくとも、飼いやすくはないのではないかと。

では、なにがどのようにむずかしいのか。ここからは、私がうさぎさんを飼っていて大変だと感じたこと、飼い始める前にかならず知っておかなければならないと思ったことなどを、いくつかの項目に分けてお話ししていきたいと思います。

1. 物をなんでもかじる

木をかじるうさぎ

いきなりですが、おそらく、これが最大の難点かもしれません。

うさぎさんの歯は一生伸び続けるもので、歯が伸びすぎてしまうと噛み合わせに異常が起きる「不正咬合」という病気になってしまうため、うさぎさんは歯をすり減らすようにして牧草などのご飯を食べています。

ただ、それとは別でも歯が伸びすぎてしまわないように、うさぎさんには、暇さえあればつねになにかをかじるという習性があるのです。

ようするに、部屋を散歩させているときにとくに対策をしていないと、部屋の壁紙や木でできた枠、扉や柱、家具など、とにかくなんでもかじられてしまうという事態が発生してしまうわけです。

かじられるのが購入した家具などであればまだ大丈夫かもしれませんが、賃貸物件の場合、木枠などの破損によって、退出時にかなりの金額が請求されることもあるかもしれません。よって、これへの対策は必須となってきます。

2. おしっこをまき散らす(スプレー行為)

トイレをするうさぎ

うさぎさんはケージの中にトイレを設置すれば、トイレの場所を覚え、そこでおしっこをしてくれるようになります。

ところが、これはとくにオスのうさぎさんの場合、トイレではない場所におしっこをするようになってしまうことも、めずらしいことではありません。

うさぎさんは縄張り意識が強い生きものです。縄張りの主張は、おもに顎の下などにある「臭腺」というものから出る分泌物を使って(顎をスリスリして)自分のにおいをつけますが、とくに縄張り意識が強いうさぎさんは、よりにおいが強いもので縄張りを主張します。

そう、おしっこを使うのです。

うさぎさんのおしっこは少々成分が特殊で(カルシウム含有量が非常に多い)、独特の濁りと強いにおいがあり、これもマーキングに用いられることがあります。部屋のなかを散歩中、部屋の隅などにおしっこをする、といったようにです。イヌが外を散歩中、電柱におしっこをかけていくのと同じようなものかもしれません。

また、体が成長してくると、より広範囲に自分のにおいをつけることができる「スプレー行為」という技を使うようにもなります。

これは、軽くジャンプして体をひねりながらおしっこをまき散らすというもので、おそらくうさぎさんを飼っていれば、一度は直撃をくらうことになるのではないかと私は思っています。

もっとも、スプレー行為は生後1年目あたりから落ち着く傾向があり、すべてのうさぎさんがするわけではないこと、去勢手術によっておさまることもあるなど、かならずしも問題となるわけではありません。

最終的にはうさぎさんの性格しだいということでしょうか。個人的には、うさぎさんが興奮したときなどに、技を使われる可能性が高いように思います。

3. 朝になると叩き起こされる

朝早く起きるうさぎ

うさぎさんは自身の生活を、飼い主さんの生活リズムに合わせることができるのですが、本来は「薄明薄暮性」といって、薄明るくなってくる明け方と、薄暗くなってきた夕方に最も行動が活発になる生きものです。

そのため、飼い主さんが朝起きて夜に眠るという一般的な生活をしている場合、朝はものすごく早い時間に叩き起こされることがあるかもしれません。

私の場合は、ミニレッキスという種類のウサギを飼っていますが、夏場は午前の5時半~6時ごろに、冬場は午前の6時半ごろには叩き起こされます。ケージの扉を破壊しようとしているのではないかと思うほどにガジガジ行為が始まるので、その音で目が覚めるのです。

もちろん、これもうさぎさんによる部分はあるとは思います。ただ、もう少し寝ていたいのに叩き起こされるという可能性があることは、知っておいたほうがいいと思いますよ。

4. 抱っこは嫌がる

抱っこを嫌がるうさぎ

うさぎさんは基本的に、抱っこをされるのを嫌がります。その理由について少し考えてみましょう。

うさぎさんは完全な草食動物であって、自然界の食物連鎖のなかでは下位の、つねに狙われる側、つまり捕食される側の生きものでした。肉食動物に捕まってしまえば食べられて死んでしまうので、生きるためには、外敵に捕まらないように逃げなければなりません。

加えて、うさぎさんは、食用や毛皮用として人間に捕らえられていた過去があります。もちろん、国や地域によってはいまでもそうですが、人間に捕まるということも悲しいかな、やはりこれも死を意味することでもあったのは確かなことでしょう。

つまり、抱っこという行為は、うさぎさんにとっては「命の危機」を連想させるものであって、「捕獲=死」であり、もしも捕まったら全力で逃げろ、というのが、遺伝子レベルの話で組み込まれている、と私は思っています。

もちろんそれにも、それぞれのうさぎさんによる部分もありますし、子どものころから抱っこの練習をしておくことで慣れさせることもできるようですが、基本的にうさぎさんは抱っこが好きではない、というか嫌いであることは知っておかなければなりません。

そして、これによってなにが問題になるのかというと、薬を飲ませたり、爪を切るときなどが大変だということです。ただし、爪切りは簡単に行える方法があり、それを応用すれば、薬も比較的らくに飲ませることはできます。

5. 移動がストレスになる

移動でストレスを感じるうさぎ

うさぎさんはストレスを感じやすい、ストレスに弱い生きものなので、急激な環境の変化には不安や恐怖を感じてしまいます。

そのため、旅行などに連れていく、どこか遠くにいっしょに出かけるというのは苦手なうさぎさんのほうが多いと思いますし、無理にそれをやってしまうと、ストレスで餌を食べなくなってしまったり、うんちやおしっこをしなくなってしまったりするなど、体調を崩してしまうことがあります。

遠出や外泊が好きなうさぎさんもおそらくいるとは思いますが、基本的に縄張りの外では不安を感じると思っていたほうがいいかもしれません。

したがって、旅行などで家をあけるときは、ペットホテルなどに預けるのではなく、誰かしらに家まで来てもらって世話をしてもらうというのが、いちばんいいと私は思います。

6. 引っ越しが難しくなる

うさぎを飼うと引っ越しが難しくなる

賃貸物件の場合は引っ越しを考えたとき、入居の条件などがきびしくなるため、移動がむずかしくなります。

まず、うさぎさんを飼っているのであれば、ペット相談可の物件を探さなくてはいけなくなると思うのですが、ペットの相談ができる物件というのは、思った以上に少ないため、そこで選択肢が大幅に減ってしまいます。

また、入居している物件の中でかじられてしまっている部分があるなどすれば、退去時に修繕費を請求されることもあると思うので、そこでも動きにくく感じるようになってしまうかもしれません。

内緒でなんとかしようというのは、たとえば、部屋の設備の故障で修理が必要になったときや、退去時の抜け毛やにおいなどで結局ばれると思うので、それはやめておいたほうがいいような気がします。

イヌやネコのように大きくないし、走る音がドンドン響くわけでもないし、壁で爪を研ぐわけでもない。そうであれば、わざわざペット可でなく、ふつうの物件でもいいのではないか、とたしかに思える部分もありますが、やはり物をかじるというのがあるので、引っ越しはペット可を検討する必要があるでしょう。

私の場合は、そういった理由もあって、動けない状態となってしまいました。

今回のまとめ

・うさぎを飼うのはけっこう大変
・もちろん、大変以上に多くのものを与えてくれる
・お迎えしたのであれば、責任を持って世話をしてあげよう

うさぎさんのモフモフしたその姿は、見ているだけで私たちに癒やしを与えてくれます。べつに抱っこをさせてくれなくても、朝早くに叩き起こされても、おしっこをまき散らそうとも、それ以上に多くのものを与えてくれます。

しかし、飼いやすそうだから、という理由だけでうさぎさんを飼うのは、あまりおすすめはできないかもしれません。

うさぎさんの世話をするのはらくではありませんし、私は大変なことだと思います。それに、そもそもの話、命を預かるということに簡単もなにもないと思いますし、そこには責任が生じるものだとも思います。

だからこそ、うさぎさんを飼うことを検討されている方は、大変な面も知られたうえで、うさぎさんをお迎えしてあげてほしいと思うのです。

今回お話ししたこと以外にも、抜け毛で飼い主さんがアレルギーになってしまう可能性や、うさぎさんが大きな病気にかかってしまい、予想以上の医療費で生活が圧迫されてしまう、ということもあるでしょう。

そういったときに、なんとかしてうさぎさんの生活を守ってあげられるか、最後まできちんと世話をしてあげることができるのか。動物を飼うということは、そこまで考えてあげなければならない、ある種の覚悟が必要なものなのではないか、そう私は思うのです。

いや、大丈夫。最後まで面倒をみられる! という方は、どうぞ、以下にうさぎさんを飼うための一式などをまとめてあるので、よろしければごらんになってください。今回はお休みしましたが、私が飼っているミニレッキスのイブスター店長も登場していますよ。

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